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東日本大震災復興支援の主な取り組みについて
2013年度(2013年4月~2014年3月)の記録

株式会社クボタ
東日本大震災 支援・復興対策本部事務局

クボタの特色を活かした支援

特別授業(鉄コーティング直播栽培の技術習得)

【宮城県農業高校で2年目の「鉄コーティング直播」特別授業を実施しました】

昨年に引き続き、宮城県農業高校の農業科を対象とした「鉄コーティング直播」の特別授業を実施しました。
平成25年4月9日には新2年生を対象にした基礎理論の学習会とコーティング実技実習を行いました。
また5月7日~9日には直播機による圃場での直播実習も行われました。今年は、地域農家の圃場と同校が管理する圃場に加え、震災後に帰農した同校OBの圃場も対象にしました。

  • 圃場で直播機について説明

  • 生徒も直播機を操作

  • 帰農した宮農OBも直播を体験

【福島県の農業高校でも「鉄コーティング直播」の特別授業がスタートしました】

福島県立磐城農業高校は、実習圃場も耕盤が割れるなどの大きな被害を受けて、実習ができない状態が続いていましたが、農地整備も完了し、今年ようやく稲作授業を再開することとなりました。
クボタでは、「鉄コーティング直播」技術による新しい農法を体験してもらうため、園芸科作物専攻の3年生10名を対象に、4月16日に基礎理論の学習会やコーティング実習を、また5月17日には実習圃場で直播機による播種実習を実施しました。

  • コーティング実技実習の様子

  • 播種後の生育方法などについても説明

  • 直播機による播種の様子

【宮城県農業高校支援による地域農家圃場の収穫をお手伝いしました(鉄コーティング直播特別実習)】

宮城県農業高校と協働して取り組んできた鉄コーティング直播米の収穫を10月9日に行いました。
同校が、被災された地域農家と共に鉄コーティング直播に取り組み始めて2年目の今年は、夏の長雨や台風の影響を受けましたが、無事に収穫の日を迎えることができました。
宮城県農業高校の実習圃場でとれた米は、「復興太鼓」米として同校ブランドで販売もされました。

  • 実った稲をコンバインで収穫

  • 農業科3年生のみなさん

  • 宮農ブランド「復興太鼓」米

【磐城農業高校でも鉄コーティング直播米を収穫しました】

今年から取り組んだ福島県立磐城農業高校でも、10月15日に鉄コーティング直播米の収穫を行いました。
この日は、園芸科作物専攻の3年生8名と、2年生7名が参加。初めてコンバインに乗ったという生徒がほとんどでしたが、無事に収穫することができました。
実家が農家の生徒も、苗を必要としない新しい栽培方法に手応えを感じてくれたようです。

  • 作業前に説明を聞く
    2年生のみなさん

  • 緊張しながらも、指導を受けながら
    上手に操作

  • 3年生のみなさん

仮設住宅支援(クボタが作った野菜の提供)

【クボタサンベジファーム(株)*で作った野菜を福島の皆さんにお届けしました】

元気一杯のクボタサンベジファームの従業員が自身の障がいを乗り越え、力を合わせて作っている安全で美味しい野菜を提供しました。被災地の皆さんに喜んでいただきたいとの想いと共に福島県郡山市にある応急仮設住宅約480世帯の皆さんに届きました。

  • クボタサンベジファーム(株)とは、遊休農地を活用して水耕栽培事業を営む特例子会社で、野菜づくりを通して、障がい者がいきいきと働く環境作りを進めています。
  • 葉物野菜を収穫するサンベジ従業員

  • 出荷場の様子

  • 届いた野菜を喜んでいただいた
    仮設住宅入居者の皆さん

仮設住宅支援(耕うん機・階段・管理ハウス寄贈)

【仮設住宅での生活に楽しみを ~「双葉・富田 畑の会」農園支援】

長期化が懸念される仮設住宅では、入居者の高齢化により、健康面での改善が課題となっています。
クボタグループではこれまでも、仮設住宅入居者が利用されるコミュニティ農園づくりのお手伝いを続けてきましたが、今回新たに郡山市富田地区の仮設住宅で暮らす双葉町の皆様が利用される「双葉 富田 畑の会」の農園を整備しました。
9月10日には双葉町長出席の中、開園式が行われ、久しぶりの畑での作業に笑顔がこぼれる時間を過ごしました。

  • 草の生い茂っていた土地が
    みるみる内に農地に様変わり

  • 農園前で畑の会の皆さん

  • 開園後、早速苗を植える様子

耕作放棄地再生支援活動を活かした復興支援

【耕作放棄地を利用して北限のゆずで特産品づくり】

岩手県農業研究センターが主導される被災地復興支援の一環として、岩手県が栽培北限となる「ゆず」を耕作放棄地で栽培し、新たな名産品を創ろうという「北限のゆず」プロジェクトに、みちのくクボタ(本社・岩手県)が耕作放棄地再生支援で協力しました。
陸前高田市の農業組合法人 陸前高田ふれいあい市場と地元の南部美人酒造が協力して、地元にある物で特色ある特産品を創るために始まったこのプロジェクトは、5年後の収穫を目指して動き始めています。

  • 整備前の圃場。トラクタで草刈り

  • 休耕地を再び実りある大地に変えていく

  • 5年後の豊作を願って、
    関係者による記念撮影

【耕作放棄地を再生してワイン用ブドウ農園を整備しました】

3月12日に農機販売会社「みちのくクボタ」(本社・岩手県)が、岩手県釜石市の耕作放棄地再生をブドウ用農園にするお手伝いをしました。これは、「2019年に招致予定のラグビーワールドカップを観戦し、勝利をワインで乾杯しよう!」と地元の皆さんが取り組まれている『ワインで乾杯プロジェクト』の一環として行われたものです。津波による被災を乗り越えた地元旅館「宝来館」の女将さんをはじめ、数多くの有志により企画・運営されています。3月26日には、苗木の植え付け作業も行われました。2016年にはブドウ収穫が期待されています。

  • トラクタで荒地を開墾

  • 雪が舞う中の作業となった

  • 植え付け作業

農業支援

【(株)みちのくクボタが被災農地でのそば収穫をお手伝いしました】

岩手県陸前高田市の被災農地を再生してそば作りに取り組んでいる勝木田生産組合からの依頼を受け、そばの収穫作業を行いました。1町2反の畑に植えられたそばを、コンバインでフレコン一杯に収穫することができました。
勝木田生産組合は、長野でそば作りを指導している地元の方が中心となって活動しています。陸前高田が力強く復興していく、その一歩になっていると感じています。

  • 開花(8月)

  • 実った蕎麦をコンバインで収穫(10月)

  • 収穫した蕎麦

その他の支援

ボランティア活動

【クボタ研修生が東北ボランティア研修を実施しました】

堺・枚方の研修生*が指導員と共に、5月に岩手県釜石市と陸前高田市で東日本大震災復興支援ボランティアを行いました。
(堺研修生:5月12日~17日、枚方研修生:5月19日~24日)
釜石市では地元・両石町内会長の御講演をお聞きしたり、同地区に残る明治・昭和の津波を教訓とする記念碑周辺の草刈りや瓦礫撤去、整地作業にあたりました。
陸前高田市では、復興作業が進められている中、市中心部の住宅跡地で側溝の泥出し作業にあたりました。

  • 研修生とは、入社後1年間全寮制の研修所で、技能・知識・社会人としてのマナーを修得する生産スタッフの新入社員
  • 釜石市両石町内会長・復興促進協議会長の瀬戸さんによる「3.11大震災と先人の教訓」と題した講話

  • 記念碑のまわりの雑草、がれきを撤去

  • 側溝の泥出しの様子。泥の中からは写真などの思い出の品も見つかった。

【堺製造所 基幹塾 塾生が東北ボランティア活動を実施しました】

1月12日からの4日間、クボタ堺製造所の作業長によって構成される「基幹塾」4期生のメンバー12名が、宮城県南三陸町を訪れ、農地再生支援などのボランティア活動を行いました。
「基幹塾」は、これからのモノづくり現場の担い手である現場監督者=作業長の「人間力」強化をねらいとした、堺製造所独自の教育プログラム。その一環として、人間として大切な助け合いの精神を再確認するために東日本大震災の被災地を訪れ、復興ボランティア活動を行っています。
「基幹塾」によるボランティアの取り組みは今回で3回目となりました。

  • 石や漂流物を除去し、農地に再生

  • 降雪・凍結により作業は難航

  • 堺基幹塾のメンバー

雇用支援

【被災地の「モノづくりを志す未来のチカラ」を応援しています】

2013年4月、被災地から8名の高校新卒者を採用しました。
岩手・宮城・福島各県の沿岸部に位置する工業高校等を中心に求人・採用活動を実施し、「未来のチカラ」を応援しています。

2013年4月に入社した新入社員(研修生)

行政、企業と共に

【企業や行政と共に、これからの継続的支援を検討しました】

関西経済連合会主催の「東日本大震災復興支援シンポジウム」が5月10日に大阪市内で行われました。陸前高田市長や復興庁の方と共にクボタからも東日本大震災支援・復興事務局長が登壇、クボタグループのこれまでの活動を紹介するとともに、継続的支援のあり方について意見交換をしました。

  • 研修生とは、入社後1年間全寮制の研修所で、技能・知識・社会人としてのマナーを修得する生産スタッフの新入社員
  • パネリストとして登壇した松田 徹 支援・復興事務局長(写真中央)

  • 関西の90以上の企業・団体・自治体等の方々が参加

復興支援活動のアーカイブ記録

【国立国会図書館に震災復興支援活動に関するアーカイブ資料を寄贈】

国立国会図書館は、企業や団体の復興支援活動もアーカイブとして資料保存・公開をするよう、準備を進めています。
クボタグループの復興支援活動についても資料提供の依頼を受けて、これまでに作成した社内報やCSRレポート、映像記録などを納本しました。資料は、国立国会図書館の他、岩手・宮城・福島の県立図書館にも納本します。
なお、納本したクボタグループの支援活動記録の一部は、事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」の2012年版・2013年版や、「GLOBAL INDEX」2012年版でご覧いただくことができます。

事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」

「GLOBAL INDEX」

  • 国立国会図書館

  • 納本した各種資料

  • 復興支援事務局長より納本する様子

【岩手・宮城・福島県立図書館に震災復興支援活動に関するアーカイブ資料を寄贈】

国立国会図書館は、企業や団体の復興支援活動もアーカイブとして資料保存・公開をするよう、準備を進めています。
既に、クボタグループの復興支援活動についても資料提供の依頼を受けて、これまでに作成した社内報やCSRレポート、映像記録などを納本しましたが、このたび、岩手・宮城・福島県立図書館にも納本しました。
なお、納本したクボタグループの支援活動記録の一部は、事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」の2012年版・2013年版や、「GLOBAL INDEX」2012年版でご覧いただくことができます。

事業・CSR報告書「KUBOTA REPORT」

「GLOBAL INDEX」

  • 岩手県立図書館

  • 宮城県図書館

  • 福島県立図書館

仮設住宅支援(そば打ち体験教室)

【仮設住宅にて「そば打ち教室」を実施】

福島県いわき市にある林城(りんじょう)地区仮設住宅で「そば打ち教室」が11月15日(金)を実施しました。これは、そば打ちを通じて、仮設住宅入居者の皆さんに"寄り添う"活動ができればと、いわき市内で仮設住宅入居者の支援をしている「いわき市小名浜地区復興支援ボランティアセンター」とクボタグループが共同で企画しました。「そば打ち4段」の腕前を持つ㈱クボタOBが講師を務め、仮設住宅で暮らす同県楢葉町の皆さんと一緒に、"楽しく、おいしい"ひとときを過ごしました。

  • 講師に聞き入る入居者のみなさま

  • 苦労の末そばが打ち上がりました

  • 近隣で活動されるボランティアと一緒に舌鼓

東北物産の活用

【本社イベントにて東北の物産を提供しました】

クボタ本社で行われたグループ従業員の懇親イベントにて東北の物産を提供しました。「食べて・飲んで・買って応援する」「被災地への想いを風化させない」というコンセプトのもと、被災酒蔵業者の地酒、三陸の海産物、福島の食材等を提供致しました。また、募金活動の実施や、被災地の農業高校・水産高校の取り組みの紹介なども行いました。

  • 東北のお酒や食材を提供
    おかげさまで完売でした

  • 従業員による募金活動の様子

  • 被災地実業高校の取組も紹介