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オープンイノベーション

新たな価値の創出を加速させる力

変化し続ける社会のニーズを的確に捉え、
イノベーションを加速させる

現代社会はさまざまな要因によって、日々めまぐるしく変化し続けています。
そこに生じる問題やニーズを迅速に発見・解決していくために、
クボタは異業種企業・大学・研究機関などとオープンイノベーションを推進。
クボタが長年培ってきた知見と技術を、異分野・異業種の最先端技術と組み合わせることで化学反応が起こり、
未来の変化を予測した製品や事業という新しい価値が生まれます。
私たちはオープンイノベーションを通して、社外パートナーとの協業に積極的に取り組み、
世の中の変化にいち早く対応したイノベーションを加速させていきます。

クボタが考えるオープンイノベーション

世界人口の増加や地球温暖化の深刻化などに伴い、世界を取り巻く課題は今後さらに高度化・多様化していくことが予想されています。地球規模で拡大する課題を解決していくためには、これまで以上のスピードで、これまでにない新しい価値を創出し続ける必要があります。それを実現するために、クボタはスタートアップ企業、大学、研究機関といった社外パートナーとの連携を強化するオープンイノベーションを推進していきます。世界には将来社会的に大きなインパクトを与えるような、最先端技術を持つパートナーが数多く存在します。私たちの経験と技術、彼らの最先端技術を融合し、将来起こり得る社会課題を先駆けて捉え、それを解決するソリューションや事業を創出していきます。

クボタがめざすオープンイノベーションの姿

今後、クボタはICTやAIなどの最新技術を積極的に活用し、食料・水・環境の分野において、新たな価値の創出を図っていきます。まず、食料分野では農作物生産を中心とした既存の事業領域にとどまらず、購買から加工、販売、消費に渡る農業生産の一連の流れを包括したフードバリューチェーンを支えるトータルソリューションの提供をめざしています。
このような取り組みを進めるために重要となるのが、スタートアップ、大学、研究機関などの社外パートナーとの連携です。クボタはオープンイノベーションを通じて、「農作物生産におけるスマート化」と「フードバリューチェーンの川上・川下への事業拡大」を加速させるとともに、フードバリューチェーンにおけるすべてのパートナーをつなぐ役割を担う企業としてアグリプラットフォームを実現し、食料生産システム全体に貢献していきたいと考えています。

アグリプラットフォームとは
農業従事者をはじめとしたフードバリューチェーンにおけるすべてのパートナーが、ひとつのプラットフォーム上で情報・モノ・サービスのやり取りを行い、農業の生産性向上に貢献していこうとする新たな構想です。クボタは既存事業の領域である農作物生産をさらに強化していくほか、農業資材の生産・販売、加工・販売の段階まで事業を拡大し、フードバリューチェーンをトータルでサポートするソリューションの提供をめざします。

オープンイノベーションの取り組み

農業におけるクボタのオープンイノベーションの取り組みはすでに始まっています。これまで機械化があまり進んでいなかった果樹栽培などの領域において、先端技術を持つスタートアップ企業との協業や、農機の高性能化により近い将来起こりえる農家の課題を先駆けて捉えたシェアリングサービスなど、未来の農業の実現に向け、着実に動き始めています。

  • 果樹栽培における「ほ場*管理」のプラットフォーム構築をアメリカのスタートアップ企業と協業

    果樹・野菜・ブドウ・ナッツなどの農家において、効率的な「ほ場管理」のニーズが近年高まっています。この領域のイノベーションに注力しているクボタは、先端技術を用いた作物管理サービスを手掛けるアメリカのFarmX社と連携し、「ほ場管理」のプラットフォーム構築を進めています。データ採取・解析・予測のためのモデル構築や、AI技術、機械学習及びIoTセンサーを用いて、資材や種子などの調達から収穫、剪定までの一連の作業を一括管理。収量増や労務費の低減、水・電気使用量削減を実現し、農家の収益改善に寄与できるようなソリューションを提供することで、アメリカにおけるこれら農家の経営効率化・高収益化に貢献していきます。

    • 作物を育てる場所
  • ドローンとIoTを活用した、果樹栽培システム自動化の実証実験

    農業の中でも機械化があまり進んでおらず、今後の成長が期待される果樹栽培。この領域において、クボタの機械技術と果樹栽培の先端技術を組みあわせ、果樹栽培システムの自動化の実証実験をオランダのスタートアップ企業「Aurea Imaging」と進めています。Aurea社はドローンやIoTセンサーで入手したデータにAIを組み合わせ、果樹園などの収量予測や土壌マップ作成などのサービスを手掛けており、この高度なセンシング技術とクボタの果樹園向け農業機械を融合させることで、果樹栽培分野におけるトータルソリューション提供の可能性を検証しています。

  • 農機シェアリングサービスの試験運用

    近年、先端技術を取り入れることで高機能化する農業機械。その一方で、それらの購入が新規就農や経営規模拡大の障壁になるという課題も生じています。クボタはこの問題の解決が農業人口の増加の後押しになると考え、農機シェアリングサービスの試験運用を国内の一部地域で始めました。農機を数名の生産者で共同で利用できる仕組みを提供し、農機の移動や利用前後のメンテナンスサービスなど、試験運用にて課題の抽出・検証を行い、本サービスの構築に向け、準備を進めています。

  • 資源循環ソリューションビジネス構築にむけ、市川環境ホールディングスへ資本参加

    近年、サーキュラーエコノミーの実現が求められる中、食品系廃棄物や廃プラスチック等の未利用資源を活用する資源循環事業への関心が高まっています。
    クボタは、バイオガス発電やプラスチックリサイクル等の先駆的な取り組みを展開する市川環境ホールディングスと協業し、自社で保有する廃棄物処理に関わるディープリサイクル技術を活用して、循環型社会の形成に資する「資源循環ソリューションビジネス」の構築を目指しています。

オープンイノベーションを支える活動

オープンイノベーションを推進するためには、社外パートナーとのネットワーク強化が必要です。クボタは欧米のスタートアップ企業との連携を深めるプログラムへの参加や、農業の国際団体での活動を通して、最先端技術をいち早く取り入れられるような動きを進めています。

  • アメリカのアクセラレータープログラムに参加

    今後、私たちが農業分野のオープンイノベーションを加速させるためには、AgTech分野におけるスタートアップ企業との連携が重要であると考えています。それを受け、2019年にアメリカのSVG Ventures が運営する「THRIVEアクセラレータ-プログラム」に参加。AgTech分野に広く深いつながりをもつ同プログラムへの参加により、スタートアップ企業や研究機関、大学など多数のプレーヤーとの連携を強化し、オープンイノベーションを加速させています。

  • 国際農業電子財団のコアメンバーとして、農業機械の電動化、電子制御プラットフォーム構築をリード

    2020年2月、クボタは農業機械の技術革新と電子化プロセスの標準化を目的とする国際団体「国際農業電子財団 Agricultural Industry Electronics Foundation(AEF)」のコアメンバーに選出されました。AEFは11社のコアメンバーと約200社のゼネラルメンバーから構成されており、日本の農業機械メーカーとしてはコアメンバーの選出は初。参加メンバーが一丸となって、農業機械の電動化、電子制御に関するプラットフォームを構築することを目的としており、クボタはコアメンバーとしてこの活動をリードし、世界の農業へのさらなる発展に貢献します。

  • 農学研究の世界的権威であるオランダ・ワーヘニンゲン大学構内にサテライトオフィス設立

    2020年、欧州におけるオープンイノベーション推進部門「クボタイノベーションセンターヨーロッパ」のサテライトオフィスを、オランダのワーヘニンゲン大学構内に設立しました。これにより、農学研究の世界的権威である「ワーヘニンゲン大学リサーチセンター」と連携し、EU圏内のスマート農業関連の最先端技術の収集や農機の自動化、農業のデータ活用おける研究プロジェクトに参画することで、スマート農業の研究をより一層推進していきます。

  • オランダのアグリフードテック支援団体とパートナーシップ契約を締結

    2021年4月、クボタイノベーションセンターヨーロッパは、アグリテック、フードテックの新興企業の設立と成長を支援する、オランダの支援団体「StartLife」とパートナーシップ契約を結びました。これまで400社を超える新興企業をサポートし、設立から10年以上に渡ってアグリテック、フードテック業界に貢献してきた「StartLife」と提携することで、農家の方々が直面している課題の洗い出しや新しいアイデアの創出、実証プロジェクトなど、さまざまなパートナー企業とのコラボレーションを実施し、オープンイノベーションを加速させていきます。