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内部統制システム

クボタグループの内部統制システムは、業務を遂行するうえで守るべきルールを明確に定め、このルール通りに業務が運営されているかチェックする仕組みです。このシステムは、ルールに基づいて業務を遂行する「業務運営」と、経営上重大なリスクを管理する「リスク管理」から構成されています。
「業務運営」とは、業務を運営するための基本事項を「業務規則」で定め、各部門は業務規則に基づき日常のチェックを行い、業務を運営することです。「業務規則」には共通的な業務規則(基本規則)と機能別業務規則があります。
「リスク管理」とは、各リスクを管理している主管部門がすべき運営事項を「リスク管理規程」で定め、これによりリスクを管理するために必要な推進事項を立案し、部門を監査することによりその実効性を確認することです。
内部統制システムのなかで、クボタの経営上の重大なリスクを次の3つに分類しています。

  1. 財務報告の信頼性に係る内部統制
  2. 公正取引や環境保全、安全衛生等の会社の基本機能に係る内部統制
  3. 設備関連法規遵守や輸出入管理等のコンプライアンスに係る内部統制

これらのリスクを回避するために、担当する主管部門は、推進事項の実施と事業部門への監査を行い、その結果および次年度の対策を社長および取締役会に報告することにより、リスク管理のPDCAサイクルを回しています。

内部統制システムの運営活動(リスク管理活動)

クボタでは、事業活動の一環と位置づけてリスク管理活動に取り組んでいます。「リスク管理活動は事業活動の根幹である」という認識のもと、財務報告の信頼性に関するリスクなど、全社共通のリスクを洗い出し、「不備があれば直ちに修正する」という地道な改善を継続して行うことで適切なリスク管理に努めています。また、事業展開のグローバル化が加速するなか、リスク管理活動が、事業存続のための経営基盤であることを強く認識し、海外を含めたレベルアップを図っています。

リスク管理の内容と監査件数

リスク管理事項 回避すべきリスク 2024年度
監査件数*1
財務報告の信頼性に係る
内部統制
財務報告
  • 財務報告の信頼性に関するリスク
7,597
会社の基本機能に係る
内部統制
公正取引
  • 入札談合・価格カルテル
  • 販売店などとの取引に係る不公正取引
  • 下請法違反
130
環境保全
  • 法令違反
  • 環境事故
  • 過去の環境負債
13,319
安全衛生
  • 重大事故災害発生
  • 職業性疾病発症
  • 行政処分・訴訟
1,471
品質保証
  • クボタブランドを毀損する品質問題発生など
581
労務管理
  • 従業員への安全配慮義務違反
  • 非適正な勤務管理
  • 非正規社員・請負・派遣の非適正管理
  • 海外における労務問題発生
4,860
情報セキュリティ
  • コンピュータウイルス感染
  • 情報漏洩
  • 情報システム障害
3,531
知的財産
  • 他社の知的財産権の侵害
840
コンプライアンスに係る
内部統制
設備関連法規遵守
  • 建築基準法、消防法、労働安全衛生法などに
    関わる保有資産や設備の法令違反
640
震災等災害対策
管理
  • 震災などによる人命の危機、設備の被害、
    情報システムの損壊などの経営上の重大な損失
110
建設業法遵守
  • 建設業法違反
496
人権啓発*2
  • 人権侵害事案の発生など
安全運転管理
  • 交通法規違反および違反行為に起因する事故など
143
不正支払防止
  • 反社会的勢力との取引
  • 政治資金規正法違反
  • 外国公務員への不適切な支払
18
機密情報管理
  • 新製品の開発計画や販売計画などの機密情報の流出
419
個人情報保護
  • 顧客や従業員などに関する個人情報の漏洩・紛失
  • 個人情報の不適切な利用
157
輸出入管理
  • 関税法・外為法・バーゼル法・化学物質関連法
    などの輸出入に関する法令違反
73
物流関連法規遵守
  • 道路交通法をはじめとする道路三法や、
    労働基準法などの物流に関連する法令違反
280
  1. *1.監査件数…対象部門ごとの監査項目数を積み上げた件数
  2. *2.人権啓発…研修・情報発信・調査結果フォローなどの活動を中心に展開

内部通報制度

クボタ、国内グループ会社向け窓口(クボタホットライン)

クボタグループでは、リスク管理を補完する仕組みとして、クボタおよび国内グループ会社向け窓口として、「クボタホットライン」を設置しており、違法・反倫理的行為の抑制、早期発見・是正を行うとともに、風通しの良い組織風土の醸成に努めています。また、国内においては「クボタホットライン」とは別に、クボタの役員に関する内容を対象とした「監査役ホットライン」や、社外の取引先を利用対象者とした「クボタグループサプライヤーホットライン」も設置しています。

取扱内容・窓口の種類

  • 法令違反、社内規則違反、腐敗行為、人権侵害・ハラスメント行為など企業倫理に関する問題全般を取り扱っています。
  • 受付窓口は「コンプライアンス推進部窓口」「人権啓発部窓口」「社外弁護士窓口」3つあり、連携を取りながら対応を行っています。

対象者

  • クボタと国内グループ会社で働くすべての人(退職1年以内の方も含む)
  • 匿名での通報・相談も受付

受付

  • 社内窓口では専用フォーム、電話、メール等を通じて相談を受付(専用フォームは24時間365日いつでも受付可能)

通報者の保護

  • 通報者・相談者への不利益な取り扱いを行ってはならない旨をクボタ
  • 国内クボタグループ各社の社内規則に明記

窓口の周知活動

  • イントラネットを含む複数の媒体で周知。
  • 制度の理解不足からくる不安を少しでも軽減できるように、通報者の保護や匿名の取扱い、通報制度を利用した際の流れなどを紹介しています。

経営幹部への報告

  • 通報件数や通報内容を経営幹部に定期報告を行い、リスクの把握や再発防止につなげています。

クボタホットライン フロー図

  • 人的資本における価値創造プロセス

海外グループ会社向け窓口(グローバルホットライン)

2023年度より通報対象を重大リスク*1に限定した「グローバルホットライン」の運用を一部の海外拠点で開始しました。

  • 匿名での通報も可能
  • パソコンまたはスマートフォンから、24時間365日通報可能
  • ウェブは16言語、電話は200以上の言語に対応
  • 必要に応じて法律事務所と連携して調査等の対応を行います
  1. *1.贈収賄、競争法違反、個人情報を含む機微情報の漏えい、経営幹部による不正行為