K-ESG経営とマテリアリティ
長期ビジョン実現に向けて12項目からなるマテリアリティを推進
K-ESG経営とは
長期ビジョン「GMB2030」を実現するための
倫理・行動規範
1890年の創業以来、クボタは人類の生存に必要な食料・水・環境に関わる社会課題の解決に取り組んできました。近年、世界的に社会課題が複雑化・深刻化する中で、持続可能な社会を実現するために、クボタの果たすべき役割と提供価値を表すものとして長期ビジョン「GMB2030」を策定しました。
GMB2030の実現に向けた核となるのが、「K-ESG経営」です。食料・水・環境分野を事業領域とし、環境負荷低減・社会課題解決に取り組む企業として、企業理念「クボタグローバルアイデンティティ」に根ざしたクボタグループ独自のESG施策を「K-ESG」と定義しました。K-ESG経営は、GMB2030とその先にある「グローバル・メジャー・ブランド」を実現するための倫理・行動規範です。
K-ESGの核となるのは、事業を通じた社会課題の解決により、社会価値と経済価値を合わせた企業価値を創出するという考え方です。そのために、クボタは「事業を通じた環境・社会課題の解決」はもちろんのこと、「イノベーションの加速」や「ステークホルダーの共感・参画」、そして「取り組みを持続可能にするガバナンスの構築」が重要であると考えています。
K-ESG経営における「マテリアリティ」
4領域と12項目からなるマテリアリティ
クボタはK-ESG経営において、社会やステークホルダーからの要請と、クボタのめざす姿や経営の方向性を踏まえ、4領域と12項目からなるマテリアリティを策定しました。
4領域とは、「事業を通じた環境・社会課題の解決」「課題解決を実現するイノベーションの加速」「ステークホルダーの共感・参画」「持続可能性を高めるガバナンスの構築」を指します。これに連なる12項目は、GMB2030や中期経営計画2025など、経営の方向性・重要性、社会の考え方に照合して策定しました。
マテリアリティとありたい姿、指標
(一部項目のみ抜粋)
マテリアリティ | 究極目標(ありたい姿) | 指標 |
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食料の生産性・安全性の向上 | 豊かな社会と自然の循環にコミットする “ 命を支えるプラットフォーマー” |
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水資源・廃棄物の循環の促進 |
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都市環境・生活環境の向上 |
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気候変動の緩和と適応 | 環境負荷ゼロに挑戦しながら、「食料・水・環境」分野でカーボンニュートラルでレジリエントな社会の実現に貢献 |
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多様な価値観に基づく事業運営 | 人種・性別・国籍・年齢・障がいの有無等の属性によらない、機会均等かつ公正な雇用を実現します。そして、グローバルレベルで本音を言い合える風通しの良い風土を築き、多様な人材が能力を発揮できる環境を整備します。 |
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研究開発とパートナーシップ強化 | 変化し続ける社会とそこに生じる課題を予見し、先回りして解決していくために、最先端の知見・技術を取り入れ、スピーディかつ継続的に製品・サービスとして具現化し、社会へ送り出し続けます。 |
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従業員の成長と働き甲斐の向上 | 従業員が自らの成長と社会や仲間への貢献を実感できるための文化、制度、仕組みを整え、働きがいを持って意欲的に取り組む組織になります。 |
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お客様の満足と安全 | 製品とサービスの提供を通じてすべてのお客様に満足して頂くだけに留まらず、期待を超えることで感動していただくことをめざします。 |
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透明性の向上と対話 | 当社グループの企業活動を透明性高く、適正に開示するとともに対話を通じて、ステークホルダーに的確にご理解頂くことをめざします。それによって、ステークホルダーに信頼され、共感していただき、より多くの皆様に当社グループの企業活動に参画していただくことをめざします。 |
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コーポレートガバナンスの強化 | どのような社会情勢・事業環境にあっても、持続的な成長を実現する自律した組織であり続けます。そのために、監督と執行がそれぞれ機能を発揮しながら相互に高め合っていく両輪のガバナンス体制を構築し、その恒常化をめざします。 |
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K-ESG 経営の浸透と実践 | グループのすべての役員、従業員が企業理念・ビジョン・K-ESG 経営に腹落ちし、One Kubotaで環境・社会課題の解決に取り組みます。 |
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リスクマネジメントの強化 | 時代の進化、社会情勢・事業環境の変化で生じるリスクをアップデートしてコントロールすると共に高いクライシスへの対処能力を保有します。これらを実現する体制・仕組みをグローバルに確立し、スピーディに意思決定、対応します。 |
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各マテリアリティは、社長直轄のK-ESG経営戦略会議での議論、投資家および株主からお寄せいただいた意見と評価を踏まえて特定し、取締役会へ報告・決定されました。
各マテリアリティと指標は固定化せず、常に社会情勢や当社の事業状況を踏まえて見直しを行うことで、K-ESG経営のレベルを高めてまいります。今後は具体的なKPI設定と着実な推進を行い、環境・社会課題の解決を通じた企業価値の創出と、ステークホルダーに共感・参画していただける関係性の構築をめざします。
より詳しい情報はこちらからご覧ください。
外部評価
クボタグループのESGへの取り組みは高く評価され、国内外のESGインデックスの取り入れ銘柄として採用されています。世界的なESG投資機構である「Dow Jones Sustainability Indices(DJSI)」のアジア・太平洋地域版「DJSI Asia Pacific」や、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が採用しているESG投資指数*を含め、以下の構成銘柄に選定されています。
ESGインデックスの組み入れ状況
■ESG要素総合型
■環境テーマ型
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(2024年3月27日現在)