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クボタのスマート農業

「農機×ICT」で、日本の農業に生産性革命を。

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Agriculture × ICT

日本の農業に、未来と希望を。
クボタが進める
「スマート農業」

創業以来、クボタは農家に寄り添い、全国の農業現場と真摯に向き合ってきました。
クボタ独自のデータ活用と自動化を合わせたアプローチで、農業の未来を変えたい――。
挑戦と進化は続きます。

Our Challenge

日本の農業は、さまざまな課題に直面しています

高齢化が進む日本。就農者の平均年齢は、およそ68歳に到達します。2000年に230万戸だった販売農家*は、2015年には130万戸まで激減し、今後10年でさらに半減する見通しです。それに伴って、離農農家から委託される農地や休耕地解消の問題のため、経験の浅い担い手や営農集団が占める農地の割合は、大きく増加しています。大規模で点在した圃場**の適切な管理、収量・品質の向上、コストと労働負荷の低減、生産品の高付加価値化など、多様な課題を抱える農家の支援は、急務です。

「農家」は、経営耕地面積が10a以上または農産物販売金額が15万円以上の世帯。「販売農家」は、経営耕地面積が30a以上または農産物販売金額が50万円以上の農家(出典:農林水産省)。
**ほじょう:農作物を育てる田畑や農園。

Smart Agriculture

強いビジネスに進化、「スマート農業」のなせるワザ

日本の農業が今後、多様な課題を解決しながら“魅力ある強いビジネス”に成長するためには、
ロボット技術やICTを活用して超省力・高品質生産を実現するスマート農業の普及が欠かせません。
クボタは国内農機メーカーに先駆けて、スマート農業の本格的な研究を開始し、
利益の高い農業経営を可能にするソリューションを開発・提供。
栽培から経営管理に至るまで、多岐にわたるメリットを創出すべく、進化を重ねています。

スマート農業

ICT、ロボット技術を活用して、
超省力・高品質生産を実現する
新たな農業

  1. 超省力・大規模生産を実現

    GPS自動走行システム等の導入による農業機械の夜間走行・複数走行・自動走行等で、作業能力の限界を打破

  2. 作物の能力を最大限に発揮

    センシング技術や過去のデータに基づくきめ細やかな栽培により(精密農業)、作物のポテンシャルを最大限に引き出し多収・高品質を実現

  3. きつい作業、
    危険な作業から解放

    収穫物の積み下ろしなどの重労働をアシストスーツで軽労化するほか、除草ロボットなどにより作業を自動化

  4. 誰もが取り組みやすい
    農業を実現

    農業機械のアシスト装置により経験の浅いオペレーターでも高精度の作業が可能となるほか、ノウハウをデータ化することで若者等が農業に続々とトライ

  5. 消費者・実需者に
    安心と信頼を提供

    クラウドシステムにより、生産の詳しい情報を実需者や消費者にダイレクトにつなげ、安心と信頼を届ける

※この図は、農林水産省のホームページに掲載されている「スマート農業の展開について」を元に作成しております。

Our Solution

スマート農業の実現に
向けた取り組み

現在、クボタは「農機自動化による超省力化」と「データ活用による精密化」を主軸に据えて、
スマート農業の実現に向けた取り組みを行っています。

Automation

農機自動化による超省力化

自動・無人運転の実用化へ

自動運転・無人化農機の開発

起伏にとんだほ場を、ハンドルを握ることなく移動しながら農作業も行う農業機械の「自動・無人運転」。この分野においても業界を牽引するクボタは、直進キープ機能を内蔵した田植機、オートステアリング対応のトラクタを2016年にいち早く発売すると、2018年にはトラクタ・田植機・コンバインの主要3機種でGPS搭載農機を製品化。さらに自動運転農機「アグリロボ」シリーズを展開し、2024年には主要3機種すべてに有人監視下での無人自動運転仕様のラインアップへ。労働力の減少や高齢化といった課題を克服し、力強く活力ある農業を営むための支援システムを提供していきます。

超省力化を目指す自動・無人化農機、進化の方向性

作業進捗・栽培管理や作物情報を機械と連動し収集・分析し、経営に役立てるKSASに加え、耕うんや収穫など機械化済みの作業効率をさらに引き上げ、最小限の労働負荷で精密な作業を可能とする研究開発にも、注力しています。

図に示す通り、クボタが考える自動・無人化のステップには、3段階あります。完全無人化をめざし、Step1のGPS機能を活用した搭乗時での自動操舵、Step2の有人監視下での自動化・無人化の研究開発を進めてきたクボタは、2024年1月に発売する、自動運転でコメや麦の収穫作業が行える世界初のコンバイン「アグリロボコンバインDRH1200A-A」によって、トラクタ・田植機・コンバインの3機種すべてで有人監視下での無人自動運転仕様を取り揃えます。制御システムの高度化、外周作業の無人化、ほ場内作業のさらなる自動化など、継続してStep2の研究開発を進めています。

Step3では、遠隔監視のもとに農道を走行して、複数の圃場で無人作業を実現する予定です。
それには、3Dダイナミックマップの活用など自動車メーカーの技術を採り入れることや、安全システムのさらなる高度化など、更なる研究開発を要します。農業用高速通信インフラの整備や道路交通法の緩和も必要です。
自動・無人化農機の運用効果をより高めるために、クボタは複数農機の運用・管理にも備え、最適走行ルートの作成を支援するとともに、自動農機の情報を収集し、モニタリング・活用できる仕組みの構築も進めています。

クボタの自動運転農機「アグリロボ(Agri Robo)シリーズ」

アグリロボトラクタ(MR1000AH)

アグリロボ田植機(NW8SA)

アグリロボコンバイン(DRH1200A-A)

Data

データ活用による精密農業

経営を“見える化”し、
効率的な生産を支援するシステム

KSAS (Kubota Smart Agri System)

KSASは、クボタのトラクタ・田植機・コンバインとICTを融合させたクラウドが構成する営農支援サービスで、2014年より販売を開始し、25,000軒を超える(2023年9月現在)農家にご利用いただいています。
スマートフォン/PCなどの端末を使い、対応農機と連携したデータを収集・活用することで、農業経営の見える化を実現。作業効率の改善、施肥量などのコストの低減、ならびに安心安全な良食味米の生産を可能にします。「強いビジネス」のPDCAサイクルを回し続ける、これまでの日本農業にはなかった“根拠に基づく”ソリューションとして既に力を発揮し、期待を集めています。

さまざまなデータと連携し、次世代スマート農業をリード

誰もが“簡単”に“効率的かつ高付加価値生産”を実践するためのKSAS。より便利で高い利益を生み出すものとなるよう、クボタは、以下の将来構想を実現していきます。

(1) 機械化一貫体系とデータ連携の拡張:
トラクタ・田植機・コンバインとの連携に加えて、連携できる中間管理機やポストハーベスト機器(乾燥システム)も2017年に発売。農薬散布用ドローンなどとの連携も進めています。また、稲作だけでなく、畑作・野菜作にも適用を進めています。

(2)日本型精密農業の確立:
機械から収集した収穫・生育情報や外部の気象情報などのビッグデータを地図情報に重ねたレイヤーマップを活用し、可変施肥・施薬、生育予測、病害虫予測などを実現していく予定です。

(3) AIによる高度営農支援システムの構築:
農家が用いる会計・販売などの各種情報システム、流通や金融機関などの外部データとも連携し、その収集したビッグデータを分析、AIなどにより処理。シミュレーションによる最適作付計画の提案など利益の最大化に貢献します。

Vision

クボタの次世代農業ビジョン

「農業の持続的発展と豊かな未来のために」

「農機自動化による超省力化」と「データ活用による精密化」の各レイヤーマップやシステムを改良・連携させ、
高い付加価値を創出する過程で、将来的には日本国内のみならず、世界のスマート農業を進めていきます。
現地の用途や要望に配慮し、アジアに向けては稲作地域や大規模畑作地帯への適用、
対欧米では各国に適した精密農業用のスマート農機開発を見据えています。

国内では今後、KSASにAIを導入して事業計画立案を支援する機能の拡張、
また、農機の完全無人運転など、現時点でまだ実用化されていない領域に挑んでいきます。
スマート農業という新たなソリューションにより、農業に携わる方が世代を超えて、
先々まで豊かな経営を展開できるように。
そして、世界の安定的な食料生産・増産の拠りどころとなれるように。
地球規模の大事な使命と未来を担い、クボタは進化し続けます。

一部の映像は・平成26年農林水産業におけるロボット技術導入実証事業
及び・農研機構生研センター「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術緊急展開事業」