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耕作放棄地再生支援

  • 食料分野での活動

日本中で深刻化する耕作放棄地の再生支援をしています

農業生産の基盤となる農地は、私たちに与えられた限られた資源です。クボタは持続可能な社会の実現に向け、喫緊の社会課題である耕作放棄地の再生支援を通じて、日本農業の活性化と自然環境の保護に努めています。

日本では、就農者の高齢化や担い手不足による労働力の低下に伴い、いわゆる耕作放棄地が社会課題となっています。「以前耕作していた土地で、過去1年以上の間、作物を栽培せず、この先も再び耕作する意思のない土地」と定義づけられる(国際連合食糧農業機関が提唱する農林業センサスによる)こうした農地は、農業生産を著しく低下させるだけではなく、廃棄物の不法投棄や景観の悪化など、地域住民の生活環境にも悪影響を与えます。

1960年より農業の機械化を推進してきたクボタは、地球環境保全や日本農業活性化を支援しており、耕作放棄地の再生支援活動もその一環として、2008年より取り組んでいます。

クボタは、全国で42万haを超える耕作放棄地*の解消と発生防止に向けて、集落営農や生産組合、市民グループなどが市町村役場、農業委員会と連携して進める耕作放棄地の農用地への再生活動を支援。農地への復元整備(草刈り、耕うん・整地など)と作物栽培作業(播種、中間管理、収穫など)の一部に、農業機械やオペレーターの提供という形で貢献しています。

全国の農家や地域社会と深くかかわりながら、耕作放棄地の解消に向けた支援を続け、日本農業の活性化をサポートしていきます。

  • 農林水産省「荒廃農地の現状と対策について」(2020年4月)より抜粋

耕作放棄地再生支援の機械化体系

クボタが実施する、農業機械による耕作放棄地の再生支援をご紹介します。

  1. 1. 雑草刈り

    • オフセットモアで平地・傾斜地・法面狩り
    • あぜ道草刈り機で雑草狩り

    耕作放棄年数に応じた草刈機をラインアップし、効率的に雑草刈りを行います。

  2. 2. 抜根(ばっこん)

    • バックホーで灌木の抜根
    • サプソイラでクズの根の除去

    低木などの障害物が多い場所での抜根には、バックホーやサブソイラなどが活躍します。

  3. 3. 雑木処理

    • チッパーシュレッダで樹木粉砕
    • チッパーシュレッダで樹木粉砕

    チッパーシュレッダーにより、抜根した雑木を砕いて処理します。

  4. 4. 耕起・整地

    • プラウで耕起
    • バーチカルハローで表層を砕土、整地

    雑草の発生を抑えるため、プラウで土地を深く耕し、バーチカルハローで表層を砕土・整備。

  5. 5. 排水対策

    • 溝堀機で額縁明きょ作業
    • ソイルリフターで天地返しと心土破砕

    排水対策として溝堀機などを用い、農作物を栽培するためのほ場の水はけを良くします。

  6. 6. 耕うん・施肥・播種

    • 土壌改良資材の散布
    • 耕うん同時畝立て施肥播種作業

    耕うん・施肥による農作物が育ちやすい土づくりから播種までも機械化にて支援します。

  7. 7. 収穫

    • そばの収穫

    収穫時期を迎えた農作物は、コンバインによって収穫をサポートします。