人事に関する方針と人事制度
働きがいがあり、一人一人の価値観や考え方が認められる労働環境の整備が世界的に求められています。クボタグループでは多様性が生かされ安心して働くことのできる環境づくりをグローバルで推進。人財の活用を通じて、職場の安全や従業員の健康にも十分な配慮を行い、安全で活気あふれる職場づくりを続けることで、持続性がある社会の構築に貢献します。
方針の背景
- 今後、クボタグループが「GMB2030」を実現していくためには、既存事業の拡充を行っていくことが必要不可欠です。また同時に食料・水・環境という3つの分野が連携して、社会課題の解決策を提案していくソリューションの提供も行っていく必要があります。
- 創業以来、クボタグループは社会の発展に向けて挑戦できる人財を求めており、現場主義やOn Your Sideの精神を重要な価値観として事業運営を行っています。今後、既存事業の拡充と新たなソリューションビジネスへの取り組みを行うためには、それらの価値観を大事にしつつ、 3つの概念『1.【DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)】 / 2.【Purpose】 /3.【健康経営の推進】』を重要な概念としてクボタグループに根付かせる必要があると考えています。
基本方針
- 【DEI(組織の強化)】:多様な人財が集い、つながること(DEI)で新たな価値を創出し、それがイノベーションやサステナビリティの源泉となります。クボタグループでは『対話』を重視した企業文化を構築し、個々の能力を引き出すことが「DE&I」を実現するための鍵であると考えています。その実現がマテリアリティである「多様な価値観に基づく事業運営」につながります。
- 【Purpose(個の強化)】:個々人が未知の領域の課題解決にチャレンジをしていく必要があり、そのためには一人一人が強い想い「purpose」をもち、個々の力を発揮していくことが求められます。それはマテリアリティである 「従業員の成長と働きがいの向上」につながります。
- 【健康経営の推進】:クボタグループがこれからも、社会に必要とされるソリューションを生み出すためには、活動の主体者である従業員の皆さんの心身の健康が欠かせません。従業員一人一人が、心身ともに健康で「生きがい」や「働きがい」を実感できる職場を実現することで、組織パフォーマンスの最大化を図り、クボタグループの人的資本を土台として支えます。
人的資本における価値創造プロセス
今後、事業を通じて環境・社会課題を解決していく原動力は強くてしなやかな組織と多様で自律した人財であり、それらを強化していくことを人的資本戦略の基本とします。 経営戦略とのつながり、人財戦略(獲得・育成・活用・確保)の観点等に基づき、戦略を策定。各戦略に対する施策ポリシーを定めることで、クボタとして取り組むべき方向性を定めています。
- 詳細については、クボタグループ 統合報告書をご参照ください。
クボタグループ 統合報告書
人事制度
“挑戦”と“創造”を重視した活気みなぎる企業風土の醸成
従業員一人一人の能力・意欲に基づいた“適材適所”の人材活用
- 人事制度運営の基本的な考え方
-
- 機会均等 すべての従業員にさまざまな役割・職務へチャレンジできる機会があります。
- 適材適所 従業員一人ひとりの能力と意欲に基づいて、適材適所の活躍ができるようにします。
人材の育成・活躍推進・処遇の概要
役割と職務が異なるエキスパート職・スタッフ職・テクニカル職という3つのコースがあり、各々のコースに応じた人材の育成・活躍推進・処遇を行う人事制度です。
従業員の能力・意欲に基づいて、コースは変更することができます。
コース |
エキスパート職 |
スタッフ職 |
テクニカル職 |
---|---|---|---|
人財の定義 (主な役割) |
チャレンジ精神と高度な専門性および豊富な知識・経験・ノウハウをベースに高いパフォーマンスを発揮して、事業運営上における課題を解決し、事業をけん引する人財 | 専門領域の確立をめざしながら、専門性・創造性・経験を求められる職務を中心に、幅広い職務を担当し、事業貢献と自己成長のためにチャレンジする人財 |
|
教育研修 |
|
||
|
|
||
|
|
||
評価 |
|
|
|
ローテーション | 長期間、同じ職務が続かないよう、職場・本人事情を考慮しながら、個々の職務内容の見直しを行います。 | - | |
等級(処遇を決定する基準) |
|
|
|
給与 | 等級・評価に基づいて月俸を定めています。 | ||
賞与 | グループ連結業績・個人評価を反映する仕組みです。 | 春季労使交渉により基準となる賞与額が決まり、個人評価を反映する仕組みです。 | |
退職金 | 等級・勤続年数・評価に応じたポイント制の仕組みです。 |