生態系を守るミツバチの育成プロジェクト

- 地域社会活動
農作物の花粉媒介者であるミツバチの育成に取り組んでいます
食料生産に不可欠な花粉媒介者の一種であるミツバチは昨今、世界的に減少傾向にあります。Kverneland ASは、自社工場の敷地内にミツバチの巣箱を設置して、地域の豊かな生態系の維持に貢献しています。
ミツバチは、世界で最も数が多く、効率的に花粉を媒介する生物の一種です。国際連合食糧農業機関(FAO)によると、私たちが日々口にしている果物や作物の75%が、ミツバチをはじめとした花粉媒介者によって受粉し、その実を実らせています。平均的なミツバチは1日に2,000以上の花を訪れ、果物や野菜などの作物の生育に大きく貢献している一方、国際自然保護連合によると、ヨーロッパでは近年、気候変動や農薬、寄生虫などの影響により、ミツバチの数が37%減少しています。
オランダでトラクタ用インプルメント(作業機器)の製造・販売を行っているKverneland Groupは、FAOが「世界ミツバチの日」を認定した2017年以降、自社拠点であるニーウフェネップ工場の敷地内にミツバチの巣箱を設置しています。同社はここで年間約1,500ユーロをかけてミツバチを育成し、地域の豊かな生態系の回復・維持、作物や植物の受粉の活性化に貢献しています。
クボタグループは、環境保全の基本5項目の一つに「生物多様性の保全」を挙げ、企業活動や製品・サービスの提供、社会貢献活動において、生物多様性の保全や自然環境の保護に配慮しています。食料分野に貢献する事業を行うクボタだからこそ、食料の生産において恩恵をもたらすミツバチの存続、そして地域の生態系維持に取り組んでいきます。