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教育機関への農機の寄付

  • 次世代教育

次世代の農家・技術者の育成に貢献しています

世界人口の増加に伴い、食料需要の高まりが予測されている一方、農業人口の割合は多くの国で減少しています。持続可能な農業の実現をめざすクボタグループは、未来の農業を支える次世代の人材育成に貢献しています。

国連の調べによると、2019年に77億人だった世界人口は、2050年に97億人に達する*1と予測されており、それに伴って食料需要も高まっていくと考えられます。一方で、雇用総数に占める農業人口の割合は、世界中ほとんどの国で減少しています*2。人口増とともに高まる食料需要を支える取り組みは、喫緊の課題です。
SDGsで掲げられている「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」という目標への貢献をめざすクボタグループは、持続可能な農業を促進し、人と食の豊かな未来を守るため、さまざまな取り組みを行っています。そのひとつが、次世代を担う農家育成のサポートです。

  1. *1.「世界人口推計2019年版」
  2. *2.世界銀行「Employment in agriculture」
  • フランス

EUの主要農業大国であるフランスですが、1990年代以降、農業者人口は減少傾向にあります。そのため、同国では農村地域の活性化につながる人材を育成するため、農業教育に力が注がれています。

農業地帯が広がるフランス北部のノール県ビエルヌ市に位置し、畑作用大型トラクタの生産を行っているKubota Farm Machinery Europe S.A.S(以下KFM社)は、ノール県が属するオー=ド=フランス地域圏において、農業高専へプロトタイプトラクタを寄付しています。これは、未来の農家・技術者である若者たちがトラクタの運転やメンテナンス、関連知識を勉強する機会を提供し、それによって次世代の農業を担う人材の育成と、持続可能な農業の実現に貢献するためです。2018年にノール県アーズブルックにある農業高専に102,000ユーロ相当のトラクタを、2021年にはエーヌ県フォンテーヌ・レ・ヴェルヴァンにある農業高専に85,000ユーロ相当のトラクタを寄付しました。

また、寄付を行った高専からは、学校での学習と就業体験を交互に繰り返すサンドイッチ方式によるインターン生の受け入れを行い、地域社会との継続的な関係性を築いています。KFM社はさまざまな活動を通じて、次世代の農業を担う人材育成に貢献していきます。

  • アメリカ

アメリカの農務省が2019年に発表した「2017年農業センサス」によると、総農場面積は前回調査時(2012年農業センサス)と比べて1.6%減の約30,000ヘクタールだった一方で、農場と牧場の1戸あたりの平均面積は約178ヘクタール(441エーカー)と1.6%増加しました。

一方で、全生産者の平均年齢は57.5歳と、前回調査時から1.2歳上昇。日本と同様に生産者の高齢化が進む中、大規模化する農場を支える次世代の育成が急務になっています。

Kubota Tractor Corporation(以下KTC社)は1972年の設立以来、エンジンやトラクタなどの販売を通じてアメリカの農業に貢献してきました。同社は農家の次世代教育にも貢献するために、2019年、地元テキサス州のグレープバイン高校へ新型のLシリーズトラクタ1台を寄贈しました。農業教育がプログラムとして組み込まれている同校には、農業を学ぶ学生たちの団体であるFuture Farmers of America(FFA)の支部があり、寄贈したトラクタはFFAの活動に活用されています。

  • カンボジア

タイで事業を営むSiam Kubota Corporation Co., Ltd.(以下SKC社)は、自社の社会貢献活動の一環として、教育支援を積極的に行っています。その範囲はタイ国内にとどまらず、周辺諸国にも広がっています。

タイの隣国であるカンボジアでは、SKC社や同国で農機の販売支援を行うKubota (Cambodia) Co., Ltd.(以下KBC社)、KUBOTA Leasing (Cambodia)と現地ディーラーが、タイ王国大使館が実施するカンボジアの教育機関への寄贈活動に協力しています。

2022年には、カンボジアのコンポンスプー工科大学と近隣学校の子どもたちに向けて、耕うん機とディーゼルエンジンを6台とポンプ2台、スクールバッグ300セット、屋外用テーブルとチェア20セットを寄贈しました。SKC社は今後もさまざまな活動を通じて、次世代の人材育成に貢献していきます。