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CAREER 01

現場に根差した開発経験で、
世界に通じるクボタ製品の
ダイナミズムを実感。
I.K
トラクタ第三事業部
ユーティリティービークル技術部長
農学部 卒業
1993年入社
入社9年目

偶然から海外向け製品に
深く関わるように

入社後国内向け小型トラクタの開発を続けていた私は、9年目を迎えた時、突然海外向けトラクタの担当を命じられました。きっかけは、製品展示イベントで海外からのゲストにカタログの記載内容を身振り手振りを交えて説明していた様子をたまたま上司が見たことだったと思っています。英語はさほど得意ではなかったのに、流暢に話せると見られたのです。そして数ヶ月後には欧州6カ国へ1カ月間ほど勉強を兼ねた現場視察に出向くこととなり、日本とのトラクタの使われ方やインプルメント(装着される作業機械部)の違いを目の当たりにして、自分の仕事内容がガラリと変わったことを実感しました。以来、私はずっと海外向け製品に関わることになったため、この時の抜擢がなければ今とは異なるキャリアの道を歩んでいたようにも思います。

入社12年目

現場理解を軸に開発に
取り組んだ最初の米国駐在

米国ジョージア州にあるターフ研究センターに勤務することとなり、乗用芝刈り機製品の新規モア(刈取り部)開発に携わりました。広大な米国の芝は多品種で日本の芝とは全く性質が異なる上、アメリカ人は刈取り後の見た目の美しさを非常に重視します。北部のオハイオ州やインディアナ州、南部のテキサス州やフロリダ州など全米各地でバッタのように這いつくばって注意深く芝を観察し、その特徴の理解に努める日々を送りました。また日本では見る機会の少ない芝刈り作業も、お客様の敷地で自分自身が行ってその要求を実感して製品開発にフィードバックする、そうして米国各地のお客様に喜んでもらえる芝刈り機の開発に成功。以降の製品開発への大きな自信を得ました。

入社20年目

米国販売会社でクボタの
新たな挑戦を支える

2度目の米国駐在で、販売会社であるKTC(Kubota Tractor Corporation)のエンジニアリング部長に就任しました。世界最大のマーケットで多彩な製品開発について現場から発する自分の意見の一つひとつが現地にも日本にも少なからぬ影響を与えるような立場は、それまでとは異質の緊張感に満ちていました。在任中には新たにクボタグループに加わった欧州の企業の新領域製品の導入、カナダの販売会社とのディーラーミーティング(大規模な製品展示会)の共同開催、カリフォルニア州からテキサス州へのKTC本社移転など、重要な局面が多数。私は持てる限りの知識、技術、経験をフルに駆使しながら、日米スタッフ一丸となって必死の毎日を過ごしました。クボタが新たな時代へと踏み出す挑戦の時期に最前線にいたことは私自身にとっても大きなステップアップとなりました。

入社27年目(現在)

UVの開発責任者として
事業領域拡大にまい進

現在私はUV(ユーティリティービークル)の開発を一手に任されており、クボタのさらなる事業領域拡大に向け新たな製品の開発に力を注いでいる最中です。また2022年には新しい研究開発拠点が日本とアメリカで同時に立ち上がる予定です。これまでになく素晴らしいハード面の準備が着々と進んでおり、開発プロセスを含めたソフト面でのイノベーションを起こすことが利用する部門責任者としての責務であり、事業が成功する鍵になると捉えています。今後数年間はクボタにとっても私にとっても重大なターニングポイントになるでしょう。部門を挙げて一層のレベルアップを図っていこうと気を引き締めています。

これまでのキャリアを振り返って

アスリートにとって体幹が重要であるように、技術者としての私の体幹にあるのは 国内外で小型トラクタを開発していた時代に培ったものだと思います。約12年間にわたって現場で現物に触れ続けた経験が、後の仕事で必要な知識やノウハウとなり、応用できる力になったと考えます。また、当時は無駄なように感じた技術や取組みも、これまでいろいろな形で活かせる場面がたくさんありました。振り返れば“苦労は買ってでもするべき”と、目の前の仕事に精力的に取り組み続けたことで、自分をよい方向へ導くことができたと思っています。

KUBOTA REPORT 2017

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