

偶然から海外向け製品に
深く関わるように
入社後国内向け小型トラクタの開発を続けていた私は、9年目を迎えた時、突然海外向けトラクタの担当を命じられました。きっかけは、製品展示イベントで海外からのゲストにカタログの記載内容を身振り手振りを交えて説明していた様子をたまたま上司が見たことだったと思っています。英語はさほど得意ではなかったのに、流暢に話せると見られたのです。そして数ヶ月後には欧州6カ国へ1カ月間ほど勉強を兼ねた現場視察に出向くこととなり、日本とのトラクタの使われ方やインプルメント(装着される作業機械部)の違いを目の当たりにして、自分の仕事内容がガラリと変わったことを実感しました。以来、私はずっと海外向け製品に関わることになったため、この時の抜擢がなければ今とは異なるキャリアの道を歩んでいたようにも思います。