クボタに入社した理由
学生時代に東日本大震災に遭い、電気・水道・ガスなどすべてのライフラインが止まって数日間お風呂にも入れない状況を経験しました。この経験から「蛇口をひねれば必ず水が出る」という当たり前のことが、とてもありがたいことをあらためて感じました。そして就職活動中、日本で初めて水道管を製造した会社がクボタだと知って興味を持ちました。入社の最終的な決め手になったのはクボタ社員の人柄です。就職活動で出会った先輩社員の方々は皆やさしく、明るく、冗談も言うけれど仕事には真剣に取り組んでいたことに非常に魅力を感じました。
現在の仕事内容
阪神工場の生産技術課では、機械設計と電気設計の2人1組で設備導入を進めており、私は主に電気設計を手掛けています。生産技術の設計職は、設備の構想検討から予算の決定、装置の製作・据付・試運転・生産立ち上げまで、設備が本稼働するまでの一連の流れに携わります。現在私が担当しているテーマは、鉄管を真円にする装置の自働化。鉄管は熱処理すると形状が歪んで楕円になることがあり、それを真円に矯正する工程はこれまで熟練作業者の手仕事でした。その解消に向けて、現状の作業や鉄管の特性を分析し、寸法計測から矯正まで完全自働化しようとしているのです。新しい技術や高度な機能を取り入れることも必要ですが、今後何十年先まで使える設備にするため、実際に扱う製造部門や修理する保全部門の立場に立った自働化を成し遂げることが大切。よりシンプルで使いやすく、壊れにくい設備になるよう十分配慮しながら取り組んでいます。