浄化槽の基礎知識(浄化槽とは) -5
浄化槽ご使用の皆様へ
安全な「浄化槽」の「使用上の注意」お読みの上、正しくお使いください。
1)消毒剤による発火・爆発・有害ガス事故防止
- 消毒剤は強力な酸化剤です。
消毒剤には、有機系の塩素剤と無機系の塩素剤の2種類があります。
これらを一緒に薬剤受け(薬筒)に入れないで下さい。留意:
有機(イソシアヌル酸)系の塩素剤には、商品名:ハイライト、ポンシロール、メルサン、マスター、ペースリッチ、などがある。
無機系の塩素剤には、商品名:ハイクロン、トヨクロン、南海クリヤー、などがある。 - 消毒剤の取扱に際しては、目・鼻・皮膚を保護するため、ゴム手袋、防毒マスク、保護メガネなどの保護具を必ず着用して下さい。
- 消毒剤を廃棄する場合は、販売店などにお問い合わせください。
発熱・火災の危険がありますので、消毒剤はごみ箱やごみ捨て場に絶対捨てないで下さい。留意:
消毒剤の取扱上の詳細な注意事項は、現品の包装材に記載されていますので、お読みください。
これらの注意を怠ると発火・爆発・有害ガスの生ずるおそれがあり、また、これらにより障害を生ずるおそれがあります。
2)感電・発火事故防止
- ブロワのカバー・制御盤の扉は、開けないで下さい。
- ブロワ・制御盤の近く(50cm以内)には、ものを置かないで下さい。
- 電源コードの上には、ものを置かないで下さい。
- 電源プラグは、ほこりが付着しやすいので、1年に1回以上は清掃して下さい。
- ブロワ・ポンプ・制御盤などの電気機器が故障した場合は、維持管理業者または専門業者に連絡し、修理して下さい。
これらの注意を怠ると感電・発火の生ずるおそれがあります。
3)マンホール・点検口等からの転落・障害事故防止
- マンホール・点検口の蓋は、必ず閉めてください。また、ロック機構のあるものは、必ずロックして下さい。
- マンホール・点検口の蓋のひび割れ・破損などの異常を発見したら、直ちに取り替えて下さい。
- マンホール・点検口の蓋には、子供にさわらせないで下さい。
これらの注意を怠ると、転落・傷害の生ずるおそれがあります。
4)荷重による器物破損・障害事故防止
通常の埋設工事を行なった浄化槽の上には、車などの重量物をのせないで下さい。車などがのる場合は、特殊工事(①マンホール蓋は、安全荷重を考慮して選定する。②支柱などを補強する。)が必要になりますので、専門の工事業者にご相談ください。
これらの注意を怠ると、器物破損・傷害の生ずるおそれがあります。