大阪・関西万博 フューチャーライフ万博「未来の都市」 クボタ、「食と農」をテーマに2台の未来の「汎用プラットフォームロボット」を展示 データを活用する無人自動運転でプラネタリーコンシャス*1な未来の農業の実現へ
2025年3月10日
株式会社クボタ
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一、以下「当社」)は、プラチナパートナーとして協賛するパビリオン「未来の都市」にて、未来の「汎用プラットフォームロボット(Versatile Platform Robot)」のコンセプトモデル 「Type:V」と「Type:S」を展示します。Type:Vは世界初公開です。
- *1.”プラネタリーコンシャス”とは、地球の限界を示す”プラネタリーバウンダリー”に対して、人々の豊かな社会と地球環境の持続可能性が両立された状態を表現したものです。
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Type:V
「未来の都市」パビリオンにおいて、当社は「食と農」の分野を担っており、Society5.0の世界の食と農業の姿を表現します。展示テーマに掲げる「未来につづく、地球と人にやさしいプラネタリーコンシャスな“食と農業”」の実現には、完全無人化、データを活用した精密農業をはじめとする環境負荷の低い新しい農法の確立が必要と考えています。この度、当社がめざす未来の農業を実現するためのキーテクノロジーとして、未来の「汎用プラットフォームロボット」を展示いたします。
1.未来の「汎用プラットフォームロボット(Versatile Platform Robot)」のコンセプト
- 農業や様々なフィールドにおいて求められる各種作業を完全無人で実現する未来のプラットフォームロボットです。多様なアイテムを駆使し、データに基づく精密な農作業や、いまだ多く残る手作業、さらには土木・建設作業までを完全無人で行います。農業従事者の減少が加速する中、未来の食を守るための次世代のプラットフォームロボットです。
- 複数台のType:VやType:Sが協調して自律作業することにより、様々なフィールドで効率よく作業を行います。
2.Type:Vの特長
- 農業機械の枠に収まらない、これまでにない完全無人プラットフォームロボットです。
- 作物の間隔や生育状況、作業内容に応じて車体の高さや幅などをトランスフォーム(変形)することができ、各作業に適したインプルメント(作業機)を自動で付け替えることで、1台で多くの用途に使用することが可能です。例えば稲作においては、従来トラクタやコンバインなど用途別の機械で行っていた耕起*2、中間管理*3、防除*4、収穫といった作業を担うことができる他、野菜などの様々な作物、さらには農業以外の様々な作業にも対応できます。
- *2.播種や田植えの前に土を掘り起こし耕すこと
- *3.播種や田植えから収穫までの間に行う除草や間引き、土を寄せるなどの作業
- *4.病害虫や雑草などを取り除くこと
Type:Vの作業イメージ
3.Type:Sの特長
- 4本の脚を柔軟に曲げ伸ばしすることで、果樹園などの傾斜地や凹凸のある地形でも機体を水平に保ちながらの移動が可能で、荷物の運搬や高精度の管理作業ができます。
- 様々な用途に適したアタッチメントを取り付けるプラットフォームとしての活用を見据えています。自社はもとより社外とも共創してロボットアームなど様々なアタッチメントを開発することにより、荷物の運搬だけでなく農業の枠にもとどまらない多様な用途に対応することが可能になります。
- Type:Sのベースとなる「KATR」は世界最大級の見本市「CES® 2025」 に出展し、「CES Innovation Awards® 2025」の「Industrial Equipment & Machinery」部門で「Best of Innovation」を受賞しました。
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Type:S
当社は、1970年の大阪万博で「夢のトラクタ」を展示しました。当時としては斬新だった夢のトラクタのコンセプトや数々の機能は少しずつ実用化され、現代のトラクタでは当たり前になっているものも少なくありません。近い将来、Type:VやType:Sを普通に田畑で見かける日がくるかもしれません。
大型スクリーンでType:VとType:Sが活躍するプラネタリーコンシャスな未来の食と農業の姿を動画とゲームで生き生きと表現します。
なおType:Vについては報道関係者向けに当社のグローバル技術研究所(大阪府堺市)での実演デモの開催を計画しております 。
ご参考(展示テーマ、コンセプト等)
- 2024.8.28付プレスリリース「クボタ、大阪・関西万博の「未来社会ショーケース事業」での展示内容を発表」
https://www.kubota.co.jp/news/2024/others-20240828.html
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。