クボタ環境エンジニアリング、施設管理などの「見える化ソリューション」に強みを持つ「マイスター社」を子会社化
2025年11月04日
株式会社クボタ
クボタ環境エンジニアリング株式会社
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一)の100%子会社であるクボタ環境エンジニアリング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中河浩一、以下「クボタ環境エンジニアリング」)は、3D、xR技術*、AIなどを活用して施設の状態などをデジタルで可視化する技術に強みを持つ株式会社マイスター(本社:北海道函館市、以下「マイスター社」)の全株式を取得し、子会社化します。
- xR技術:VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などを含む技術の総称で、現実空間と仮想空間を融合する体験を可能にする技術
 
1.背景と狙い
- 上下水道施設などの社会インフラ施設の多くは老朽化が進み、点検や整備による設備保全の重要性が高まっています。一方で、点検・整備人材の高齢化と人手不足、それに伴うノウハウ伝承が課題となっており、これらの課題に対応するためには、O&M(オペレーション&メンテナンス、運転維持管理)業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)による省力化・省人化が不可欠です。
 - クボタグループは水・環境の事業領域におけるソリューションを成長ドライバーのひとつとしており、機器売り中心から、O&Mやソリューションを中心としたビジネスへ転換することをめざしています。クボタ環境エンジニアリングはAIやIoTなどICT技術を活用した上下水道施設や廃棄物処理施設などにおけるO&M業務のDXによる省力化・省人化の実現に向けて取り組んでいます。
 - マイクロソフト認定パートナーであるマイスター社は、施設内の様々なメーター画像からAIが数値を自動で読み取り即時データ化する技術や、大容量3DデータをMRデバイスなどで現実空間に投影する技術など、「見える化ソリューション」に強みを持つシステム開発会社であり、社会インフラの維持管理分野において、O&M業務のDXを支える豊富な知見や技術を有しています。
 - 2022年以降、クボタ環境エンジニアリングはマイスター社と協業し、MRデバイスなどを活用した点検合理化技術やAIによる画像認識を活用した点検データシステム開発で協業してまいりました。
クボタ環境エンジニアリングがこれまで培ってきたインフラ施設の運営維持管理ノウハウと、マイスター社の持つ知見や技術を組み合わせることで、O&M業務のイノベーションを通じて、効率的で持続可能な水環境インフラの構築を実現してまいります。 
2.マイスター社の技術を活用した事例
四足歩行ロボットが自動で点検ルートを設定するシステムや、メーター画像からAIが数値を自動で読み取り即時データ化する技術の開発をマイスター社が担っています。
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											四足歩行ロボット等の活用で下水処理場の点検業務を効率化する実証実験を開始(2024年5月14日)
https://www.kubota.co.jp/news/2024/management-20240514.html 
3.マイスター社、クボタ環境エンジニアリングの概要
- ■マイスター社
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会社名 株式会社マイスター 事業内容 各種コンピュータソフトウェアのシステム開発・販売・保守 設立年 2000年 本社所在地 北海道函館市 代表取締役社長 瀧 浩幸 従業員数 20名(※2025年4月現在)  - ■クボタ環境エンジニアリング
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会社名 クボタ環境エンジニアリング株式会社 事業内容 浄水場、下水処理場、し尿処理施設、最終処分場浸出水処理施設、廃棄物処理施設、ポンプ施設の運転・維持管理業務受託及び設計・施工・補修、産業廃水・排ガス処理設備の設計・施工及びメンテナンス 設立年 2022年 本社所在地 東京都中央区 代表取締役社長 中河 浩一 従業員数 2,791名(うち海外子会社221名)(※2025年4月現在)  
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。
