徳島県で初となる浄水場共同化事業にDB方式で参画 鳴門市企業局発注「鳴門市・北島町共同浄水場整備事業」に関する契約を締結
2021年3月31日
株式会社クボタ
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一)を含む民間企業グループは、この度、鳴門市企業局との間で、設計・施工一括発注(DB)方式による「鳴門市・北島町共同浄水場整備事業」(以下、「本事業」)に関する契約を締結しましたので、お知らせします。
記
1.本事業の概要
事業名 | 鳴門市・北島町共同浄水場整備事業 |
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事業内容 | 鳴門市浄水場、北島町浄水場、共同浄水場(整備後)、北島町配水場(整備後)、河川横断施設(送水管)にかかわる設計・建設事業 |
事業期間 | 2021年3月20日~2027年3月31日 【共同浄水場の供用開始】2026年4月1日 |
事業方式 | DB方式(Design Build:設計・施工一括発注方式) |
施設能力 | 最大浄水量 53,000 m3/日(共同浄水場) |
契約金額 | 約115億円(税込) |
構成員 | 株式会社大林組(代表企業)、株式会社クボタ、吉成建設株式会社 |
協力企業 | 東芝インフラシステムズ株式会社、株式会社ウエスコ、株式会社徳重 |
2.本事業の背景と特徴
- 鳴門市の「鳴門市浄水場」と北島町の「北島町浄水場」は、旧吉野川をはさんだ対岸に位置し、どちらも旧吉野川の表流水を原水としています。
- 両市町の各浄水場は老朽化や耐震性能の問題があり、浄水場の更新を個別に検討していましたが、水道事業の効率化を図るため、鳴門市浄水場と北島町浄水場の共同化の方向性について検討・協議が進められ、現鳴門市浄水場敷地内および隣接地に「共同浄水場」を整備、また、北島町側に「北島町配水場」を整備することが決定しました。
- 北島町浄水場は廃止施設を撤去し、共同浄水場からの浄水を河川横断施設(送水管)にて浄水池へ受け入れ、配水場として運用されます。
- 2つの自治体による浄水場の共同化は、徳島県内で初めての取り組みとなります。
- 今回、PPP 事業(Public Private Partnership:官民連携事業)として、民間事業者が有する企画力や技術力を活用したDB方式(Design Build:設計・施工一括発注方式)が採用され、建設期間中も水の安定供給を継続しながら、「既設水運用に影響を与えないこと」、「イニシャルコストとメンテナンスコストの縮減や維持管理業務の負荷を軽減すること」、「施設のコンパクト化を図ること」等の当社を含む民間企業グループの提案内容が評価されました。
3.当社の役割
- 当社では、共同浄水場における機械設備の設計・製作・建設工事及び、供用開始日から1年間、共同浄水場の運転管理指導業務を担います。
- 本事業において、当社は「水」分野におけるトータルソリューション企業の強みを活かし、鳴門市水道事業及び北島町水道事業の長期間にわたる安定的で効率的な運営の実現に寄与し、地域住民の皆さまに安全で安心な水道水の供給に努めてまいります。
<ご参考>
当社は鳴門市水道事業において、2019年に妙見山送水管整備事業を受注し、管路延長約3,110mの送水管布設工事を施工しています。
4.今後の展開
- 昨今、浄水施設をはじめとした上水市場だけではなく、下水・雨水排水などの重要なインフラ施設の整備・運転維持管理において、民間活力の導入が進められています。
- 当社は、上水・下水における様々な製品・技術・サービスを有する「水」のトータルソリューション企業として、クボタグループ全体の総合力を活かし、今後もDB方式等のPPP事業を通じた水インフラの持続と発展に貢献してまいります。
- 本件に関するお問い合わせ先
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- 水環境ソリューション開発部 TEL:03-3245-3128
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。