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大型浄化槽「KTZ型」が「第46回 優秀環境装置表彰 日本産業機械工業会会長賞」を受賞

2020年7月16日
株式会社クボタ

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一)の大型浄化槽「KTZ型」(以下、「本装置」)が、この度「第46回 優秀環境装置表彰 日本産業機械工業会会長賞」(主催:一般社団法人日本産業機械工業会)を受賞しましたのでお知らせします。
今回の受賞を励みに、今後も環境に配慮した製品・サービスを通じて、快適な生活環境の創造に貢献してまいります。

1.受賞理由

  • 本装置は下水道整備区域外のマンション・病院・工場・公共施設などの大規模な建築物から排出される生活排水を処理する浄化槽です。
  • 従来装置の性能を維持しながら、従来装置比で全長を約80%にし、コンパクト化を実現しました。
    それにより、設置スペースを小さくすることができ、より狭い土地への設置も可能となりました。
  • またコンパクト化を実現したことにより、浄化槽本体の原材料使用量の削減、土中へ設置する際の掘削容積の削減などにより環境負荷の低減にも貢献しました。
  • この度の受賞では、新たな技術開発による、省スペース・環境負荷低減を実現した『独創性』が評価されました。

2.本装置の技術的特徴

(1)二段ろ過方式の採用

  • 本装置では、従来装置にはなかった新たなろ過槽(第一ろ過槽)を担体流動槽(好気性微生物により有機物の分解などを行う槽)の前段に設けることで、担体流動槽へ流入する汚濁負荷量が下がり、処理効率が向上したことで担体流動槽容量の低減に繋がりました。
  • その後、担体流動槽で発生した汚泥を担体ろ過槽で更にろ過し浮遊物質を除去する構造としたことで、従来装置より清澄な処理水を得ることが可能となりました。

(2)スポンジ状担体の採用

  • 担体流動槽に充填する担体(汚水の分解に有用な微生物の住処となる物質)は、従来装置に使用していたプラスチック製の担体よりも、単位容積あたりの微生物量を増加できるスポンジ状担体を採用しました。
  • また、(1)項の第一ろ過槽の追加による、汚濁負荷量低減効果とスポンジ状担体による処理効率の向上により、本装置の担体流動槽容量を従来装置比で約25%削減しコンパクト化しました。

(3)汚泥貯留能力の向上

  • 本装置の流入槽に設けている流入バッフル(排水を槽内に導く部材)に、従来装置には無い底板を設置することで、流入した汚水が固液分離槽の底に堆積した汚泥を巻き上げ・撹拌することが抑制され、汚泥の貯留能力が向上することから、流入槽のコンパクト化を実現しました。

【大型浄化槽(KTZ型)概略図】

【処理のフロー】

<ご参考> 優秀環境装置表彰事業について

概要 環境保全技術の研究・開発ならびに優秀な環境装置(システム)の普及促進を図ることを目的として、1974年(昭和49年)より実施しており今年度で46回目を迎える。
地球環境保全に資する環境装置であって、販売開始後10年以内、かつ実機として6ヶ月以上稼働している装置が対象となる。
賞の種類 (1) 経済産業大臣賞
(2) 経済産業省産業技術環境局長賞
(3) 中小企業庁長官賞
(4) 一般社団法人日本産業機械工業会会長賞
主催 一般社団法人 日本産業機械工業会
後援 経済産業省

優秀環境装置表彰
(一社 日本産業機械工業会:ホームページ https://www.jsim.or.jp/commendation/

本件に関するお問合せ先

クボタ浄化槽システム株式会社 営業推進部 (TEL.03-3245-3708)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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