マンホールポンプ監視システムに「AI」を新たに導入 AIがデータを分析、異常運転を検知し、計画的な設備保全をサポートします
2019年8月6日
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:木股昌俊 以下、「当社」)は、マンホールポンプを遠隔で監視するシステムに、新たにAIを導入します。通常時とは異なる運転状態を検知し通知することで、設備監視業務の効率化と、設備トラブルの未然防止を図ることにより、快適な市民生活を支えてまいります。
記
1.開発の背景と狙い
- マンホールポンプとは、家庭から排出される生活汚水を集めて下水処理場へ送る下水管路の途中に設置されるポンプ設備であり、道路下に数多く点在しています。自治体によって異なりますが、多いところでは500カ所余りのマンホールポンプを保有している自治体もあります。
- また、設備の監視や緊急時の対応、計画的な設備の更新など維持管理に一定の人員が必要ですが、昨今の人手不足や業務の効率化が求められる社会的背景からも、運転データの利活用と設備の予防保全への対応が一層求められています。
- 当社では、クラウド監視システムに新たにAIを導入し、AIが人に代わり運転データを分析することにより、異常な運転状態の早期通知を可能にしました。それにより、設備が緊急停止する前に、対策を打つことが可能です。
2.概要
サービス名 | マンホールポンプAIサポートシステム |
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提供開始 | 2019年10月予定 |
3.主な特長
(1)異常運転検知機能
- AIが運転データを分析、異常状態を通知
- AIが人の代わりに水位と電流値のデータを監視し、人がマンホールポンプ場ごとに入念に運転データを確認しないと判別できないような運転変化を自動検知します。
- AIがマンホールポンプ場ごとに通常運転の範囲を自動設定します。通常時と異なる運転をしていた場合には1日に1回、監視画面上に通知します。
- 緊急対応になる前に異常運転を把握することにより、効率的な維持管理が可能になります。
(2)クラウド機場台帳機能
- ICT活用により、修繕、更新履歴や点検結果などの様々な情報を一元管理
- 自治体様が保有する全てのマンホールポンプ場の機器仕様や修繕・更新履歴を登録できる台帳(機場台帳)をクラウド上に作成できます。クラウド上で管理するため、最新情報の管理や関係者での情報共有も容易です。
- 点検データもクラウド上に登録可能なため、マンホールポンプの情報を一元管理できます。さらに、登録された点検データについて「点検報告書」の形で出力することも可能です。
(3)AI導入のために追加機器は不要
- 新サービスご利用に際して、弊社製通報装置「MU-1000」シリーズを設置いただく他は、別途特別な機器をご購入頂く必要はありません。
- 水位と電流値の取得は必要です。
- サービスに関するお問合せ先
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環境プラント営業部 (TEL.03-3245-3337)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。