流入・放流の管底差“ゼロ”を実現した小型浄化槽を発売開始 従来型のコンパクトさはそのままに施工性を向上
2019年3月13日
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:木股昌俊)の100%子会社である、クボタ浄化槽システム株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役社長:萬仁志)は、従来型の省スペース性はそのままに、新設・入れ替えによる施工性を向上させた、小型浄化槽の販売を開始しましたので、お知らせします。
記
1.開発の背景と狙い
- 生活環境保全の観点から、日本国内では、現在約400万基の単独処理浄化槽*1が残存しており、合併処理浄化槽*2への入れ替えが喫緊の課題となっています。
- しかし、単独処理浄化槽設置の戸建て住宅に、新たに浄化槽を設置するだけのスペースを確保することは難しく、単独処理浄化槽と入れ替え可能な同等サイズの合併処理浄化槽が求められています。
- また、処理水を側溝へ排水する際、浄化槽の設置場所と側溝までの距離が長くなる場合、配管の起点となる浄化槽の放流管の位置をより浅くする必要があります。
- このような状況下で当社は、従来型のコンパクトさはそのままに、放流管底を浅く設計し施工性を向上させた小型浄化槽の新製品(KZⅡ型)を開発しました。
- *1.し尿のみを処理できる浄化槽
- *2.し尿と雑排水を処理できる浄化槽
2.製品概要

【製品名】
クボタ浄化槽 KZⅡ型
【発売日】
2019年1月
【主な仕様】
処理対象人員 | 5人 | 7人 | 10人 |
---|---|---|---|
平均汚水量 | 1.0m3/日 | 1.4m3/日 | 2.0m3/日 |
- 価格については、お問い合わせください
3.主な特長
(1)放流管底を浅くし施工性が向上
- 本製品は放流管底を従来型より50mm浅くすることで、放流管から側溝への配管が容易になり、また放流ポンプ槽の設置が不要なケースが増えるなど、施工性が向上します。従来型と同じコンパクト設計により狭小地への施工はもちろん、掘削スペースが少なくて済むため、施工の省力化とスピード化も図れます。
(2)環境配慮型浄化槽に適合
- 環境省が設定した省エネ基準を満たしており、消費電力の少ない省エネブロワを採用しています。
(3)保守点検の作業性が向上
- 嫌気ろ床槽のメンテナンスの際、従来は散気のために塩ビ管とブロワを別途準備し、浄化槽へ差し込んで作業する必要がありました。本製品は、嫌気ろ床槽に散気管を標準で設けたことにより、散気作業の手間が減り、メンテナンスが容易となりました。
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設置イメージ図
- 製品に関するお問合せ先
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クボタ浄化槽システム株式会社 営業推進部 (TEL.03-3245-3708)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。