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令和2年度B-DASHプロジェクトに2件の技術が新たに採択されました

2020年6月29日
株式会社クボタ

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一、以下「当社」)は、当社ならびに当社を含む5者共同研究体がそれぞれ提案した技術、計2件が国土交通省の令和2年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト、以下「本実証事業」)に採択されましたのでお知らせします。
当社は上水道から下水道まで幅広い分野で事業展開する水関連総合メーカーとして、今後も上下水道事業の抱える課題解決につながる革新的技術の開発及び実用化に積極的に取り組んでまいります。

1.各実証事業の概要

(1)事業名:IoTとAIを活用した効率的予防保全型マンホールポンプ維持管理技術の実証事業

実証レベル 実規模実証
実施者 クリアウォーターOSAKA・クボタ・河内長野市・今治市・赤磐市 共同研究体
実証フィールド 大阪府河内長野市・愛媛県今治市・岡山県赤磐市内マンホールポンプ場 合計約200箇所
概要 クラウド上にあるマンホールポンプの運転データをAIに学習させることにより、異常な運転状態を検出し、緊急出動回数の低減、異常な運転時間の削減が可能なことを検証します。

<背景と目的>

  • 下水道事業を行う自治体は、老朽化施設の増加による故障リスクの増大、下水道使用料の減収、技術職員の減少など、維持管理業務を行う上で様々な課題を抱えています。
  • その中でも、マンホールポンプは数が多く点在しているため、維持管理負担の軽減が求められています。
  • この実証では、下水道事業が抱える課題を解決するため、AIを用いた異常運転検知機能やIoTを活用したマンホールポンプの維持管理を行い、低コスト化、効率化、故障リスクの低減を図ります。
  • IoTとAIを活用したマンホールポンプ維持管理技術の概要

(2)事業名:省コスト・省エネ型雨天時対応ハイブリッドMBRに関する調査事業

実証レベル FS調査*1
実施者 クボタ
概要 雨天時浸入水による流量変動に対応するため、膜分離活性汚泥法(MBR)*2と雨天時活性汚泥法*3を組み合わせたハイブリッドMBRを開発し、パイロットプラントを用いた実証実験により、経済性及び適用性の評価を行います。
  1. *1.Feasibility Study(導入可能性調査)
  2. *2.膜分離活性汚泥法(MBR:Membrane Bioreactor)とは、下水処理施設における最終沈殿池の代わりに「膜」を用いて固液分離を行う排水処理技術
  3. *3.雨天時のみ、初期吸着作用(下水中の有機物の多くが活性汚泥との接触後短時間で吸着される現象)を活用して処理水量を増加させる活性汚泥法の方式

<背景と目的>

  • 雨水と汚水が別々に流れる分流式下水道において、下水管路を含む施設の老朽化の進行や地震等の被災、高強度降雨の増加等に伴い、降雨時に老朽箇所などから汚水管内に雨水が流入し、下水の流量が増加する「雨天時浸入水」が問題となっており、効果的かつ効率的な雨天時浸入水対策が求められています。
  • 雨天時浸入水による流量変動に対応するため、MBRと雨天時活性汚泥法を組み合わせたハイブリッドMBRを開発することによって雨天時の下水処理能力の向上を図り、降雨による流量増加に対応できる下水処理技術の確立を目指します。
  • 雨天時対応ハイブリッドMBR技術の概要

<ご参考>

  • B-DASHプロジェクト(下水道革新的技術実証事業)とは、Breakthrough by Dynamic Approach in Sewage High Technology Projectの略で、平成23年度より国土交通省が実施している実証事業です。
  • 下水道分野における、新技術の研究開発及び実用化を加速することにより、下水道事業における低炭素・循環型社会の構築やライフサイクルコスト縮減、浸水対策、老朽化対策等を実現し、併せて、日本企業による水ビジネスの海外展開を支援するために運営されています。
本件に関するお問合せ先

環境プラント営業部 (TEL.03-3245-3337)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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