- ダクタイル鉄管ラインアップ一覧
AL形(ALW形)
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- JDPA G1053
- NETIS 登録番号HK-170010-A
- ARIC NNTD 登録番号1218
特長
パイプラインの安全性向上、長寿命化を低コストで実現します
農業用水用パイプとして高い信頼性を誇り、多くの実績を有するダクタイル鉄管に、設計水圧1.0MPa以下のパイプライン向けに最適設計を行った新製品(AL形)が登場。建設コストの低減や工期短縮などの効果が期待できます。
仕様
最大設計水圧 | 1.0MPa(試験水圧 : 2.0MPa) | |
---|---|---|
防食仕様 | 外面 : 合成樹脂塗装(褐色) | 内面 : シリカエポキシ樹脂塗装(粉体及び液状) |
異形管 | 曲管、T字管、短管等にはK形異形管を使用 (JIS G 5527、 JDPA G 1027規格品または準拠品) |
注記)主たる形状寸法は従来品同様JIS規格に準じています。
性能確認試験
水圧試験
呼び径300の直管2本を正規に接合した後に、継手部に水圧2.0MPaを負荷して漏水の有無を確認しました。偏心載荷水圧試験、曲げ水圧試験ともに、継手部からの漏水は確認されませんでした。
継手部水圧試験結果
試験項目 | 試験条件 | 試験結果 | |||
---|---|---|---|---|---|
呼び径 | 管種 | 負荷水圧 | 条件2) | ||
偏心載荷水圧試験 | 300 | AL2種 | 2.0MPa1) | 挿し口に9kN載荷 | 漏水等の異常なし |
曲げ水圧試験 | 継手許容曲げ角度4° | 漏水等の異常なし |
- 最大設計水圧1.0MPaに対し、2倍の2.0MPaを負荷。
- ISO 2531の規定に基づく。
※現行製品の外面は黒色に変更しています。
流速係数Cの測定
呼び径300の試験管路を用いて、シリカエポキシ樹脂塗装のHazen・Williams(ヘーゼン・ウィリアムス)式における流速係数Cを求めました。
約0.5m/s~4.5m/sの8種類の流速条件で、摩擦損失水頭を各20回測定し、その平均値から流速係数Cを算出したところ、全ての条件下で流速係数Cは150以上となり、流速による影響も小さいことが確認されました。
※現行製品の外面は黒色に変更しています。
埋設試験
ひずみゲージを貼ったAL形管呼び径300(AL1種、全長10m)を、土被り60cmで簡便(※)に埋設しました。最大設計水圧(1.0MPa)を負荷し、活荷重T-25を載荷した際にも、管体に発生する外面曲げひずみは許容値以下となりました。
※本試験では、布設工事費の低減、工期の短縮が最大限に得られる施工状態を想定し、管底溝幅を設計基準パイプラインで規定された900㎜より狭小な550㎜(水道事業実務必携)に設定し、基床なしで直接布設。管基礎には現地発生土(粘性土)を用い、管周辺部の締固めは行わずに敷均し程度で埋戻した。 (埋戻し土上部や路盤工事は振動コンパクタにより整地)
建設コスト低減方策の一例
AL形(ALW形)は、建設コストの低減効果が期待できます
呼び径300(AL1種)の検討例
呼び径 | 300 | |
---|---|---|
管材料 | AL形管 | VP管 |
管種 | AL1種 | - |
管底掘削幅 | 550㎜ | 800㎜ |
基床厚 | なし | 150㎜ |
基礎材料 | 発生土 | 砂 |
土被り | 0.6m | |
管路延長 | 1000m | |
異形管 | K形管 | FRP製 |
屈曲点 | 11箇所 | |
空気弁 | 3箇所 | |
分岐管 | 2箇所 | |
スラスト対策 | 異形管に隣接する 直管1本を一体化 |
直接工事費比較 [呼び径300]
呼び径600(AL2種)の検討例
呼び径 | 600 | |
---|---|---|
管材料 | AL形管 | FRPM管 |
管種 | AL2種 | 内圧管3種 |
管底掘削幅 | 1400㎜ | |
基床厚 | 200㎜ | |
基礎材料 | 砂 | |
土被り | 1.2m | |
管路延長 | 1000m | |
異形管 | K形管 | 鋼製 |
屈曲点 | 11箇所 | |
空気弁 | 3箇所 | |
分岐管 | 2箇所 | |
スラスト対策 | スラストブロック |
直接工事費比較 [呼び径600]]
- 直接工事費はモデル管路で算出
- 素掘施工を想定
- AL形管は、φ300、φ600ともにポリエチレンスリーブ及び固定バンドの材料費を含む(布設条件に関わらずポリエチレンスリーブによる防食対策を推奨)
- 管底掘削幅は以下に準拠
- AL形管φ300(AL1種):「水道事業実務必携」(簡便に埋設することを想定)
- VP管φ300、AL形管φ600(AL2種)、FRPM管600 : 「土地改良事業計画設計基準及び運用・解説」
- 管材費・土木資材費は建設物価相当とし、記載のないものはメーカ標準価格から設計単価を想定
- 積算歩掛りは「農林水産省土地改良工事積算基準」に準拠
- 土木工事費にはAS舗装復旧費、残土運搬費及び処理費を含む
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