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環境経営の取り組み

クボタグループは、「For Earth, For Life」を環境経営のコンセプトに、持続可能な社会の実現に貢献していくことをめざしており、2050年カーボンニュートラルの実現に向けたあるべき姿として「環境ビジョン」制定しました。豊かな社会と自然の循環にコミットする”命を支えるプラットフォーマー”を目指して、ESGを中核に据えた事業転換に取り組んでおり、環境負荷ゼロに挑戦しながら、弊社の事業領域である「食料・水・環境」分野でカーボンニュートラルでレジリエントな社会の実現に貢献していきます。

ダクタイル鉄管の直管製造では国内初となる「電気炉」を導入

パイプシステム事業部では、カーボンニュートラルの取組の一環として、生産段階でのCO2削減に取り組んでいます。ダクタイル鉄管の直管を製造する阪神工場において、材料を溶かす工程(溶解)設備を大型のキュポラから、電気炉に切り替え、2024年1月から本格稼働を開始しました。これまで、ダクタイル鉄管の異形管等の製造で電気炉は使われていましたが、生産量の多い直管の製造では国内初となります。
キュポラは、設備が大型で投資費用が高く、また、石炭由来のコークスを原料にしていたため、燃焼に伴って大量のCO2ガスや粉塵を排出していましたが、電気炉3基に切り替えることにより、年間15,000t程度(2014年比で-19%)のCO2排出量の削減を見込んでいます。コンパクトな施設となり、半自動運転により作業上の安全リスクも大幅に改善されました。

電気炉の仕組み

阪神工場に導入した電気炉は、鋳鉄溶解に使われる高周波るつぼ形誘導炉です。コイルに交流電流を流すと、るつぼ内に磁場が発生し、電磁誘導によって金属に電流が流れ、金属自体の電気抵抗によって発熱します。

電気炉導入の効果

キュポラ2基から電気炉3基に切り替えることにで、年間15,000t程度のCO2排出量削減が見込まれます。(2014年比で-19%)
電気炉は溶融時の温度や成分の調整が容易であり、運転管理の柔軟性が高く、小ロット多品種の生産に適しており、設備費用やエネルギー使用量が少ないなどの利点があります。これにより、製造現場では半自動運転が可能となり、作業上の安全リスクが大幅に改善され、運転制度が高まるため、品質向上が期待できます。

  • 電気炉で溶解された溶湯
  • 電気炉全体像

電気炉導入後の製造工程

電気炉で溶解した場合、脱硫処理の工程を省くことができます。

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KUBOTA REPORT 2017

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