工法
パイプインパイプ工法Ⅰ(既設管内)
概要
既設管の一部に発進立坑と到達立坑を構築し、発進立坑内で新管を接合しながら、既設管内に順次挿入していく管路更新工法です。
特長
- 既設管の中に配管できるので開削工事が困難な場所に適用できます。
- 交通や住民への影響を極小化できるので、開削工事に比べて工期が短縮できます。
- 新管は既設管の曲がりに順応※しながら挿入・配管できます。
※順応範囲は延長距離等の条件によるためメーカーにお問い合わせ下さい。
主な仕様
呼び径 | 300~1500 (既設管呼び径より100小さい呼び径の管を挿入することが可能) |
---|---|
使用管種 | PN形ダクタイル鉄管 |
発進立坑寸法表(参考寸法)
呼び径 | 長さ | 幅 |
---|---|---|
300~400 | 7.0 | 2.0 |
500、600 | 2.4 | |
700、800 | 7.2 | |
900~1100 | 2.8 | |
1200~1500 | 3.2 |
- 4m管を用いた場合の参考値。
- 両発進立坑の場合は別途検討が必要。
既設管内測定用模擬管(スーパー模擬管)による管内調査工法
概要
人力による測量ができないφ700以下の管内調査用として、開発された工法です。 既設管内測定用模擬管を既設管内に引き込み通過させることで、新管の曲げ角度を計測することができます。
特長
- ① 継手部に変位計が設置されているため、従来の模擬管の機能である挿入性の確認に加え、挿入する新管の曲げ角度を直接計測することができます。
- ② 新管と同じ外径・管長に調整可能です。
仕様
- 既設管呼び径 :400~700
- 既設管延長 :約200m(通線可能な延長)
- 模擬管呼び径 :300~600
パイプインパイプ工法Ⅱ(新設さや管内)
概要
推進工法で新設されたさや管(ヒューム管等)内に、発進立坑内で新管を接合しながら、順次挿入施工する工法です。さや管が新設であるため、既設管への挿入工法にくらべて、よりリスクの少ない挿入工法と言えます。
±1%の伸縮量を保持した状態で継手に外面バンドまたは推力伝達リングを取付け挿入するため、施工後も継手の伸縮量が確保できます。
特長
- NS形、GENEX(GX形)の耐震性(伸縮量)を損なうことなく施工ができます。
- 推進後も管長の±1%の継手伸縮量が確保できます。
- 接合はNS形用の工具があれば施工可能です。
- 既設管内への挿入工法よりリスクが少なくなります。
主な仕様
(1)外面バンド方式 | (2)推力伝達リング方式 | |
---|---|---|
適用呼び径 | 300~900 | 75~450 |
さや管呼び径 | 下の「適用可能なさや管の呼び径」表をご参照ください。 | 新管の呼び径+200 |
使用管種 | NS形 | GENEX(GX形)、NS形 |
適用延長 | 400m程度 (呼び径500~900は1000mまで可能) |
50m程度 (50mを超える設計の場合は弊社へお問い合わせ下さい) |
さや管の曲率半径とNS形(GX形)管の有効長の関係
呼び径 | 管の有効長(m) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
R60m | R80m | R100m | R150m | R200m | R250m | |
75~250 | 2.0 | 2.7 | 3.4 | 直管 | 直管 | 直管 |
300~450 | 1.5 | 2.0 | 2.6 | 3.9 | 5.2 | 直管 |
500 | 1.7 | 2.3 | 2.9 | 4.3 | 5.8 | 直管 |
600 | 1.4 | 1.9 | 2.4 | 3.7 | 4.9 | 直管 |
700 | 1.3 | 1.7 | 2.1 | 3.2 | 4.3 | 5.4 |
800 | 1.1 | 1.5 | 1.8 | 2.8 | 3.7 | 4.7 |
900 | 1.0 | 1.3 | 1.7 | 2.6 | 3.4 | 4.3 |
適用可能なさや管の呼び径
呼び径 | 適用可能なさや管の呼び径 |
---|---|
300 | 500以上 |
350 | 600以上 |
400 | 600以上 |
450 | 700以上 |
500 | 800以上 |
600 | 900以上 |
700 | 1000以上 |
800 | 1200以上 |
900 | 1350以上 |
発進立坑寸法表(参考寸法)
呼び径 | 長さ | 幅 |
---|---|---|
75~250 | 6.8 | 2.0 |
300、350 | 7.0 | |
400~600 | 2.4 | |
700~900 | 7.2 | 2.8 |
- 4m管を用いた場合の参考値。
- 両発進立坑の場合は別途検討が必要。
パイプインパイプ工法実績
施工延長実績
年度 | PIP工法 Ⅰ (PN形) |
PIP工法 Ⅱ (推力伝達リング方式) |
PIP工法 Ⅱ (外面バンド方式) |
---|---|---|---|
H20 | 8,340 | 1,343 | 3,436 |
H21 | 7,225 | 1,518 | 2,800 |
H22 | 7,144 | 1,875 | 5,104 |
H23 | 11,996 | 1,685 | 2,860 |
H24 | 10,446 | 1,713 | 3,772 |
H25 | 13,053 | 2,915 | 5,252 |
出荷実績(施工延長)
DXR工法(シールド・トンネル内配管工法)
概要
本工法は、DXR工法と呼ばれ、長距離・急曲線施工が可能な「DXRシールド」と「持込用PN形ダクタイル鉄管」を組み合わせたシールド・トンネル内配管工法です。従来工法では新設・更新できない狭い道路下でもシールド・トンネル内配管施工が可能な工法です。
特長
- さや管の小口径化により掘削断面が小さくなる、また急曲線部に専用セグメントを採用することにより切管を減らせるため経済性に優れています。
- 長距離・急曲線施工が可能です。
主な仕様
本管呼び径 | 700~1500 |
---|---|
シールド呼び径 | 1000~2000 |
本管管種 | 持込用PN形ダクタイル鉄管 |
標準施工延長 | ~1500m |
最小曲率半径 | 15m |
工法の概要