産業用大型ディーゼルエンジンの開発に着手 当社最大クラスの300馬力帯の市場に参入
2020年3月2日
株式会社クボタ
株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:北尾裕一、以下「当社」)は、欧州排ガス規制(欧州StageV:2019年より)に適合した、新しいディーゼルエンジン「S7509(排気量7.5L)」の開発に着手しました。2020年3月10日より、米国ラスベガスにて開催されるコンエクスポ2020(CONEXPO CON/AGG)に参考出展します。
当社は、建設機械・産業機械メーカーからの多様なニーズに応え、100馬力以下の産業用ディーゼルエンジンで世界のトップシェア*1となります。2017年に発表した200馬力帯のV5009に加え、300馬力帯までラインナップを拡充し、300馬力以下で世界No.1の産業用エンジンメーカーを目指します。
- *1.当社調べ
記
1.背景
- 当社は産業用小型ディーゼル・ガソリンエンジンメーカーとして長年培ってきた高い技術力を生かし、農業機械や建設機械、産業機械が対象となる日米欧の最新排出ガス規制に適合したエンジンを早期に開発、欧州・北米(EPA*2、CARB*3)、日本など各国の認証を取得し、市場投入を行ってまいりました。
- 全世界で地球環境の保全意識が高まり、エンジンの排出ガス規制が各国にて年々強化される中、各建設機械、産業機械メーカーには、最新の規制に適合したエンジンの搭載が義務付けられ、排ガス後処理装置の採用など様々な排出ガス対応が求められています。
- 新製品S7509は、2019年よりPM粒子数が規制された欧州 Stage Vに適合するエンジンとして市場投入します。
- *2.EPA(Environmental Protection Agency):米国環境保護庁。市民の健康保護と自然環境の保護を目的とするアメリカ合衆国連邦政府の行政機関。
- *3.CARB(California Air Resources Board):米国カリフォルニア州大気資源局。カリフォルニア州の大気汚染を防止するカリフォルニア州政府の行政機関。
2.S7509エンジンの概要・特長
- 高出力かつ低燃費
同じ出力クラスで単位排気量あたり最大の出力を引き出すだけでなく、最高レベルの低燃費性能の実現も目指します。
- コンパクトデザイン
排気量 気筒数 出力 後処理装置 7.5L 6 228.4kw SCR*4+DPF*5 - *4.SCR(Selective Catalytic Reduction):選択触媒還元。ディーゼルエンジンの排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術。
- *5.DPF(Diesel Particulate Filter):ディーゼルエンジンの排出ガスに含まれる粒子状物質を捕集する排ガス後処理装置(フィルター)。最も厳しいとされる欧州Stage V規制に適合するために要求される技術。
- 搭載する建設機械・産業機械側の設計柔軟性とメンテナンス性の向上
動力の取り出し口を2箇所から選択できるため、搭載する機械側のレイアウトの自由度が高まります。ユーザーのメンテナンスの向上を目指します。
3.量産開始時期
2023年
- 製品に関するお問合せ先
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株式会社クボタ エンジン事業推進部 (TEL.06-6648-3510)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。