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オマーン国マスカット市の下水処理施設向け膜処理装置を受注 中東地域最大となる再生膜処理規模で、水資源確保に貢献

2015年12月28日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長 木股昌俊)の100%子会社であるクボタメンブレンヨーロッパ(所在地:イギリス・ロンドン)は、オマーン国マスカット市の下水処理施設向け膜処理装置を受注しましたので、下記の通りお知らせします。

1.受注案件概要

施設名 Al Ansab STP(アルアンサブ下水処理場)
所在地 オマーン国マスカット市
製品 大規模処理施設向け膜処理装置 クボタ液中膜
処理水量 125,000m3/日(中東地域最大規模)
受注日 2015年12月24日
竣工 2017年8月 (予定)
商流 Doosan Heavy Industrial & Construction Co.Ltdを通じて受注

2.背景

  • オマーン国は河川がなく、水源は地下水を頼っており、灌漑・農業用水を中心とした水資源の確保は大きな課題となっています。そのため、排水処理施設には、再生水を作物への散水が可能なレベルまで処理する厳しい規制が課されています。
  • また近年は、首都のマスカット市を中心に宅地や商業施設の急速な開発により、排水量が増加しています。既存の処理施設ではその増加に対応することが難しく、処理能力の拡大が求められています。
  • 当社は同施設の第1期工事で受注実績があり2010年から稼働を開始していますが、今回は更新拡張工事となります。排水の再生処理性能の規制が厳しい同国において、長年安定して稼働していることや運転及び維持管理が容易であること、更には迅速且つ適切なアフターサービスを提供してきたことが高く評価され、今回の受注に至ったと考えています。

3.今後の展開

  • 中東各国ではオマーン国同様に水資源の確保が大きな課題となっています。
  • 浸漬型膜処理装置による排水再生利用は、これまで大規模施設における安定した稼動実績が少ないこともあり、小中規模施設への適用が中心となっていました。
  • 今回、本案件(125,000m3/日)の受注や米国でも2013年にオハイオ州カントン市で大型再生処理施設(160,000m3/日)を受注しており、大規模施設においても安定した稼動実績を示していくことが可能となります。
  • 今後は、これらの実績を活かし、中東地域における大規模施設への浸漬型膜処理装置の適用を推進し、中東各国の水資源の確保及び水環境の向上に貢献していきます。

<ご参考資料>

  • 【オマーン国マスカット市】

  • 【Al Ansab STP(アルアンサブ下水処理場)の施設】

  • 【クボタ液中膜モジュール】

製品に関するお問い合わせ先

膜システム部 (TEL.03-3245-3773)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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