ICTを利用した営農・サービス支援システム「クボタスマートアグリシステム」のサービスを開始
2014年05月21日
当社は、このたび、農業経営を見える化し、消費者が求める「安心・安全でおいしい農作物」の効率的な生産をサポートする営農・サービス支援システム「クボタスマートアグリシステム(略称:KSAS)」を発売し、サービスを開始いたします。
- 平成25年12月に先行発表済み。今回、料金プランを正式発表します。
- 平成25年12月発表のニュースリリース
記
1.営農・サービス支援システム「KSAS」 開発の背景と狙い
- 減反廃止など政策が大きく転換し、就農者の高齢化も急速に進むなど、国内農業が多くの課題を抱える中、農業の大規模化やコスト競争力強化、農作物の高付加価値化といった国内農業の成長に向けた取り組みは、今後一層進んでいくとみられます。
- そのような中で、大規模化を進める担い手農家にも、消費者が求める「安心・安全でおいしい農作物」を「効率良く」生産することが求められます。
- 当社は農業機械メーカーの強みを生かし、自社の農業機械と連動・融合するICT(情報通信技術)を利用した新たな営農・サービス支援システムを開発しました。規模拡大する担い手農家に対して、電子地図によるほ場管理や作物および作業の情報提供を通じて、農業経営を見える化し、高収量でおいしいお米づくりをサポートします。
2.システムの概要
3.主な特長
1.作物・作業情報の蓄積・分析による高収量・おいしいお米づくり
- 収穫と同時に「収量」、食味に影響を及ぼす「タンパク含有率」と「水分率」を測定できる食味収量センサ搭載のコンバインと連動することで、ほ場1枚ごとに収穫情報を記録します。
- 記録した情報を用いて、ほ場10aあたりの収量、タンパクの含有率でほ場の分布を表したグラフを表示することで、ほ場のバラつきや特性を把握することが可能になります。
- 収穫で得た情報をもとに次年度に撒く肥料の計画を作ることができるため、耕うんや田植え作業時に、設定した値に応じて肥料を撒くことができます。作業効率を重視し一定量を撒くことが多い従来の方法に比べて、適正な肥料の量によるおいしいコメの生産が可能になります。
- また、収穫作業をしながら収穫情報を把握できるので、水分率毎にモミを仕分けて乾燥し、調製作業(乾燥工程)のコストダウンを図ることができるほか、タンパク含有率毎にコメを仕分けて出荷することでブランド向上に貢献できます。
2.作物・作業情報の蓄積・分析による作業効率の向上・コスト低減
- 日々の作業を日誌形式で記録することができます。ノウハウの継承が容易になり、勘や経験に依存した農作業から、情報を活用した作業が可能になります。
- ほ場が数百枚にわたる場合でも、ほ場ごとの作業進捗の把握が可能になり、作業効率が向上します。また、作業工程の抜け漏れを防ぐことでコメの品質低下や病害虫の発生リスクを低減します。
3.適切な栽培履歴管理による安心・安全な農作物づくり
- 作業記録情報をもとにした品種別、ほ場ごとの詳細な栽培履歴や食味情報が管理できるので、農作物の付加価値向上や差別化が図れます。今後はGAP*への対応を進め、農作物の海外輸出もにらんだ、農業経営者の事業拡大に貢献します。
- 農業生産工程管理(GAP:Good Agricultural Practice)。農業生産活動を行う上で必要な関係法令等の内容に則して定められる点検項目に沿って、農業生産活動の各工程の正確な実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のこと。(出典:農林水産省HP)
4.農機の稼動状況のレポート「診断カルテ」の活用によるセルフメンテナンスの容易化
- KSAS対応農機から自動収集された機械情報のレポート「診断カルテ」をお客様に提供することで、点検、部品交換が効率的に行えます。また、オペレータの機械の取り扱いや操作の状況を把握できるため、作業効率の改善などをサポートできます。
4.サービス開始時期
平成26年6月2日
5.料金プラン
1.各コースの内容
[1] 基本コース
- KSAS対応農機が無くても、ICT(通信情報技術)を活用して、ほ場管理や作業記録・作業進捗状況を把握できるコースです。
- 「パソコンによるほ場管理」と「ほ場毎の日誌記録」に加え、オプション設定の情報端末「KSASモバイル」をご購入・使用により、「明確な作業指示」、「作業進捗把握」が行えるため、農作業効率の向上が実現できます。
[2] 本格コース
- 基本コースの内容に加え、KSAS対応農機との連動によるデータに基づき、営農改善・経営強化をサポートするコースです。
- 「食味収量分析・施肥計画」、ほ場別採算表による「経営分析・コスト低減」、栽培履歴帳票による「トレーサビリティの明確化」、農機の診断カルテによる「セルフメンテナンスの容易化」など、農業経営者に有益なデータを提供することで、より一層の経営強化をサポートします。
- 本格コースのご利用にはKSAS対応農機及びKSASモバイルが必要となります。
2.各コースの料金について(税抜)
- 基本コースのシステム利用料:1契約当たり月額3,500円(税抜)
- 本格コースのシステム利用料:1契約当たり月額6,500円(税抜)
- 本格コースのご利用にはKSASモバイルが必要です。(基本コースではオプション設定)
KSASモバイル1台につき、初回契約時にKSASモバイル本体費用が81,000円、初回契約料2,200円、KSASモバイル通信費が月額1,400円となります。
内容 | 基本コース | 本格コース | |||
---|---|---|---|---|---|
月額 | 年間(参考) | 月額 | 年間(参考) | ||
毎月請求 |
システム利用料(月・契約) | 3,500 | 42,000 | 6,500 | 78,000 |
KSASモバイル通信費(月・台) | * | * | 1,400 | 16,800 | |
毎月請求料金 合計 | 3,500 | 42,000 | 7,900 | 94,800 | |
初回のみ |
KSASモバイル本体費用(台) | ― | * | ― | 81,000 |
KSASモバイル初回契約料(台) | ― | * | ― | 2,200 | |
合計 | 3,500 | 42,000 | 7,900 | 178,000 | |
(2年目以降) | (3,500) | (42,000) | (7,900) | (94,800) |
- 基本コースでKSASモバイル(オプション設定)をご利用の場合、通信費が毎月1,400円/台(年間16,800円/台)、
初回契約時のみKSASモバイル本体費用81,000円/台と初回契約料2,200円/台が別途必要となります。
6.申し込み方法
ホームページで6月2日からサービスの申し込みを受付いたします。
7.KSAS発売記念キャンペーン
1.KSAS基本コースお試しキャンペーン
[1] 申し込み受付期間
平成26年6月から8月末まで
[2] 特典内容
- 基本コースにお申し込み頂いたお客様先着700名様について、システム利用料(月額3,500円)が入会月から平成26年12月分まで無料になります。
- さらにオプションでKSASモバイルをご購入の場合、先着500名様は平成27年1月~平成28年12月分までの24カ月分のシステム利用料が無料になります。
2.KSAS本格コースお試しキャンペーン
[1] 申し込み受付期間
平成26年6月から8月末まで
[2] 特典内容
- 本格コースにお申込み頂いたお客様先着300名様について、システム利用料(月額6,500円)が入会月から平成26年12月分まで無料になります。
- 上記先着300名様の内、先着200名様は、平成27年1月~平成28年1月分までの13カ月分のシステム利用料が無料になります。
- 各キャンペーン終了後はシステム利用料が発生します。
- KSASモバイル通信費はお客様のご負担になります。また、途中退会の場合は、退会以降の特典は無効となります。
- 当サービスに関するお問い合わせ先
-
アグリソリューション推進部 (TEL:06-6648-3809)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。