次のリンクより、本文、本ページのローカルメニュー、このサイトの共通メニューに移動します。

新型 直胴型遠心脱水機を開発 業界最小電力・低含水率での下水汚泥処理を実現

2019年8月6日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長:木股昌俊 以下、「当社」)は、下水汚泥の脱水処理に用いられる直胴型遠心脱水機を新たに開発しました。直胴型構造のメリットである低含水率はそのままに、さらなる省エネを実現しました。

1.開発背景とねらい

  • 下水道の普及にともなって汚泥量が増加することにより、下水汚泥処理は、大都市だけでなく中小市町村においても大きな課題となっており、汚泥減量のための重要なプロセスである脱水工程において、汚泥の脱水性能向上や維持管理費の低減が求められています。
  • 直胴型遠心脱水機*1は、デカンタ型よりも脱水ケーキ*2発生量を削減可能な脱水機として2000年に発売以来、全国で70台以上が採用され、お客様から高評価をいただいています。
  • 当社はこのたび、この直胴型遠心脱水機の新型機開発により、従来機の脱水性能を維持したまま、さらなる省エネ化を実現しました。
  • 小容量から大容量まで(2~90m3 /h)の幅広い機種により、小規模処理場から大規模処理場まで適応できます。
  1. *1.直胴型:遠心脱水機には直胴型とデカンタ型の2種類がある。直胴型は回転体が全て円筒状で構成されているが、デカンタ型は円筒部と円錐部で構成されている。
  2. *2.脱水ケーキ:下水処理場等から排出される汚泥を脱水した状態のもの。脱水処理後は、乾燥・焼却等の処理を行い、農業用肥料やセメント原料などでの再利用・再資源化が進められている。

2.製品概要

【製品名】直胴型遠心脱水機クボタスーパーセントリマスター(SCM-NS型)

3.主な特長

(1) 省エネ性能

  • 形状の見直し・駆動装置の変更により、従来機に比べ省エネ化を実現しました。(平均電力量35%削減 *当社従来型比、当社調べ)

(2) 低含水率

  • 直胴型構造により、汚泥に対し最大遠心力を長時間かけ続けることが可能になるため、脱水ケーキ発生量を削減できます。(平均20%削減 *デカンタ型比、当社調べ)
  • 脱水ケーキの排出部を隙間構造とすることで含水率が最も低い脱水ケーキのみを排出することができます。

(3) クボタIoTソリューションシステム『KSIS(クボタ スマート インフラストラクチャ システム)』*3に対応

  • KSISを利用した状態監視保全により、ランニングコスト削減が期待できます。
  1. *3.KSIS:当社グループの製品にIoTを搭載しクラウドサーバと連携させることで、遠隔監視や機器の診断などが可能になるサービス。いつでもどこからでもインターネットを介して施設の状態を確認することができる。

<ご参考>

本製品は、8月6日(火)~9日(金)にパシフィコ横浜で開催される 「下水道展‘19」 の当社グループブース内にて、実機を展示いたします。

製品に関するお問合せ先

環境プラント営業部 (TEL.03-3245-3337)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

シェアする