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開発中の自動運転農機3機種の試作機を公開 お客様のニーズに対応したラインナップ拡充で、自動運転農機の普及を目指す

2019年01月17日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、代表取締役社長 木股昌俊 以下、「当社」)は、自動運転に対応した農業機械「アグリロボ」のラインナップを拡充します。すでに発売している中型トラクタ「アグリロボトラクタSL60A」、普通型コンバイン「アグリロボコンバインWRH1200A」に加え、自動運転に対応した大型トラクタ、田植え機、自脱型コンバインを2020年までに市場投入し、お客様の選択の幅を広げます。当社は今後もロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して省力化や精密化を実現する「スマート農業」の具現化に貢献してまいります。

  • 開発中の自動運転農機3機種の試作機

1.開発の背景とねらい

  • 日本の農業は高齢化に伴う離農や農作業の委託、経営効率化のための農地集積などにより、営農規模の拡大が進んでいます。担い手農家が抱える人手不足や作業効率の向上、省力化などの課題解決のため、精密農業の活用が急務になっています。
  • 本年度からは農林水産省が主導するスマート農業の社会実装に向けた実証プロジェクトが始まり、自動運転農機に対する期待や市場ニーズはますます高まることが期待されます。このような変化に対応するため、ラインナップの拡充を進めてまいります。

2.主な特長

(1)アグリロボトラクタ(100馬力)

①無人のアグリロボ1台による自動運転作業

  • ほ場内もしくはほ場周辺でオペレータが監視している条件下で耕うん、代かき、施肥などの幅広い作業が自動で行えます。付属のリモコンからの遠隔指示により作業開始、停止の操作が可能です。
  • 高精度なRTK-GPSを使用し、作業箇所の重なりを最小化するなど、無駄な作業を抑制することができます。

②普通のトラクタと無人機との2台同時作業

  • オペレータが普通のトラクタに乗車し作業をしながら無人のアグリロボの監視を行うことで、1人で2台の同時作業が可能となり、作業時間を大幅に短縮することができます。

③安全装置が充実

  • レーザースキャナ、超音波ソナーを装備し、ほ場への侵入者や障害物に近づくと自動で停止します。また4台のカメラを搭載し、付属のタブレット端末からトラクタ周囲を監視できるので安全確認が容易に行えます。
  • 自動運転中は状態表示灯が点灯し、監視者からトラクタの状態が確認できます。

(2)アグリロボ田植機(8条植)

①オペレータが搭乗する自動運転作業

  • アグリロボが自動で田植え作業を行ってくれるため、オペレータは搭乗しますが、植付けや肥料散布の状況確認に集中でき、運転操作が大幅に軽減されます。

②高精度な田植え作業をアシスト

  • ほ場形状を元に無駄のない作業ルートを自動計算し、作業の進捗状態も確認できます。
  • 自動運転アシストによる植付け作業中もオペレータによる手動操作が優先されるので、ほ場の状態に合わせて 車速やほ場感度などが任意で調整できます。
  • またRTK-GPSによる安定した直進植付け作業に加えて、自動で旋回や植付け入り/切り操作を行いますので、不慣れな方でも高精度な作業が可能です。

(3)アグリロボコンバイン(自脱型6条刈)

①オペレータが搭乗する自動運転作業

  • アグリロボが自動で刈取作業を行ってくれるため、オペレータは搭乗しますが、刈取状況や安全確認に集中でき、運転操作が大幅に軽減されます。

②刈取り作業時/もみ排出時の運転をアシスト

  • グレンタンクのモミ貯留量とコンバインの位置情報を元に、無駄のない作業ルートを自動計算します。
  • グレンタンク内のモミ満タンを予測して、事前に登録しておいたモミ排出ポイント(モミ運搬車付近)まで自動で移動します。モミ排出操作は手動で行いますが、排出後は運転アシスト開始スイッチを押せば、最適な刈取り再開ポイントまで自動で移動し、自動運転アシストを再開します。
  • 自動運転アシストによる刈取り中でも、オペレータによる手動操作が優先されるので、倒伏など作物の状態に合わせて車速の増減や刈取部の昇降などが任意で調整できます。

3.発売時期

アグリロボ トラクタ(100馬力)
2019年の発売予定

アグリロボ コンバイン(自脱型6条刈)
2019年の発売予定

アグリロボ 田植機(8条植) 
2020年の発売予定

4.希望小売価格

各機種とも未定

<ご参考:当社のGPS搭載農機について>

当社はこれまでにGPS搭載農機を「ファームパイロットシリーズ」と称して展開し、その第一弾として2016年9月に、直進時の自動操舵走行が可能な「直進キープ機能付田植機」を発売、また同年12月には、直進だけでなく曲線経路も自動操舵走行が可能な「畑作用大型トラクタ」を市場投入しました。更に2017年6月には、使用者の監視下において無人運転作業が可能な「アグリロボトラクタ」のモニター販売を開始し、昨年12月にはオペレータが搭乗して自動運転作業ができる「アグリロボコンバイン」を発売しました。

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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