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自動運転農機「アグリロボトラクタ」を市場"初"投入 有人監視下での無人による自動運転作業を可能にし担い手農家を支援

2017年5月31日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区 代表取締役社長 木股昌俊)は、『ファームパイロット(Farm Pilot)』シリーズと称したGPS農機第三弾として、有人監視下での無人による自動運転作業(耕うん、代かき)を可能にした「アグリロボトラクタ」を、業界に先駆けて市場投入すべく、本年6月からモニター販売を開始します。今後も、IoTやロボット技術を活用し日本農業を支えてまいります。

  • アグリロボトラクタ「SL60A」

1.開発の狙い

  • 国内農業は高齢化に伴う離農や委託により、営農規模の拡大が進んでいます。その為、短時間で農作業を効率よく、且つ正確にできる農業機械が求められています。
  • 当社はこれまで、作業者が乗車した状態での自動操舵(オートステア)機能による一部作業の自動化は進めてまいりましたが、同時に、有人監視下での無人機1台による自動運転作業及び、無人機と無人機の監視機能を装備した有人機の2台を使用した協調制御技術の開発も進めてまいりました。
  • 既に昨年、GPS農機第一弾として高い精度が求められる田植え作業において、直進時のみ自動操舵走行が可能な「直進キープ機能付田植機」(平成28年9月)と、第二弾として直進だけでなく曲線経路も自動操舵走行が可能な「畑作用大型トラクタ」(平成28年12月)を発売しました。
  • 今回のアグリロボトラクタは、既に発売済みのGPS農機よりさらに高度化した自社開発のRTK-GPSユニット(IMU一体型)やオートステアリング、安全装置を搭載し、農作業の高効率化や高精度化、省人化、さらには軽労化を図り、日本農業の活性化を目指します。

2.製品概要

【製品名】

クボタトラクタ
ファームパイロット(Farm Pilot) シリーズ
アグリロボトラクタ「SL60A」

【モニター発売日】

平成29年6月1日

【型式と価格(ロータリなし仕様)】

型式名 RTK基地局 希望小売価格(税別)
SL60AHCQMAN4 11,000,000円
9,700,000円
  • RTK基地局無し仕様は、既存の固定RTK基地局の使用を想定しております。
  • 無人機の監視を目的とした有人自動運転トラクタ(有人機)も別途採用します。

【主な特長】

  1. 無人機1台による自動運転作業
    • 付属のリモコンからの遠隔指示により作業開始、停止の操作が可能です。
    • 圃場周辺から作業者が監視しながら、圃場内側を自動で耕うん、代かき作業ができます。
    • GPSの高度化により高精度な作業が可能となり、作業負担が軽減されます。
  2. 作業者1人で無人機と有人機を使用した2台協調運転作業
    • 前方の無人機を後方の有人機に乗車した作業者が監視しながら自動運転作業を行うことで、2台協調作業ができます。
    • 従来、農機1台/作業者1人だったのに対して、農機2台/作業者1人となることから、省人化と高効率化が可能です。
  3. 通常トラクタと無人機との2台同時作業
    • 作業者は通常トラクタに乗車し操作をしながら無人機の監視を行うことで、本仕様の有人機を購入しなくても、無人機のみの購入で2台同時作業が可能です。
  4. 直進自動操舵(オートステア)作業が可能
    • 直進時のハンドル操作が不要な自動操舵機能を装備しているので、あぜ塗りや肥料散布などで高精度な直進作業が可能です。
  5. 多様な安全装置を装備
    • レーザースキャナ、超音波ソナーを装備し、圃場への侵入者や障害物に近づくと自動で停止します。
    • アグリロボトラクタがリモコン、RTK-GPS基地局から一定以上離れたり、設定された作業経路を大きくはずれると自動で停止します。
    • 4台のカメラを搭載し、有人機に装備されている監視モニターまたはタブレット端末(別売)でトラクタ周囲を監視し、常時安全確認が可能です。
    • 自動運転中は状態表示灯が点灯し、監視者からトラクタの動作状態が確認できます。
  • 有人監視下での無人機による自動運転作業例

  • 有人機・無人機の2台による協調運転作業例

製品に関するお問い合わせ先

株式会社クボタ アグリソリューション推進部 (TEL.06-6648-3938)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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