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畑作用大型トラクタ「M7シリーズ」を国内市場へ本格投入 当社最大の170馬力を擁し、作業の迅速化と効率化を追求

2016年8月4日

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区 代表取締役社長 木股昌俊)は、フランスに新設した畑作用大型トラクタ工場「クボタファームマシナリーヨーロッパS.A.S」で生産し、2015年から欧米で先行販売する「M7シリーズ」トラクタを国内市場へ本格投入します。
また、この「M7シリーズ」トラクタにオートステアリング(自動操舵)機能を内蔵した仕様を『ファームパイロット(Farm Pilot)』シリーズと称するGPS(全地球測位システム)農機の第2弾として位置づけて発売しますので、お知らせします。

1.開発の狙い

  • 国内農業は高齢化に伴う離農や委託により小規模農家が減少し、その受け皿となる担い手農家が増加しています。国内の畑作、酪農農家においても担い手による営農規模の拡大が進んでおり、短時間で重作業を効率よく、且つ容易な操作で行える農業機械が求められています。
  • そのような中、既に欧米畑作市場に順次投入している大型トラクタ「M7シリーズ」を、国内の畑作、酪農市場向けに投入します。
  • また本年4月27日に発表した「直進キープ機能付田植機」に続き「M7シリーズ」トラクタにもオートステアリング(自動操舵)機能を内蔵した仕様を設け、GPS農機のラインアップ拡充を図るとともに、日本農業の生産性向上に貢献していきます。

2.製品概要

【名称】

クボタトラクタ「M7(エムセブン)シリーズ」

【発売日】

平成28年12月1日

【型式名】

M7-131、M7-151、M7-171

【希望小売価格】

型式名 出力 希望小売価格(税込)
M7-131 130馬力 15,498,000~
M7-151 150馬力 17,550,000~
M7-171 170馬力 20,196,000~

【販売目標】

初年度 400台

【主な特長】

(1)GPSを活用したオートステアリング(自動操舵)仕様を設定(P・H仕様)

GPS信号の受信位置や車速などから、自動的に前輪の切れ角を調整しながら自動操舵を行います。まず始点Aおよび終点Bを登録し基準線を作成します。その基準線を基にガイドラインが表示され、トラクタをガイドラインにあわせてオートステアボタンをONにすることで自動操舵走行を開始します。基準線の設定は「直線」又は「カーブ」が選択でき、直線経路と曲線経路に対応します。

(2)国内特自排ガス4次規制適合エンジン「クボタV6108」を搭載

DPF(ディーゼル微粒子除去装置)マフラ、クールドEGR(排気ガス再循環)システムに加え、排出ガスを無害な水蒸気と窒素に変える尿素SCR(還元型触媒)を搭載し、国内特自排ガス4次規制に対応しています。
また高負荷作業時にエンジン出力を維持するため、最大20馬力(M7-171は5馬力)のパワーブースト機能を搭載しています。

(3)2種類のトランスミッションを採用

前・後進ノークラッチ39段変速(パワーシフト)と無段変速(KTV)の2種類のトランスミッションを採用しました。

(4)3つのグレードを設定

シンプル機能のスタンダード仕様(S仕様)、高機能のプレミアム仕様(P仕様)、高機能且つ無段変速ミッション(KTV)のプレミアムハイ仕様(H仕様)の3つのグレードを設定しました。

(5)最大9400kgfの油圧揚力を実現

後部の作業機取り付け部の油圧揚力は最大9400kgfで様々な大型作業機に対応します。また機体前部にも作業機の取り付けができ、前後での複合作業による作業の効率化とそれによる作業時間の短縮が可能です。

(6)マルチファンクションレバーを採用(P・H仕様)

変速や前後進の切り替え、コントロールバルブ操作など、トラクタの主な機能を1本の制御レバーにまとめることで操作を簡単にし、作業負担を軽減します。

(7)オールインワンターミナルを採用(P・H仕様)

12インチ液晶タッチパネル式のターミナルモニタを採用し、トラクタ制御や作業機の制御、カメラモニタ等の様々な機能が分かりやすく表示され、タッチ操作で簡単に調整が出来ます。
またISOBUS(*)対応作業機にも対応しており、液晶モニタでの作業機の情報確認や調整、制御が簡単にできます。

  • ISOBUSとは、トラクタと作業機間のデータ通信手段の国際標準規格

(8)枕地操作を自動制御(P・H仕様)

オペレータが枕地旋回時に行う作業機の停止や上昇、また旋回終了時の作業機の下降などの操作を自動で行います。事前に登録した一連の作業が、ボタンを押すだけで自動で行うことができ、オペレータはハンドル操作に集中できます。

(9)その他の主な特長

  • KSAS対応無線LANユニットを搭載
  • 大容量の燃料タンク(300リットル)と尿素水タンク(38リットル)を搭載
  • センターピラーレスの4柱式ワイドキャビンを採用。キャビンにはスプリング式又はエア式のサスペンションを採用することで走行時の振動を低減し、長時間作業の疲労を軽減。
製品に関するお問い合わせ先

アグリソリューション推進部 (TEL.06-6648-3938)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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