2011年06月27日
農機用油圧機器生産拠点をタイに設立~部品製造から農機組立てまで現地一貫生産体制を確立~
クボタの子会社で、農機用機械部品を製造するクボタ精機株式会社が、本年4月、タイに油圧機器の生産拠点(クボタプレシジョンマシナリー(タイランド)、以下「KPMT」)を新設しました。
本年2月設立のエンジン製造会社(クボタエンジン(タイランド)、以下「KET」)に加え、新会社(KPMT)からも現地製の基幹部品を農機の生産拠点(サイアムクボタコーポレーション、以下「SKC」)に供給し、農機部品の現地調達を拡充します。
基幹部品の製造から農機の組立まで一貫生産体制を確立し、タイをアジアのモノづくり戦略拠点と位置付け、更なるグローバル展開を目指します。
※クボタエンジン(タイランド)設立発表のプレスリリース⇒http://www.kubota.co.jp/new/2011/engine.html
記
1.新会社の概要
○ 会社名 | KUBOTA Precision Machinery (Thailand) Co.,Ltd. (クボタプレシジョンマシナリー(タイランド)Co.,Ltd.) |
|
○ 設立 | 2011年4月1日 | |
○ 所在地 | タイ国アマタナコン工業団地 (SKCアマタナコン工場近隣) |
|
○ 生産面積 | 約1,100㎡(レンタル工場) | |
○ 資本金 | 約1.2億円 (4500万バーツ 換算レート:2.7円/バーツ) |
|
○ 出資形態 | クボタ精機100%出資 ※クボタ精機はクボタの100%子会社 |
|
○ 投資総額 | 約1.2億円 (4400万バーツ 換算レート:2.7円/バーツ) |
|
○ 事業内容 | トラクタ用油圧シリンダの生産 | |
○ 生産能力 | 5万台/年 | |
○ 従業員数 | 約60人(2012年) | |
○ 生産開始 | 量産開始2011年7月予定 |
2.新会社設立の背景・狙い
- 農機の基幹部品である油圧機器の現地生産拠点を設立し、タイ現地の農機生産拠点(SKC)に高品質かつ、コスト競争力の高い油圧機器を供給することで、クボタブランドの確立を推進します。
- 基幹部品のエンジンと油圧機器の製造から農機の組立まで、タイ現地で一貫生産することにより、コスト競争力を強化するとともに為替変動リスクを回避し、農機事業の体質強化と更なる拡大を目指します。
- 将来的には、生産部品のラインナップを拡充するほか、外販も行うグローバル供給拠点として活用し、油圧機器事業の拡大を図ります。
3.今後の予定
- 2011年7月に量産を開始し、2015年には約5万台を生産する計画です。
<タイの拠点配置図>
<ご参考>
【クボタ精機株式会社の概要】
○設立 | 1947年5月 |
○所在地 | 大阪府堺市美原区 |
○事業内容 | 農業用機械部品(油圧機器、その他精密機械部品)の設計および製造・販売 |
○資本金 | 4.8億円 |
○出資比率 | クボタ100% |
○従業員数 | 約300名 |
【SKC(サイアムクボタコーポレーションCo.,Ltd.)の概要】
○設立 | 2010年8月 (ザ・サイアムクボタインダストリーCo.,Ltd.とサイアムクボタトラクターCo.,Ltd.を統合して設立) |
【SKCアマタナコン工場】 |
○本社所在地 | タイ国パトゥムタニー県クロンルアン郡ナワナコン工業団地 | |
○事業内容 | タイ国内および周辺国向けトラクタ、コンバイン、インプルメント、横型ディーゼルエンジン、耕運機等の製造 | |
○資本金 | 約27.4億バーツ | |
○出資比率 | クボタ60%・サイアムセメントグループ40% | |
○従業員数 | 約1800名 |
以上
プレスリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。