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東日本大震災復興支援の主な取り組みについて
2014年度(2014年4月~9月)の記録

株式会社クボタ
東日本大震災 支援・復興対策本部事務局

クボタの特色を活かした支援

特別授業(鉄コーティング直播栽培の技術習得)

【宮城県農業高校で「鉄コーティング直播」特別授業を実施しました】

宮城県農業高校の農業科を対象とした「鉄コーティング直播」の特別授業を実施しました。
4月2日には新2年生を対象にした基礎理論の学習会とコーティング実技実習を行いました。また5月7・9日には直播機による圃場での直播実習も行われました。3年目の取り組みとなる今回は、これまでの栽培経験を生かし、倒伏しにくい品種「まなむすめ」や宮城県の推奨酒米品種「蔵の華」といった新品種の栽培にもチャレンジしました。

  • 種もみのコーティング作業

  • 直播の仕組みを学ぶ

  • 生徒による直播作業

【福島県立磐城農業高校で「鉄コーティング直播」特別授業を実施しました】

昨年に引き続き、福島県立磐城農業高校の園芸科作物専攻の生徒を対象とした「鉄コーティング直播」の特別授業を実施しました。
4月21日には基礎理論の学習会とコーティング実技実習を行いました。また5月16日には直播機による圃場実習も行われました。

  • コーティング実技実習の様子

  • 播種後の生育方法などについても説明

  • 直播機による播種の様子

【福島県立磐城農業高校と宮城県農業高校にて鉄コーティング直播中間管理実習を実施】

福島県立磐城農業高校と宮城県農業高校で実施している「鉄コーティング直播特別講座」の一環として中間管理実習を6月30日・7月1日にそれぞれ実施しました。
この取り組みは、今年から新たにスタートしたものであり、稲の生育過程や雑草・冷害に対する対策などについて学ぶものです。教室で座学を行った後に圃場へ移動し、前年度の反省点なども踏まえながら中間管理作業を実施しました。

  • 教室での座学

  • 講師から作業のポイントを確認

  • 稲の生育状況を調査

耕作放棄地再生支援活動を活かした復興支援

【耕作放棄地を再生して被災地農業の復興をお手伝い】

(株)みちのくクボタ・㈱クボタ 堺研修所の連携した取り組みとして、陸前高田市の耕作放棄地再生作業を5月28日に実施しました。
長らく放棄されていた1.5ha(4箇所合計)の農地を再生し、今後は、現地の農事組合法人様により「北限のゆず」やりんごなどの果実、路地野菜・米などが栽培される予定です。また、陸前高田に観光客を誘致するため、果実もぎ取り体験などを実施するプランも検討されています。

  • 不要物を協同作業により撤去

  • トラクタで潅木や雑草を伐採

  • 再生された農地

仮設住宅支援(農園移設作業・耕うん機寄贈)

【仮設住宅での生活に楽しみを ~岩手県釜石市「箱崎ファーム」の移設作業・ミニ耕うん機の寄贈~】

釜石市社会福祉協議会様が仮設住宅入居者のコミュニティ促進(農作業による交流)の場として運営している「箱崎ファーム」の敷地の一部が堤防建設予定地となったことを受け、箱崎ファームの移設・開墾作業の支援を㈱クボタ研修生が被災地ボランティア作業の一環として、5月15日・29日に実施致しました。また、高齢者や女性でも楽に楽しく農作業が出来るようにミニ耕うん機を寄贈しました。

  • 開墾作業には建設機械が活躍

  • 小石を取り除き、土づくり

  • ミニ耕うん機の寄贈

NPO支援(耕うん機寄贈)

【NPO法人遠野まごころネットへミニ耕うん機を寄贈】

NPO法人遠野まごころネット様へミニ耕うん機を5月29日に寄贈しました。
今回、寄贈したミニ耕うん機は、遠野市・陸前高田市・大槌町にある同NPOが運営する農園において、バジルやラベンダーの栽培などに活用される予定です。収穫されたバジルは陸前高田市内に新設された製麺所で生パスタに、ラベンダーは同NPOが運営する障がい者雇用施設において芳香剤などに加工され、販売によって得られた収益は震災復興支援活動に活用されます。

  • 寄贈したミニ耕うん機

  • 同NPOが栽培するバジルやラベンダー

  • 販売されるバジルパスタ

特別授業(OB講話、エンジン組立・仕上げ)

【宮城県気仙沼向洋高校でクボタ特別講座を実施】

震災により校舎や実習棟に壊滅的な被害を受け、仮設の校舎・実習棟での授業を強いられている宮城県気仙沼向洋高校において、クボタ特別講座を7月11日に実施しました。これは、実習支援・地域産業を支える技術者育成を目的として「OB講話」「エンジン組み立て実習」「仕上げ実習」からなるものです。クボタ堺製造所・枚方製造所から一昨年に入社した同校OB従業員や技能五輪選手を含む6名を講師として派遣し、機械技術科3年生38名を対象にモノづくりの楽しさ・難しさを学ぶ機会としました。

  • 入社3年目となるOBによる講話

  • エンジン組立実習

  • 仕上げ実習

子ども支援

【クボタ地球小屋(てらこや)に福島県の子ども達をご招待】

キャンプ型体験学習「クボタeプロジェクト地球小屋(Terra-Koya)2014」(主催:NPO法人ビーグッドカフェ/協賛:㈱クボタ)を7月28日からの4日間、山形県庄内町「北月山荘」を中心会場にして実施しました。
今回も福島県から集まった小学校4~6年生20名が参加。森や川などの大自然の中での遊びや、田んぼでの体験、昼食作りなどを行い、笑顔あふれる3泊4日を過ごしました。

  • 大自然の真っ只中にある北月山荘

  • 野外でのびのびと過ごす福島県の子どもたち

  • 農業や農業機械について勉強

実業高校・農業支援

【宮城県農業高校「SUN・SUN・そば」プロジェクトを支援】

仙台空港付近の被災農地において、宮城県農業高校 食品化学科の2年生と仮設住宅にお住まいの被災者と共に、そばの播種作業を7月23日に実施しました。このプロジェクトは、同校の生徒が「農業を生かして地元名取市の復興に貢献すること」「蕎麦を活用し復興のシンボル・観光名所となる地上絵を描くこと」を目的に企画したものです。9月上旬には満開を迎え、被災農地に大きなハートが浮かび上がりました。

  • ハート部分を手蒔き

  • 外周部分はトラクタを活用し機械蒔き

  • 満開を迎えたハート

農業支援

【「ワインで乾杯プロジェクト」が「Make a CHANGE Day大賞」において優秀賞を受賞】

(株)クボタ・㈱みちのくクボタが耕作放棄地再生による葡萄農園整備などで協力した『ワインで乾杯プロジェクト』の取り組みがMake a CHANGE Day大賞において優秀賞を受賞し、9月13日に表彰式が行われました。

受賞した同プロジェクトは、「2019年に開催予定のラグビーワールドカップを釜石で観戦し、勝利をワインで乾杯しよう!」というものであり、数多くの有志により企画・運営されています。表彰式当日は、発起人である旅館 宝来館 女将の岩崎さん・葡萄栽培指導ご担当の高橋葡萄園 高橋さん・葡萄農園管理作業ご担当のラグビーカフェ 廣田さんらが岩手県から参加し、プロジェクトへの思いなどを発表され、来場した方々と様々な情報交換が行われました。

  • 農園整備の様子(3月12日)

  • 植樹作業の様子(3月26日)

  • 高橋さん、岩崎さん、廣田さん

その他の支援

雇用支援

【被災地の「モノづくりを志す未来のチカラ」を応援しています】

被災地から5名の高校新卒者が4月1日に入社しました。
被災地の沿岸部に位置する工業高校等を中心に求人・採用活動を実施し、「未来のチカラ」を応援しています。

2014年4月に入社した新入社員(研修生)

ボランティア活動

【クボタ研修生が東北ボランティア研修を実施しました】

堺・枚方の研修生*が指導員と共に、5月に岩手県釜石市と陸前高田市で東日本大震災復興支援ボランティアを実施しました。(枚方研修生:5月13~15日、堺研修生:5月27~29日)
陸前高田市では、漁協への支援として牡蠣の種つけ作業・石影貝をとるための仕掛けづくり、農村再生のための鹿よけネットの撤去作業・耕作放棄地再生作業、釜石市では、コミュニティ農園移設作業等の農・水産業支援を行いました。被災者の皆様と一緒に汗を流す作業も多く、被災地の現実を知り・考える貴重な機会となりました。

  • 研修生とは、入社後1年間全寮制の研修所で、技能・知識・社会人としてのマナーを修得する生産スタッフの新入社員
  • 牡蠣の種つけ作業

  • 鹿よけネットの除去作業

  • 復興蕎麦屋となるログハウスづくり

【クボタシーアイ研修生が東北ボランティア研修を実施しました】

クボタシーアイ㈱の研修生*が7月15~17日の3日間、陸前高田市でボランティア活動を実施しました。300年の歴史を誇る気仙茶を後世に残したいという方々により結成された「北限の茶を守る気仙茶の会」のお茶畑における植樹作業や管理作業、津波被害により更地になった自宅跡につくられた野菜畑での農作業等を行いました。

  • 研修生とは、入社後半年間全寮制の研修所で、技能・知識・社会人としてのマナーを修得する生産スタッフの新入社員
  • お茶の植樹作業

  • 草抜き等の管理作業

  • 住宅跡地につくられた農園での作業

【堺製造所「基幹塾」塾生が東北ボランティア活動を実施しました】

クボタ堺製造所の教育プログラム「基幹塾」の第五期生メンバー5名が、宮城県南三陸町を訪れ農地再生支援などのボランティア活動を、7月18日からの2日間行いました。
基幹塾は、これからのモノづくり現場の担い手である現場監督者=作業長の「人間力」強化をねらいとした、堺製造所独自の教育プログラムであり、その一環として、人間として大切な助け合いの精神を再確認するために東日本大震災の被災地を訪れ、復興ボランティア活動を行っています。

  • 被災農地の圃場整備

  • 清掃活動

  • 海開きの準備

物産活用

【本社レストランにて東北地方の物産を提供】

本社内にあるレストランにおいて被災地の物産を活用したイベントを9月25日からの7日間実施しました。
「食べて・飲んで被災地を応援」というコンセプトのもと、岩手県やまだ漁協産のホタテ貝・宮城県農業高校が育てた酒米でつくる日本酒「復興太鼓」・被災酒蔵「酔仙」の地酒などを提供しました。被災地の復興を願い、ホタテ貝やお酒を美味しくいただきました。売上の一部は、被災地復興支援に寄付いたします。

  • 三陸やまだ漁協産のホタテ貝

  • 東北の銘酒

  • 東北の逸品を満喫