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大雨時の水位を予測し、排水機場の運転判断を支援する「排水機場運転計画シミュレーター」を提供開始 最長6時間先までの水位・運転見通しを予測し、浸水リスク低減に貢献

2026年9月17日

株式会社クボタ
クボタ環境エンジニアリング株式会社

株式会社クボタ(本社:大阪市北区、代表取締役社長 CEO:花田晋吾)の100%子会社であるクボタ環境エンジニアリング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:八幡健人、以下「クボタ環境エンジニアリング」)は、大雨時に河川や農業用水などの排水を担う、排水機場*のポンプやゲートの運転判断を支援するクラウド型システム「排水機場運転計画シミュレーター」(以下「本システム」)の提供を、2026年9月17日から開始します。

  • 大雨時に、ゲートを閉め本川(河口へつながる川)から支川(本川に合流する川)への逆流を防ぐとともに、支川の水や農業用水などをポンプで本川へ排水することで、住宅地などへの浸水被害を防ぐ施設。

 

  • 本システムのイメージ図

1.開発の背景とねらい

  • 近年、ゲリラ豪雨や線状降水帯発生に伴う大雨による浸水被害が全国各地で発生しており、被害を未然に防ぐための対策の重要性が一層高まっています。
  • 排水機場では、短時間で変化する河川や水路の水位に応じて、施設管理者や操作員がポンプやゲートの運転準備、運転開始・停止のタイミング、運転台数などを的確に判断し操作していますが、こうした判断は、施設ごとの運転規則に加え、熟練操作員の経験や知見に支えられてきました。
  • しかしながら、近年は操作員の高齢化や担い手不足が進んでいるため、非熟練者を含む関係者が運転予測を共有し、現場判断を補完できる仕組みが求められています。
  • また、大雨が予想される際は、操作員の出動要否や待機解除時刻、ポンプの運転開始時刻や再運転の可能性を見通すことが難しく、長時間の待機に伴う操作員の心身の負荷や、運転時間が予測しにくいことによるポンプ設備の燃料補給計画の難しさが問題となっています。
  • こうした問題に対し、クボタ環境エンジニアリングは、排水機場ごとに構築・調整する予測モデルを用いて河川や水路の水位を予測し、ポンプやゲートの適切な操作のタイミングや運転台数を表示する本システムを開発しました。

2.本システムの特長

  • 本システムは、降雨予測等の気象情報を基に、地形・土地利用等のデータを用いて河川流量や河川水位を計算する水理モデルに、排水機場のポンプやゲートの運転動作を再現するモデルを組み合わせたクラウド型システムです。
  • 対象機場ごとにモデルを構築・調整し、河川や水路の水位や設備の運転見通しを可視化することで、ポンプやゲートの運転・停止のタイミングや運転台数の目安を表示し、施設管理者や操作員の現場判断を支援します。
  • また、河川の規模に応じて、河川の水位や流量の予測にAIモデルを活用します。

(1)最長6時間先までの運転見通しの可視化
河川や水路の水位およびポンプやゲートの運転見通しを最長6時間先まで表示し、施設管理者と操作員が運転予測を共有することができます。

(2)導入しやすいクラウド型
パソコンやモバイル端末から予測情報を確認できます。サーバー機器などのハードウェアを設置する必要がないため、初期導入コストを抑えることができます。

(3)アラートメール配信
事前に設定した条件に達した場合にアラートメールを配信し、出動準備や人員配置、運転継続・待機解除など、現場で必要な判断を支援します。

(4)条件変更シミュレーション
運転条件を変更したシミュレーションが可能です。気候変動を踏まえた運転規則の見直しや設備更新の検討にご活用いただけます。

(5)燃料の残量予測
ポンプの運転見通しに基づいて、燃料タンクの残量を予測します。大雨時に燃料補給が困難となる状況等を踏まえた燃料補給計画の検討を支援することで、長時間運転時に必要な燃料の確保に伴う施設管理者や操作員の負担を軽減します。

  • システム画面例(運転見通しの可視化)

  • システム画面例(条件変更シミュレーション)

  • システム画面例(燃料の残量予測)

3.本システムの提供

提供開始日 2026年9月17日
対象 国、地方自治体等が管理する排水機場
提供方法 対象流域・機場の条件、利用目的、必要機能等を確認し、個別にモデルおよびWebシステムを構築
スクロールできます

4.今後の展望

  • クボタ環境エンジニアリングは、本システムを活用し、排水機場の新設・更新案件における運転計画の高度化提案や、既設機場の運営支援を推進します。
  • クボタグループは今後も、ポンプ設備に関する知見とデジタル技術を組み合わせ、施設管理者や操作員の負担軽減、運転管理ノウハウの継承、気候変動に備えた施設運営を支援し、安全・安心な地域社会の実現に貢献してまいります。

ご参考

本件に関するお問い合わせ先

クボタ環境エンジニアリング株式会社 ポンプ事業部 ポンプ事業推進部 TEL:03-3245-3141

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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