クボタと三菱ガス化学、稲わら由来バイオガスのバイオメタノール原料としての利用可能性を確認
2026年8月31日
株式会社クボタ
株式会社クボタ(本社:大阪市北区、代表取締役社長 CEO:花田晋吾 以下、「クボタ」)は、三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊佐早禎則 以下、MGC)と稲わら由来のバイオガスを原料とするバイオメタノールを製造する共同試験を行いました。
この共同試験は、クボタが研究を進めている「稲わら資源循環システム」において発生するバイオガスについて、化学製品原料としての利用可能性を確認することを目的として、技術的知見を有するMGCと連携し実施したものです。共同試験で得られたデータや知見を活用し、稲わらのさらなる用途拡大について研究を進めてまいります。
1. 背景とねらい
- 現状、稲わらの多くは農地にすき込まれていますが、温室効果がCO2の28倍といわれるメタンガスを大量に発生することが知られており、その削減が課題となっています。
- こうした課題を背景に、クボタは環境省「地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業」※1において、京都大学や早稲田大学と連携し、2022年度より稲わらからバイオ燃料(グリーン水素、グリーンLPG等)や肥料(バイオ液肥)を製造して農業や家庭で利用するとともに、大気中へのメタンガスの放出も削減する地域資源循環システムの構築に向けた研究を、秋田県大潟村で進めています。※2
- クボタは本システムの普及拡大とさらなる資源循環価値の向上をめざし、稲わらの燃料や肥料としての用途に加え、化学製品原料としての可能性にも着目しました。
- 一方MGCは、排出CO2や廃プラスチック、バイオマス等をメタノールとして再資源化する環境循環型メタノールプラットフォーム「Carbopath™」を掲げ、新潟工場(新潟県新潟市北区)において、新潟市から提供される下水由来の消化ガスを原料にバイオメタノールを製造するなど、広く自治体や関連産業との提携を進めています。※3
- 本共同試験は、農業分野と化学産業をつなぐ新たな資源循環の可能性検証の第一歩として、稲わら由来バイオガスの化学製品原料としての有用性を確認することを目的として実施しました。
2. 共同試験について
| 概要 | クボタ:秋田県大潟村で実施している研究により発生した稲わら由来のバイオガスを供給 MGC:バイオガスを新潟の自社プラントに輸送、バイオメタノールの製造試験を実施 |
|---|---|
| 期間 | 2026年3月9日~8月1日 |
3.試験の結果
本共同試験において、クボタが研究を進める稲わら資源循環システムにより発生した稲わら由来のバイオガスをMGC新潟工場へ供給し、MGCが製造するバイオメタノールの原料として用いた結果、化学製品原料としての有用性を確認することができました。
4.今後の展開
クボタは、本共同試験で得られたデータや知見を活用し、稲わら由来バイオガスの化学製品原料としての利用可能性について、さらなる検証を進めます。今後もさまざまなパートナーとの連携を通じて、資源循環のさらなる拡大と温室効果ガス排出削減への貢献をめざします。
ご参考
-
※1. 環境省ホームページ:「令和4年度地域資源循環を通じた脱炭素化に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業の公募採択案件について」
https://www.env.go.jp/press/110715.html
-
※2. クボタニュースリリース:「秋田県大潟村で稲わらからバイオ燃料などを製造する実証プラントが稼働」
https://www.kubota.co.jp/news/2024/management-20240530.html
-
※3. MGCニュースリリース:「国内初、消化ガスからのバイオメタノール製造を開始」
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2024/240620.html
-
バイオガスの製造に用いる稲わら
-
大潟村実証実験施設からバイオガスを輸送するトレーラー
-
MGC新潟工場のメタノールプラント(MGC提供)
以上
ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。