次のリンクより、本文、このサイトの共通メニューに移動します。

ニュースリリース

2013年12月18日

ICTを活用した営農・サービス支援システム対応のコンバイン、田植機を初投入

当社は、ICT(情報通信技術)を活用した営農・サービス支援システム『クボタスマートアグリシステム(略称:KSAS)』に対応した、モミの食味(タンパク・水分)・収量測定機能付きコンバインと肥料散布量の自動調整機能付き田植機を初めて市場投入します。

 

Ⅰ.開発の狙い

  • 国内の農業を取り巻く環境が大きく変化しようとするなか、安心・安全でおいしいといった消費者ニーズに合った食の高付加価値化や、農家の営農基盤強化による競争力強化に向けた取り組みが、国内農業において今後一層求められます。
  • 当社はこのたび、ICTを活用し、“儲かる農業”を実現する営農・サービス支援システム『クボタスマートアグリシステム』に対応した、モミの食味(タンパク・水分)・収量測定機能付きコンバインと肥料を撒く量を自動調整する機能が付いた田植機を初めて開発しました。
  • KSAS対応の農業機械は、無線LANで情報端末を介してKSASと情報通信ができるため、機械の稼働状況やほ場毎の作物・作業情報を蓄積・分析できます。
  • ほ場毎の作物・作業情報を蓄積・分析することで、翌年度の食味や収量改善につながるように土づくりや肥料散布量を設計できるため、コメの品質や収量向上に役立ち、農家の収入アップに貢献します。
 

Ⅱ.各製品の紹介


【ダイナマックス レボER6100 食味収量センサ仕様】


<1.コンバイン>

【商品名と発売時期】

クボタコンバイン「ダイナマックス レボ(DYNAMAX REVO)」シリーズ

    

※平成25年11月発売のダイナマックス レボER6120(6条刈、120馬力)に続き、ER6100(6条刈、100馬力)、ER590(5条刈、90馬力)をラインナップに追加します。
更にKSAS対応の食味収量センサ仕様も追加します。


型式名 発売時期(予定)
(1)ER6120、ER6100、ER590(3型式)
食味収量センサ仕様
平成26年6月
(2)ER6100、ER590(2型式) 平成26年4月

【販売目標】

初年度 1000台(内、食味収量センサ仕様 300台)

【希望小売価格】

(1)ダイナマックス レボ ER6120、ER6100、ER590 食味収量センサ仕様

未 定 (後日発表致します)

(2)ダイナマックス レボ ER6100、ER590

型式名 税込価格
(消費税8%表示)
税抜価格
ER6100 6条刈、100馬力 13,230,000円~15,012,000円 12,250,000円~13,900,000円
ER590 5条刈、90馬力 11,988,000円~13,770,000円 11,100,000円~12,750,000円

【主な特長】

(1)ダイナマックス レボ ER6120、ER6100、ER590 食味収量センサ仕様

①収穫と同時にモミの食味(タンパク・水分)を計測する『食味センサ』を新採用(業界初)
  • モミに近赤外線光を照射、測定することで、モミの状態で水分率、タンパク含有率を測定します。
  • 水分率毎にモミを仕分けて乾燥し、調製作業(乾燥工程)のコストダウンを図ることができるほか、タンパク含有率毎にコメを仕分けて出荷することでブランド向上に貢献できます。
②収穫と同時にモミの収穫量を測定する『収量センサ』を新採用
  • 刈取りながら収穫量を測定でき、タンパク値と合わせて考えることで、ほ場毎に翌年の土づくりや肥料散布計画が設計でき、品質アップや収量アップに繋がります。
③クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載
  • 無線LANを標準装備しているため、ほ場毎の食味・収量データや機械の稼働情報をKSASと通信することができます。

 【タンパク・水分 表示画面】

 【モミ重量・モミ量 表示画面】

(2)ダイナマックス レボ ER6100、ER590

①排出ガス規制対応と高出力・低騒音を両立したディーゼルエンジンを搭載
  • ディーゼル特殊自動車56~75キロワットクラスの第3次排出ガス規制に適合した、環境にやさしいエンジン(3.8L)を搭載します。
  • 燃料噴射をコンピュータで細かく制御する「コモンレールシステム」や、「EGR(排出ガス再循環)システム(※1)」、ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集する「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)」等を採用して、規制のクリアと出力向上や、低騒音化を実現します。
    ※1:排気ガスの一部を吸気に戻し、新しくエンジンに取り込まれる空気と混ぜることで、 燃焼温度を下げて窒素の酸化反応を抑制させ、NOx(窒素酸化物)の排出を低減するシステム。
②力強く高精度な脱穀を行う機構「ダイナマックススレッシャー」を搭載
  • 大径ロングこぎ胴(※2)により、作物の滞留時間を長くし、脱粒を効率よく行います。分割された後方のこぎ胴を高速回転させることで、高速で刈り取った際にもこぎ残しの少ない高精度な脱穀が行えます。
     ※2:脱穀部の回転部分
③機体の姿勢を常に安定させる「4PCモンロー」
  • きめ細かく機体の傾斜角度を制御できるため、常に脱穀部を水平状態に保ち、高い脱穀精度を実現します。また、ほ場進入時の傾斜地でも刈取り部が突っ込むことなく、刈取りながら進入できるほか、湿田作業でも機体の前上がりを防ぎ、効率的に刈取り作業ができます。
④高い操作性の「ダイナマックスオペレーション」
  • 刈取操作に必要なスイッチを1本のレバーに集中配置し、メーター類も視認性を高めてより使いやすくしました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


<2.田植機>

【商品名と発売時期】

・クボタ田植機「ラクエルα」シリーズ 
・クボタ田植機「ラクエル」シリーズ 
※現行のラクエルα(ガソリン田植機6条植、8条植)およびラクエル(ディーゼル田植機8条植)に「施肥量電動調量ユニット仕様」を追加します。 

型式名 発売時期(予定)
ラクエルα ZP67・ZP87 施肥量電動調量ユニット仕様(2型式) 平成26年6月
ラクエル  EP8D 施肥量電動調量ユニット仕様(1型式)

【販売目標】

初年度 300台

【主な特長】

①設定した散布量を自動で調整する「施肥量電動調量ユニット」を新採用(業界初)
  • クボタの食味・収量測定機能付きコンバインで収穫した実績データをもとに、翌年、ほ場毎に設計した肥料散布データを無線LANで情報端末を介して田植機に送信することで、ほ場毎に設定した量の肥料を撒くことができます。
  • 計画どおりの肥料散布により、稲の生育が安定し、食味・収量の向上が期待でき、コスト低減にもつながります。
②クボタスマートアグリシステム(KSAS)対応の「無線LAN」を標準搭載
  • 無線LANを標準装備しており、情報端末を介してほ場毎の肥料散布データや機械の稼働情報や作業記録をKSASと通信できます。
  • ほ場毎の情報を記録でき、営農計画を立案する際の戦略データとして活用できます。


     【ラクエルα ZP67施肥量電動調量ユニット仕様】

【製品に関するお問い合わせ先】

農機事業推進部(TEL:06-6648-3969)

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。