開発の狙い

• 国内農業は高齢化に伴う離農・委託により、小規模農家等が漸減し、その受け皿となる担い手農家の増加が予測されます。就農者の構成が担い手農家主体に変化することで、より一層効率化、省力化、低コスト化が求められます。
• そのような中、鉄粉をコーティングした種もみを水田に直接播く「鉄コーティング直播栽培」はコスト低減や軽労化だけでなく、田植え（苗を植える栽培方法）と併用することで、作期分散による経営規模拡大が可能になるため、担い手農家を中心に年々作付面積が拡大しております。
• 担い手農家の経営規模拡大ニーズに応えるため、業界初の6条タイプの鉄コーティング直播専用機を開発しました。

主な特長

１．安価な鉄コーティング直播専用機

車体部をシンプルな仕様で低価格のワールドシリーズの田植機としたことにより、従来の多目的田植機と鉄コーティング直播機のセット価格よりも約22％安い価格を実現しました。

２．高精度な点播を実現

高速作業時も播種のばらつきを抑え、同じ粒数を点播^※することができるため、田植え同等の間隔・精度で種もみを播くことができます。
※一定の等間隔で点状に播種すること。

３．同時作業で作業時間を短縮　

種もみ播き、施肥、除草剤散布、水深管理のための溝切りの4つの作業を同時に行えるため、作業時間が短縮できます。また、ピンポイントで散布することで肥料や除草剤が節約できます。

４．楽なメンテナンス作業

ホッパに残ったモミもレバーを上げるだけで簡単に排出できます。また、直播部の主要部品もワンタッチで着脱できる機構のため、メンテナンスが容易にできます。

製品に関するお問い合わせ先

農機事業推進部（ＴＥＬ：０６-６６４８-２１３６）

＜ご参考：鉄コーティング直播について＞

• 田植え（苗を植える）の代わりに鉄粉をコーティングした種もみを水田に直接播く農法で、育苗や苗の運搬作業が不要になり、資材費や労力が低減されます。
• 鉄がコーティングされているため鳥にモミを食べられにくく、水を張ったときにも流されにくいというメリットがあります。
• コーティングした種もみは保存が利くため、農閑期にコーティング作業を行えば作業を平準化することができます。
• 田植えとは作期がずれるため、田植えと併用することで経営規模を拡大することも可能です。

以上

ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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