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ニュースリリース

2012年4月23日

北米で自動車ブレーキパッド等摩擦材用「チタン酸カリウム」を生産
~拡大する海外需要に対応し、更なる拡販を目指します~

当社はこのほど、カナダの現地法人「クボタメタルコーポレーション(以下KMF)」の敷地内に新工場を建設し、自動車ブレーキパッド用摩擦材のチタン酸カリウムを生産することを決定いたしました。
来年4月に量産開始し、今後、北米を中心に拡大する自動車ブレーキパッド向け需要に対応いたします。

1.背景・狙い

  • 当社は、自動車や各種機械のブレーキ・クラッチ用摩擦材、プラスチックや金属の補強材にも使用されるチタン酸カリウムを国内工場にて製造、国内外で販売しています。
  • 自動車ブレーキパッドにおいて、北米では環境に配慮した無石綿パッドへの取替需要や新車への搭載が拡大し、新興国でも新車生産台数の増加が予測されることから、摩擦材用チタン酸カリウムの需要拡大が見込まれます。
  • 当社は海外事業の成長、拡大を図るため、マーケットインの発想で更なる海外生産の拡充・海外拡販を推進しています。今回、伸長が見込める需要地に現地生産拠点を設置し、円高リスクを回避するとともに販売を拡大いたします。
 

2.新工場の概要

○所在地 カナダ オンタリオ州オリリア市
(既設のKMFの敷地内に新設)
○規模 ティーザクス工場建屋面積:3,600m2(KMF敷地面積:18万m2
○投資総額 9.4億円 
○生産品目 「ティーザクス※」(摩擦材用チタン酸カリウム)
※ティーザクス(TXAX)はクボタの製品名称です。
○用途 自動車ブレーキパッド等摩擦材
○生産能力 1,000t/年
○量産開始 2013年4月予定
○TXAX従事者数 約20名(2013年操業開始時点)

3.今後の予定

今後、北米、アジアを中心に拡大する自動車ブレーキパッド向け需要に対応し、新製品の投入やシェアアップにより、5年後にティーザクス製品全体で売上倍増を目指します。


<ご参考:ティーザクス(TXAX )について>

チタン酸カリウムはチタン酸化合物の一つで、耐摩耗性、高強度、高剛性、低誘電性といった特徴を持ち、自動車用摩擦材、プラスチックや金属の補強材、精密フィルターなどに使用されています。
クボタのチタン酸カリウム(ティーザクス)は、大径・長繊維で板状形状を有した安全性に優れたグリーンマテリアルで、耐熱性や高温化での断熱性、耐摩耗性や摩擦の安定性など特徴があります。
既に自動車をはじめとした各種機械のブレーキやクラッチ用摩擦材、プラスチックや金属の補強材、コーティング材など、多彩な用途に使用されています。

 

<用途例:自動車ブレーキパッド用摩擦材>  

<ティーザクス>


<ご参考:クボタメタルコーポレーション(KMF)の概要>
○会社名 Kubota Metal Corporation
○設立 1990年6月3日
○所在地 カナダ オンタリオ州オリリア市(トロント市内から北に約150km)
○社長名 濱田 薫 ((株)クボタ 執行役員)
○規模 敷地面積:18万m2・建屋面積:2.2万m2
○資本金  1,500万カナダドル
○出資比率 クボタ100%出資
○生産品目 鋳鋼製品(石油化学プラント用反応管など)
※反応管:石油化学プラントでエタン・ナフサの分解に用いられる耐熱鋳鋼製のチューブ
○従業員数 約300人 

<クボタメタルコーポレーション工場外観>

以上

プレスリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。