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ニュースリリース

2011年08月04日

第4次排出ガス規制対応の小型ディーゼルエンジンで世界初の米国CARB排出ガス規制適合認証取得

近年、地球環境保全意識が高まる中、更なる環境負荷低減を目的とした日米欧ノンロードディーゼル第4次排出ガス規制が、56~130キロワットクラスで2012年から始まります。これに対し、当社は当規制に対応した産業用ディーゼルエンジンの開発を完了しました。
このたび、4リッター以下では世界で初めて、米国カリフォルニア州大気資源局から56~130キロワットクラスで第4次排出ガス規制適合の認証を取得しましたので、下記お知らせいたします。

1.認証の概要

1)認証日 2011年7月1日
【 水冷ディーゼルエンジンV3800-CR-TE4 】
2)認証機関 米国カリフォルニア州大気資源局(以下CARB)
CARB(California Air Resources Board)は、カリフォルニア州の大気汚染を防止するカリフォルニア州政府の行政機関。
3)認証モデル 産業用水冷ディーゼルエンジン
排気量3.8L V3800型のターボ仕様及び
ターボインタークーラー仕様
4)備考 上記以外にも排気量6.1LのV6108型でも7月1日に認証取得済み

2.その他の認証

当社はCARB以外の認証機関でも第4次排出ガス規制の適合認証を取得しております。
認証モデル 米国環境保護庁(EPA)※1 欧州
3.8L V3800型 ターボ仕様 7/6認証 5/26認証
ターボインタークーラー仕様 6/30認証
6.1L V6108型 ターボインタークーラー仕様 7/12認証 7/21認証
※1…EPA(Environmental Protection Agency)は、市民の健康保護と自然環境の保護を目的とするアメリカ合衆国連邦政府の行政機関。


3.クボタの第4次排出ガス規制対応の状況

  • 56~130キロワットの第4次排出ガス規制は、米国ではイントリムティア4、欧州ではステージ3Bと呼ばれ、どちらも排出ガスに含まれるPM(すすなどの浮遊粒子状物質)排出量を現行規制の1/10以下にしなければならないなどといった厳しい規制です。
  • クボタでは、燃料噴射をコンピューターで細かく制御する「コモンレールシステム」や、「EGR(排出ガス再循環)システム(※2)」、「ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)(※3)」等を採用して、コンパクトな設計という現行機種の特徴を維持しながら規制をクリアすると共に、出力向上や低騒音化など性能も向上させています。
  • 今回認証を取得したディーゼルエンジンは、本年10月から量産を開始し、クボタのトラクタ・コンバインや建設機械に搭載されるほか、世界中の大手建設機械・産業機械メーカー、発電機・溶接機メーカー等にOEM供給します。
※2…排気ガスの一部を吸気に戻し、新しくエンジンに取り込まれる空気と混ぜることで、燃焼温度を下げてNOx(窒素酸化物)の排出を抑えるシステム。
※3…ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルター。

以上

プレスリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。