MZ/SMZシリーズトラクタのリコールについて(リコール届出番号5113)
リコール届出番号 5113
リコール開始日 2022年3月16日
日頃は弊社製品をご愛用いただきありがとうございます。
この度、MZ/SMZシリーズトラクタのご愛用車につきまして、2022年3月15日に以下内容のリコールを国土交通省に届け出いたしました。
ご愛用の皆様にはご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、ご購入先からご案内させていただきますので点検・修理(無償)をお受けいただきますようお願い申し上げます。
2022年3月15日
株式会社クボタ
リコール概要
1. 不具合の状況
①農耕用トラクタのキャビン前面の制振材において、組付け作業が不適切なため、制振材表面の不要な保護フィルムを剥がさずに、保護フィルムの上に吸音材を貼り付けたものがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、吸音材が保護フィルムとともに剥がれてマフラーに接近し、最悪の場合、マフラーの熱により吸音材が焼損して火災となるおそれがある。
②農耕用トラクタのエンジンルーム内のワイヤハーネスにおいて、取り回しが不適切なため、ワイヤハーネスとステーが接触しているものがある。そのため、走行中の振動等により、当該ワイヤハーネスの被覆が摩耗により損傷して内部電線が短絡し、最悪の場合、ワイヤハーネスが焼損して火災となるおそれがある。
2. 改善措置の内容
①全車両、制振材と吸音材の接着部を点検し、制振材の表面に保護フィルムがある場合は制振材および吸音材を貼り替える。
②全車両、ステーに保護材を追加するとともに、ワイヤハーネス固定用のコードクランプを追加する。また、ワイヤハーネスに損傷が見られるものは、補修またはワイヤハーネスを新品に交換する。
3. 対象車両
車名 | 型式 | 通称名 | リコール対象車の車台番号 |
リコール対象車の台数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
クボタ | SB-MZD | 「MZ50」 | MZD-10173~MZD-10190 平成21年1月13日~平成21年3月9日 |
16 | ①16 |
「MZ55」 | MZD-30190~MZD-30210 平成21年1月9日~平成21年3月25日 |
17 | ①17 | ||
「MZ60」 | MZD-50347~MZD-50378 平成21年2月2日~平成21年4月30日 |
21 | ①21 | ||
SB-MZF | 「MZ65」 | MZF-11182~MZF-11447 平成21年1月6日~平成21年7月31日 |
211 | ①211 | |
- | 「MZ65-HPC」 | ||||
SB-MZF | 「MZ70」 | MZF-30095~MZF-30098 平成21年1月23日~平成21年3月31日 |
3 | ①3 | |
SB-MZF | 「MZ75」 | MZF-50622~MZF-50669 平成21年1月15日~平成21年7月31日 |
33 | ①33 | |
- | 「MZ75-HPC」 | ||||
SB-MZG | 「SMZ76」 | MZG-10001~MZG-10747 平成19年3月6日~平成22年5月31日 |
644 | ①353 ②644 | |
- | 「SMZ76-HPC」 | ||||
SB-MZG | 「SMZ85」 | MZG-30001~MZG-30360 平成19年3月7日~平成22年5月24日 |
308 | ①154 ②308 | |
- | 「SMZ85-HPC」 | ||||
SB-MZG | 「SMZ95」 | MZG-50001~MZG-51073 平成19年3月5日~平成22年5月31日 |
869 | ①478 ②869 | |
- | 「SMZ95-HPC」 | ||||
KDN-MZS | 「MZ505」 | MZS-10001~MZS-10240 平成21年3月2日~平成26年10月25日 |
189 | ①189 | |
「MZ555」 | MZS-30001~MZS-30499 平成21年3月5日~平成26年10月28日 |
437 | ①437 | ||
「MZ555-PC」 | |||||
「MZ605」 | MZS-50001~MZS-50644 平成21年3月9日~平成26年10月28日 |
540 | ①540 | ||
KDN-MZX | 「MZ655」 | MZX-10001~MZX-13045 平成21年3月4日~平成26年10月28日 |
2,138 | ①2,138 | |
「MZ655-PC」 | |||||
「MZ705」 | MZX-30001~MZX-30418 平成21年3月5日~平成26年10月27日 |
356 | ①356 | ||
KDP-MZY | 「MZ755」 | MZY-50001~MZY-51196 平成21年3月10日~平成26年4月7日 |
1,086 | ①1,086 | |
「MZ755-PC」 | |||||
KDP-MZZ | 「SMZ805」 | MZZ-10001~MZZ-10769 平成22年3月3日~平成26年3月27日 |
717 | ①②717 | |
「SMZ805-PC」 | |||||
「SMZ875」 | MZZ-30001~MZZ-30378 平成22年3月4日~平成26年3月27日 |
348 | ①②348 | ||
「SMZ875-PC」 | |||||
「SMZ875-AT」 | |||||
「SMZ955」 | MZZ-50001~MZZ-51954 平成22年3月2日~平成26年3月28日 |
1,777 | ①②1,777 | ||
「SMZ955-PC」 | |||||
「SMZ955-AT」 | |||||
(計7型式) | (計31車種) | (製作期間の全体の範囲) 平成19年3月5日~平成26年10月28日 |
(計9,710台) | (①8,874台 ②4,663台) |
[注意事項]
対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれますので、詳細についてはご購入先にお問い合わせください。
4. 識別マークの位置
①処置後は制振材表面に吸音材を貼付けるため保護フィルム有無を容易に識別できないこと、また、保護フィルムの無い機械は点検作業のみとなるため、点検処置の実施後は下記の図の通り、キャビンフレーム左前に白色マーキングを実施します。
②処置部は排気管に隠れており外観では容易に識別できないため、実施後は下記の図の通り、キャビンフレーム右前に白色マーキングを実施します。
ご愛用の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、心からお詫び申し上げます。