スマート農業用水管理システム
- 農業用水
- 監視
- 制御
- 診断
水管理システムはこれまで大規模なテレコン・テレメータからなる中央監視システムで構成され、ダム・頭首工から分水工など幹線水路の管理に活用されてきました。
クボタスマート農業用水管理システムは、これら幹線系だけでなく、従来システムではコストが障害となっていた支線系の揚排水機場やゲート、用水路の水位なども監視・制御することができます。
- ここがポイント
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- クラウドシステムなので構築・維持コストを削減でき、パソコンやスマートフォンで自宅からでも監視・操作が可能です。
- 更に「KiDAS」の機能を使って、自動給水栓「WATARAS」とのデータ連携により、ほ場の需要に応じた配水制御も可能になります。

特長
さまざまな農業用水施設の監視・制御に対応
- 幹線系施設や揚水機場、ほ場の水管理に加えて、用水路のゲート監視・制御や排水路の水位監視などにも対応。さまざまな施設を一元管理できます。

取水・排水ゲートの監視・制御
- ポンプ運転と連動してゲートを自動制御で開閉します。人手による現地操作が不要になり、大雨時の緊急の遠隔操作も可能です。電源が取れない場所では、ソーラーパネルを設置できます。



用排水路の水位も監視
- 排水路や用水路の水位を遠隔監視し、豪雨時や融雪時の湛水対策をサポートします。
- ソーラー式水位計は電源不要ですので、携帯電話が利用できるエリアであれば、どこでも設置できます。
- 投げ込み式水位計や電波式水位計など各種水位計に対応。ため池にもご利用頂けます。
※水位データの送信にはソーラー式データ伝送装置「ソラティム」(ニシム電子工業㈱製造・販売)を使用します。

ほ場配水制御システム「 KiDAS 」
ほ場水管理システム「WATARAS」によるほ場の自動水位制御と、KSISによるポンプやゲートの自動運転制御を連携した、ほ場配水制御システム「KiDAS」(カイダス:KUBOTA Irrigation and Drainage(かんがい排水) Automation System)を開発しました。
- ここがポイント
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- WATARASに生育に応じた水位スケジュールを登録しておけば、期間を通してほ場にWATARASが自動給水します。また、KSISでポンプやゲートの運転スケジュールと共に、ほ場群の番水などのスケジュールを登録することで、ポンプやゲートを自動制御するとともに、給水が完了するとポンプやゲートを自動停止・閉動作します。
- ほ場の水需要に応じたポンプ出力やゲート開度を自動制御することで、水の有効活用、省電力を実現します。
※「KiDAS」は内閣府「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の次世代農林水産業創造技術によって国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が開発した技術をベースに製品化したシステムです。

- 導入効果
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- ポンプを自動制御→節電・水の有効利用
- 登録スケジュールによる自動給水→番水を自動化
- ゲート開閉を自動化→労力・リスク低減
- 品種に適した水位スケジュールを登録→収量アップ
- ほ場・機場の状態をスマホで確認→見回り不要
特長
WATARASの給水状況からKSISが揚水機場のポンプ運転を自動制御
- ポンプをスケジュール運転できますので、揚水機場での朝夕のポンプ運転ON・OFFが不要になります。
- 給水しているWATARAS台数に応じてポンプ出力を制御します。また、設定数を下回ったらポンプ運転を自動停止しますので、ポンプ消費電力の削減につながります。
- 雨などでポンプが運転していない時は、KSISからの制御によりWATARASの給水を停止することもできます(WATARASの制御よりもKSISによる制御を優先します)。
KSISへのスケジュール登録により「番水」による配水も可能
- 各ほ場ごとに配水スケジュールを設定し効率よく配水する「番水」も対応可能です。WATARASを設置したほ場をグループ分けし、グループごとの配水スケジュールを設定すれば番水を自動化できます。
- KSISによる番水制御中も、WATARASによる自動制御によってほ場は設定水位に保たれます。

揚水機場のポンプ運転状況や各ほ場の給水・水位・水温をリアルタイム表示

中干し期間延長により温室効果ガスの排出を削減
- 中干し期間を約1週間延長することで、水田から排出される温室効果ガスであるメタンの量を約3割削減でき、カーボンニュートラル実現の一助になります。
- WATARASのスケジュール機能を使うことで、複数ほ場の中干し期間を簡単に設定することができます。

稲作に関わる水管理の自動化の実現に向けて~スマート農業におけるKSASとWATARAS・KSISの連携
- クボタでは農業機械とともに営農を支援する「KSAS(KUBOTA Smart Agri System)」と「WATARAS」「KSIS」との連携を開発しており、完成すれば、稲作に関わる水管理の自動化が実現します。
- KSASにひもづく情報の一つに水位が加わるだけでなく、遠隔から点在する多数のほ場の水位を自動調整することで、単純作業から脱却し営農に注力いただけます。
- 日本の農業が今後「魅力ある強いビジネス」に成長するためには、ロボット技術やICTを活用した超省力・高品質生産を実現する「スマート農業」の普及が欠かせません。クボタはスマート農業を通じて、「儲かる農業」を可能にするさまざまなソリューションを提供していきます。
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