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技術・製品 世界の産業を支え、社会の発展に貢献する
クボタの素形材

私たちはお客様の問題をお客様以上に考え抜き、
そのひとつひとつを長年に渡って解決してきました。
そこから生み出されたクボタならではの技術・製品は、
世界中のものづくりの現場で支持され、新しい価値を生み出し、
産業と社会の発展に貢献しています。

多様な特性を有するクボタの耐熱鋼

石油精製プラントで使用される改質管用として開発し、その後50年以上に渡り、その研究を続けてきたクボタの耐熱鋼。最大1,300℃までの使用に耐える業界トップクラスの性能を誇ります。さらに、高い耐熱性能に加え、900~1,300℃の温度領域において、耐酸化性や耐浸炭性、耐熱衝撃性など、お客様の要求に合わせて特性を付与することが可能です。

お客様の要求特性を素材に付与する金属材料設計技術

私たちは耐熱鋼を始めとして、市場のニーズに合わせてさまざまな特性を備える金属材料を設計する技術を持っています。例えば、石油精製プラントなどで使用される耐浸炭性・高クリープ強度材や製鉄の現場で使われる高圧縮強度材、低・中合金鋼、製紙用ロールなどに使われる耐食鋼など、幅広く金属材料の設計をすることが可能です。

国内トップシェアを誇るクボタの分解管・改質管

石油化学プラント、石油精製プラント、肥料プラント等で使用される分解管・改質管は、高温・高圧化の環境に耐えうる素材を用いる必要があります。クボタの耐熱鋼を使用した分解管・改質管はその厳しい環境を耐え抜き、現場の方に支持され続ける主力製品のひとつです。その高い品質と信頼性は、国内トップシェアという実績に表れています。

性能とコストのバランスを両立する豊富な素材
バリエーション

私たちの強みのひとつが素材の豊富なバリエーションです。クボタ独自のハイグレード材から、コストパフォーマンスの高いものまで、金属から非金属まで、幅広い素材を取り揃えています。高品質で高価な素材をただ推奨するのではなく、お客様のご予算に応じた素材を、長年の実績と知見、技術を駆使して、期待以上の成果を挙げることに繋がっています。その結果が、豊富な素材バリエーションに表れています。

耐熱へのこだわりが生んだクボタオリジナル素材UCX

UCXは私たちが長年培った耐熱鋼の合金設計技術を活かして開発したクボタ独自のハイグレード素材です。クラッキングコイル向けに開発したこの素材は1,100度を超える高温下でも高い耐浸炭特性・耐酸化性を有しており、北米の石油化学プラントを中心に世界中で広く採用されています。

無限の可能性を秘めるセラミックス素材TXAX

TXAX(ティーザクス)は、旧科学技術庁 無機材質研究所との共同研究成果をもとに、クボタが開発・実用化に成功した、機能性・安全性に富むセラミックス素材です。耐熱性や高温下での断熱性、耐摩耗性や摩擦の安定性に優れており、現在は主に自動車のブレーキパッドに採用されています。また、用途としてプラスチック複合材や機能性塗料などにも用いることができ、市場に新たな価値を生み出す可能性を秘める素材として注目されています。

製品の高機能化・高付加価値化を実現するプロセス技術

産業が発展し、市場のニーズがより多岐に渡り、要求がより高度になるにつれ、素形材に求められる品質や性能も高くなってきています。クボタのルーツとも言える鋳造技術をベースに約130年の歳月をかけて磨き抜いたプロセス技術で、お客様の高度な要求を満たすことができる高付加価値製品を実現します。

中でも、私たちが得意としていることのひとつが、高品質の鋳造製品を生み出す従来の製造プロセスに、表面改質などの特別なプロセスを融合することで、製品を高機能化・高付加価値化し、お客様の要求に細やかに対応。クボタだからこそ実現できるオンリーワン技術でお客様の現場をサポートします。

私たちの強みを結集したクボタオリジナル製品MERT

MERTはクボタが独自開発した分解管。管内面に設けられたミキシングエレメント(攪拌素子)が流体ガスを攪拌・混合することで、管の伝熱特性向上と管内均一加熱を実現し、熱分解炉の稼働率を飛躍的に向上できます。管内面に肉盛り溶接でミキシングエレメントを設けるという独創的なアイデアとそれを実現させた技術は、まさに私たちの強みそのもの。素材開発技術とプロセス技術、そして長年の実績・知見が結集した、クボタ素形材を代表する製品のひとつです。

クボタの表面改質技術が実現した
次世代クラッキングチューブAFTALLOY

AFTALLOYは管内面にアルミナ皮膜を生成したクラッキングチューブで、熱分解炉の稼働率とチューブ寿命を大幅に向上させます。これを実現しているのがクボタの表面改質技術。クボタの耐熱鋼に特別なプロセスを施して生成したアルミナ皮膜は剥離しにくく、母材が持つ優れた耐熱性に加え、アルミナ皮膜により、耐浸炭性、耐酸化性、耐コーキング性が飛躍的に向上。クボタの高度なプロセス技術があるからこそ実現できた製品です。

お客様の要望に柔軟に対応できる一貫体制

過去の実績・知見から、素材と技術の最適な組み合わせを提案し、お客様の問題を解決することを強みとしている私たちにとって、もうひとつ欠かせない重要な要素が体制です。実績・素材・技術だけがそろっていても、それらがうまく機能する体制がなければ、お客様の要望を形にすることはできません。

すべての工程において、私たちの強みを活かせるように、クボタ素形材は原材料の研究、素材の開発、製造、検査に至るまで、一貫して対応する体制を取っています。これにより、各部門が連携しやすくなり、各工程においてもお客様の要望に柔軟に対応することができます。

各部門が連携することで実現できた
ラクニカンジョイント付き鋼管矢板

これまで、鋼管杭・鋼管矢板の施工においては、施工現場に搬入された各単管を現地で溶接接合することが一般的でした。ラクニカンジョイントは、現場溶接接合に代わるものとして開発された機械式継手であり、鋼管杭において、多数の実績がありました。一方で、鋼管矢板に機械式継手を適用させることは、製造技術面での難題があり、製品化は困難と考えられていました。

そのような中、鋼管矢板の施工現場において「工期短縮」というお客様からの強いニーズを受けました。そこで、私たちは研究開発部門・営業部門・製造部門でプロジェクトチームを組み、立ちはだかる難題に対して、各部門の知見と技術を持ち寄り、議論と試行錯誤を重ねていきました。この活動により、課題を解決し、困難と考えられていたラクニカンジョイント付き鋼管矢板の製品化を実現。鋼管矢板の施工現場での作業時間を大幅に短縮させる「工期短縮」という新しい価値を市場に提供しました。

世界の現場で支持されるクボタ素形材

お客様の問題をお客様以上に考え抜き、長年の実績と知見から最適な素材と技術の組み合わせを提案し、問題を解決していく。すべての製品に息づく、私たちのこのアプローチは国内だけでなく、海外でも支持され、世界のものづくりの現場でクボタの素形材は活躍しています。

例えば石油化学分野においては、分解管・改質管が世界で高いシェアを維持しています。

世界トップシェアを誇るクボタの分解管

石油化学プラントに使用される分解管には高い耐熱性に加え、耐食性など他の特性が必要なため、耐熱製品としては非常に高い品質を要求されます。クボタの分解管は世界トップシェアを誇り、国内だけでなく、海外の石油化学プラントにも多数実績があります。

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KUBOTA REPORT 2017

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