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表面改質技術

表面改質技術とは、材料表面に特殊な処理を施して組成や構造を変えることで母材がもつ性質に新たな機能を付与する技術をいいます。クボタは、鋳物事業において長年培った金属材料技術に表面処理技術を組み合わせることで、材料性能を飛躍的に向上させ、顧客ニーズに応え続けています。

コア技術

<表面改質技術の適用事例>
エチレン・プロピレン製造用クラッキングチューブ(分解管)にはクボタの優れた合金設計技術から生み出された耐熱鋼が使用されています。この母材表面に、安定強固な酸化皮膜を形成することで、大幅な長寿命化・高機能化を実現しました。
表面改質技術は様々な母材や用途と組み合わせることで、新たな高機能製品を生み出す可能性を秘めています。

クボタの表面改質技術

1.ANK400

耐熱鋼に特殊元素を添加し、鋳造後に特殊な処理を施して、母材表面に不活性なスピネル型酸化皮膜を形成したクラッキングチューブ。

クボタの合金設計技術をベースに、カナダのNOVA Chemical社が2002年に本技術の特許を取得。クボタは同年、その技術のライセンス契約を締結。その後、高温でスピネル型酸化物の粗大化による皮膜剥離という課題があり、クボタ主体で共同研究を行い、2006年に改良型ANK400を開発しました。

2.AFTALLOY

内表面にアルミナ皮膜を生成させた次世代のクラッキングチューブです。内表面のアルミナ皮膜は、クボタ工場内での特殊処理にて形成後、検査を行い健全性を確認後に出荷されます。このアルミナ皮膜は、緻密で剥離しにくく、高温下でも非常に安定なので、クラッキングチューブの耐浸炭性、耐酸化性、耐コーキング特性を大幅に改善できます。AFTALLOYの適用により、大幅な熱分解炉の稼働率向上やチューブの長寿命化が期待できます。

関連製品

石油化学製品の原料となるエチレンやプロピレンの製造工程で使用される耐熱鋳鋼製のクラッキングコイル。

管内表面に強固で不活性なアルミナ皮膜を有する次世代の高機能クラッキングチューブ。

Nova社と開発した高い耐コーキング特性を有したクラッキングコイル。

関連技術

独自開発の耐熱鋼、耐食鋼、構造用鋼、低合金鋼および耐摩耗鋼ほかラインナップ。

関連分野

工業炉内の過酷な環境に適する耐熱性・耐食性・クリープ特性向上など、長寿命化対応の材料を開発。独自技術で管内面形状変更や管内面表面改質を施した高機能配管も提供し、工業炉自体の効率や性能を高めます。

超耐熱炉材や圧延ロールに代表される鉄鋼関連事業。高精度の加工技術で、鋳造素材を機能的な完成品に仕上げます。大口径長尺管の内外面同時加工、プルバーボーリング機による小口径管の内面加工など、各種機械加工に対応。

お問い合わせ

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KUBOTA REPORT 2017

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