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無機材料合成技術(チタン酸化合物)

チタン酸化合物には、強誘電性で知られるチタン酸バリウムや、耐熱衝撃性で知られるチタン酸アルミニウムなど、さまざまな特性をもつ材料が存在し、その利用技術が発展しています。一方、クボタでは、チタン酸化合物の特殊形状化技術やTiO6八面体などの連鎖構造から、インターカレーションを利用した誘導体合成技術といった、極めて特異な技術も保有しています。これらの技術を融合することから導かれる多様な性質は、これからの機能性材料として、大きな可能性を秘めています。

研究開発

チタン酸化合物の改質

板状チタン酸カルシウム「TXAX-CT」

クボタの保有する形状制御技術と層間イオン反応技術を組み合わせた、大径・長繊維な板状チタン酸カルシウム



TXAX-CTの物性表

物質名 チタン酸カルシウム
化学式 CaTiO3
薄紫色
サイズ(μm) 平均長:50,平均幅:12
真密度(g/cm3) 4.0
嵩密度(g/cm3) 0.5
pH 8〜9
含水率(mass%) < 0.2

TXAX-CT複合PPSの物性例

密度(g/cm3) 1.67 1.99
曲げ強度(MPa) 118 121
曲げ弾性率(MPa) 5,170 10,640
誘電率ε 1MHz 4 6
誘電正接tanδ 1MHz 0.002 0.004
誘電率ε 5GHz 7 12
誘電正接tanδ 5GHz 0.003 0.003


チタン酸化合物の特殊形状化

多孔質チタン酸化合物複合粒子「GTX」

第三成分を添加することによりチタン酸カリウムの繊維状結晶成長を抑制した多孔質チタン酸化合物複合粒子



GTXの物性表

物質名 6チタン酸カリウム/チタン酸カルシウム
化学式 K2Ti6O13/CaTiO3
構造 トンネル/ペロブスカイト
形状 球状
サイズ(μm) 平均粒径:45
pH 8
比表面積(m2/g) 3.4
真密度(g/cm3) 3.6
かさ密度(g/cm3) 0.9
融点(℃) 1310〜1350
含水率(mass%) < 0.4


薄板状チタン酸化合物「TXAX-KA」およびチタン酸ナノシート

層状結晶構造チタン酸塩の層間のイオン交換反応やインターカレーション反応等を利用し、層間の膨潤剥離を誘起させた薄片状チタン酸化合物



TXAX-KAの物性表

物質名 6チタン酸カリウム
化学式 K2Ti6O13
構造 トンネル
形状 板状
サイズ(μm) 平均長:45 平均幅:10 平均厚み:(2)
pH 8
比表面積(m2/g) 4.5
真密度(g/cm3) 3.6
かさ密度(g/cm3) 0.2
融点(℃) 1310〜1350
含水率(mass%) < 0.4
モース硬度 4
熱伝導率(W/m・K) 1.7(at760℃) ※
比熱(J/kg・K) 920(at400℃)
線膨張係数(×10-6/K) 6.8
体積抵抗率(Ω・cm) 3.3×1015
誘電率ε 3.5〜3.7 ※

※文献値

関連製品

TXAX(ティーザクス)は、大径・長繊維で板状の形状をもつセラミックス素材。耐熱性や断熱性、摩擦の安定性など、優れた材料特性に富み、自動車をはじめとした各種機械の摩擦材、プラスチックや金属の補強材、コーティング材など、用途は多様。

関連分野

自動車産業は、鉄鋼・ガラス・ゴム・プラスチック・電気・化学など、様々な種類の材料と、あらゆる分野の技術が集約された産業の山脈であり、我々の暮らしを便利で快適にするとともに、社会を支ささえています。産業の幅広さや社会へのインパクトが大きく、昨今環境負荷を低減した材料・部品が求められています。

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KUBOTA REPORT 2017

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