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遠心力鋳造技術

遠心力鋳造法は、円筒形の型を高速回転させた状態で、溶湯(溶融させた金属)を流し込み、回転の遠心力を利用して溶湯を加圧し、パイプを製造する方法です。クボタでは、1952年に初めて鋼の遠心力鋳造技術開発に成功しました。工業的規模での量産体制を確立し、現在に至るまで産業用設備に使われる高機能・高品質な鋳鋼製品を安定的に供給してきました。

コア技術

高度な遠心力鋳造技術が生み出す、高品質な鋳物製品

遠心力鋳造法の特長

金型に接する外面からの指向性凝固により、鋳巣や異物カミのない健全な品質を生み出します。遠心力によって、偏肉のない中空円筒の製品が得られます。凝固収縮を妨げるものがないため、鋳造時の残留応力が少ないことも、遠心力鋳造法のメリットです。

横型遠心力鋳造の仕組み

二層鋳造法の仕組み

遠心力二層鋳造管の特長

冶金学的結合により、外層と内層が完全に密着した一体構造が得られます。
徹底した溶湯温度管理と最適な鋳造条件の設定を行い、自由度の高い外層と内層の組み合わせが可能です。
外層と内層の組み合わせにより、多様な製品機能が得られます。

遠心力二層鋳造管 リングサンプル

複層鋳造法の仕組み

クボタの遠心力複層鋳造管

  • 1961年(昭和36年)、クボタは世界で初めて圧延ロールの製造に、遠心力鋳造を採用しました。
    ※尚、圧延ロールの製造・販売は2022年度をもって終了させて頂きました
  • 1991年(平成3年)、クボタは世界で初めて耐摩耗性と耐肌荒れ性に優れる、高速度工具鋼(ハイス)系材料を外層材とした遠心力鋳造の製造を開始。外層と軸芯材の間に、独自技術である中間層を設け、境界強度の改善を実現。
遠心力複層管 製品例

関連製品

石油化学製品の原料となるエチレンやプロピレンの製造工程で使用される分解管。

石油精製プラントで、水素製造・メタノール製造・アンモニア合成などのスチームリフォーミングプロセスで使用される改質管。

独自に開発した材料で、耐熱性や耐食性等幅広い市場で優れた特性を発揮する鋳鋼製品です。

関連技術

独自開発の耐熱鋼、耐食鋼、構造用鋼、低合金鋼および耐摩耗鋼ほかラインナップ。

関連分野

工業炉内の過酷な環境に適する耐熱性・耐食性・クリープ特性向上など、長寿命化対応の材料を開発。独自技術で管内面形状変更や管内面表面改質を施した高機能配管も提供し、工業炉自体の効率や性能を高めます。

超耐熱炉材や圧延ロールに代表される鉄鋼関連事業。高精度の加工技術で、鋳造素材を機能的な完成品に仕上げます。大口径長尺管の内外面同時加工、プルバーボーリング機による小口径管の内面加工など、各種機械加工に対応。

鉄鋼からプラスチックまで、幅広い材料と技術を集約。環境負荷を低減するティーザクス(TXAX)はブレーキパッドの摩擦材として、国内外で選ばれています。

お問い合わせ

商品、サービス、メンテナンス等について不明な点や疑問点がございましたら、各拠点情報へ直接お電話いただくか、Eメールにてお問い合わせください。またお問い合わせいただく前に、FAQなどのサポート情報をご参照いただくと解決する場合がございますので、ぜひ一度ご覧ください。

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KUBOTA REPORT 2017

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