摩擦材
環境に配慮したノンアスベスト(NAO)摩擦材料
ノンアスベストパッドは、NAO(ノンアスベストオーガニック)のノンスチール系、ロースチール系、セミメタリック系の3種類に大別されます。チタン酸カリウムは耐熱性、断熱性、耐摩耗性、摩擦係数の安定性、相手材低攻撃性(低モース硬度)、耐ノイズ性、耐ジャダー性などに優れることから、NAOの基本材料として使用され、一部のロースチールにも使用されています。
クボタチタン酸カリウム「ティーザクス(TXAX)」は、形状・大きさがアスベストによく似たウィスカー(針状単結晶繊維)とは異なり、独自の製法により、大径・長繊維化した板状形状を有します。米国環境保護庁(US-EPA)で認められた安全性の高いグリーンマテリアルです。

摩擦性能評価



自社で所有する1/10スケールブレーキダイナモメーターを用いて、効力、フェード、リカバリー、摩耗など、実際のブレーキに使用した場合の材料特性を評価。材料開発にフィードバックするとともに、お客様へ価値のある基本性能データを提供します。

ブレーキ材のトライボロジー解析
優れたブレーキ材料の開発には、トライボロジー解析が重要です。ブレーキパッドとディスクローター間の摩擦流動層(フリクションフィルム)やディスクローター表面の移着層(トランスファーフィルム)は、摩擦特性に大きく影響します。クボタではこれらの状態を分析し、材料開発に結び付けています。

粘着性のある均一なフリクションフィルム

ローター表面との結合性が高い均一なトランスファーフィルム