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藤排水機場

工事概要

本排水機場は後川の右岸地区(安並・藤岡地区)に位置します。この地区は人家・公共施設が集中している上に、北・東・南の三方を山で囲まれ、残りの西方を後川の堤防で守られた、いわば鍋底型の地形になっています。

そのため概ね10年に1度の間隔で浸水被害や国道の冠水がありました。この対策とした後川床上浸水対策特別緊急事業の中で、本地区の浸水被害をなくすため整備されたのが藤排水機場です。

工事名称 藤排水機場ポンプ設備工事
工期 平成13年9月28日~平成14年10月31日
発注者 国土交通省四国地方整備局
優良工事表彰

高流速ポンプの採用により、省スペースで、操作性、信頼性が高く、環境にも配慮した設計がされています。その製作施工に際して、クボタの技術が認められ四国地方整備局長より、優良工事表彰されました。

機場概要

機器名称 規格・形状 数量
主ポンプ 立軸斜流ポンプ φ1000×3m3/s×3.3m 2台
主原動機 空冷4サイクルディーゼルエンジン 150kW 2台
系統機器設備 屋内排水ポンプ、燃料移送ポンプ、燃料小出し槽 1式
操作制御設備 主ポンプ盤、運転監視操作装置、画像監視制御装置、等 1式
電源設備 低圧受配電盤、自家発電機 1式
燃料貯油槽 7000L 1基
除塵設備 自動除塵機、コンベア 1式

外部施設

1)除塵機
背面降下前面掻揚レーキ循環式およびゴミ貯留方式を採用し、設備全体のコンパクト化と建設コストの縮減を実現。
2)ごみ搬送コンベア
3)自然流下ゲート
4)監視カメラ
機場運転時にトラブルの原因となる危険を察知。中央監視室から監視が可能。

内部施設(ポンプ)

1)主ポンプ
主ポンプを高速化することで、小型でも従来型と同等の処理能力を実現しました。主ポンプの小型化は機場全体をコンパクトにし、コスト縮減を可能にしました。
2)セラミックス軸受け
セラミックス軸受と無注水軸封装置の採用により、冷却水系統が不要となり、無水化が実現しました。
3)渦流防水装置
整流効果のある流路形状にすることにより、接近流速を速めることが可能になりました。水路を縮小しても同量の水量を送ることができ、さらに土木費のコスト縮減を図ることができました。
4)減速機
直交軸傘歯車減速機は冷却ファンを装備し、無水化を実現。
5)主原動機
冷却系統の不要な空冷エンジンを採用し、設備の信頼性・操作性の高い機場を実現しました。

内部設備(その他)

1)機側盤+パネル
操作部をタッチパネル化し、機側操作盤の機能を備え、動力回路および補助継電器を収納しました。タッチパネルの採用により、監視・操作を簡素化しました。
2)自家発電機
機場の停電時に電源の供給を行う。

中央捜査室

1)中央操作室
監視・操作および運転支援機能を備えた運転操作PCの採用により、監視・操作を一元管理することが可能になりました。

施設断面図

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KUBOTA REPORT 2017

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