事業紹介
上下水道をはじめ鉄鋼・石油・都市ガスなど幅広い分野に用いられ、液体・気体を問わず「流れを制御」する役割を果たしているバルブ。近代水道の普及とともに、流れを制御するバルブの需要も高まり、主力の鉄管とあわせて水道用機材としてクボタは1895年から水道用仕切弁の生産を開始。後のパイプシステム事業の一端を担うまでに成長を遂げます。
1915年にはインドネシアに輸出するなど早い段階から海外進出しており、1930年には中国においても水道用仕切弁の生産を開始しています。産業の発展に伴ってバルブを扱う領域も拡大する中、水道市場から電力・都市ガス・製鉄・ダム・石油化学プラント市場へと、適用機種(バタフライ弁、プラグ弁、ボール弁、熱風弁、送風弁、ゲート、放流弁、FCC弁など)も拡大。昭和50~60年代には、『脱バルブ』も視野に入れ、工作機械や水質監視装置にも事業範囲を拡大し、水道用製品においてはエポキシ樹脂粉体塗装の出現により、ソフトシール仕切弁が開発されました。
近年は数ある製品ラインアップの中において、耐震型バタフライ弁、充水バタフライ弁、伸縮バタフライ弁といった水道用バタフライ弁のファミリー化が進んでいます。特に、水道用バタフライ弁の最新機種であるBU形バタフライ弁は、弁体シートにステンレス溶射を採用し、耐食性を大幅に向上。本体部品の鉛含有量をほぼ0まで低減し、地球環境に配慮した製品となっています。
現在は、国内官公需市場をはじめ、鉄鋼・石油・電力などの民需市場、海外市場にも事業を展開し、製品力に基づく競争力強化を追及しており、特に官公需は上下水道、民需は発電、製鉄、石油化学、ガスと多様な重要産業に高い技術力をもった製品を供給することに力を注いでいます。