バリ島の稲作農家に伝わる文化

バリ島の稲作農家に伝わる文化

この記事をシェアする

twitter facebook line

家の中にお寺があったり、人々が集い動物たちと暮らしたり。バリ島の農家の家々をめぐりながら、その地に伝わる文化を紹介します。

(※2017年9月に行った取材に基づきます)

家の中にお寺もある、バリスタイルの家

イ・ワヤン・パニャースさんのご自宅
家の中にある屋敷寺

米作りをするイ・ワヤン・パニャースさんのご自宅です。家の中に「屋敷寺」があり、屋敷の中で、最も神聖な場所にあるそうです。

中庭にある井戸
バリスタイルの居間

中庭には井戸があり、汲み上げた水を「ボイルして」、飲み水としたり、料理に使ったりします。
バリの家は寝室、トイレ、キッチン、風呂などが別棟となっています。これをバリスタイルと呼びます。

イ・マデ・ルンダさんの自宅外観
広々とした中庭

農家のイ・マデ・ルンダさんのご自宅の外観です。幅1m程しかない狭い入口は、邪霊の侵入に対する警戒の現れと言われています。中庭は広々としています。

イ・マデ・ルンダさんの自宅
鶏と犬

犬とニワトリがいました。耳をすませると、ワンワンという鳴き声、コケコッコという鳴き声、そしてご家族の方々の話し声、笑い声がにぎやかに聞こえてきます。

イ・ニョマン・クドゥスさんのご自宅の高床式倉庫
貯蔵されているお米
お米を持つクドゥスさん

スバック長のイ・ニョマン・クドゥスさんのご自宅の庭には、高床式の倉庫がありました。収穫したお米はバリ島独特の束ね方で、この倉庫に貯蔵されています。

ネズミ返し
交流の場に集まる女性

倉庫の柱にはネズミが登って来てもひっくり返るように、「ネズミ返し」がついています。

倉庫の下は、家族や近所の方の交流の場となっています。この日は女性が集まり、朗らかに話をしながら、ココナツの葉で供え物を作っていました。

洗濯や沐浴にも利用される用水路

洗濯物を頭にのせて運んでいる女性
家の裏の用水路で洗濯物を洗う女性

洗濯物を頭にのせて運び込み、家の裏の用水路で洗います。

クドゥスさんの自宅キッチン
オートバイで行商に来た人

ここはクドゥスさんのご自宅のキッチンです。 奥の部屋に竃(かまど)があります。
オートバイで行商に来た方から野菜などを購入する姿も見られました。

ナシゴレン
ナシゴレン

左の写真はナシゴレン(ナシ=ご飯、ゴレン=炒める)という一般的なインドネシア料理です。右の写真では、赤米と白米が半々に盛り付けられています。

農家の副業

飼育されている子豚
コーヒーの苗

副業としては、スバックに申請して水の配分を受けての野菜作りがあります。また、子豚を飼育して、食肉として販売します。バリ島の祭りでは豚の丸焼きが欠かせないためです。

イ・ニョマン・クドゥスさんはコーヒーの栽培を始めるそうで、2,000本の苗が準備されていました。

農家の人たちの日々の楽しみ

凧揚げをする男性
凧揚げをする男性

イ・マデ・ルンダさんに趣味についてお聞きすると、凧揚げをよくするとのことでした。

お面をかぶったクドゥスさん
釣り堀

お面を被っているのはイ・ニョマン・クドゥスさん。ケチャダンスが得意なのだそうです。

マン・アユン地区のスバックでは、最近釣り堀が作られたそうです。メンバーの楽しみのために作ったもので、魚釣りコンクールが企画されているそうです。

クボタのたんぼをシェアしよう!

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
ページトップへ ページトップへ