代掻き(しろかき)は田んぼに水を入れ、土を砕いて均平にしていく作業です。稲をしっかりと育てるため、田植えの前に行う重要な準備です。
トラクタを使った代掻きの流れ
代掻きの1~2日前に、田んぼに水を入れます。また、元肥を代掻きの前に散布しておきます。
トラクタの手前の土は、まだ代掻きが行われていませんので、デコボコになっています。
トラクタの後部に装着された代掻きハローが、田んぼのデコボコを無くして、均平にしていきます。
土を均すと同時に、藁や雑草、肥料などを土に埋め込んでいきます。
トラクタでの作業速度は、時速約2~4kmです。掻き過ぎにならないよう、できるだけ低速で行います。掻きすぎると、田んぼの透水性を低下させ、古い水が溜まったままの田んぼになり、水が腐敗しやすく、稲の成長に悪影響を与えます。
また、せっかく鋤き込んだ藁などの有機物が土から分離してしまい、浮いてしまいます。代掻きは、田んぼの状態に応じて、適度に行います。
この代掻きハローは、田んぼの状態に応じて、折りたたんで使用することもできます。これを折りたたみ式ハローと言います。
折りたたみ式ハローは、畦(あぜ)際の精密な作業や、狭い田んぼなどでの作業に便利です。
代掻きは田植えの5~6日前に行います。田植えまで少し間をおいて、土を落ち着かせます。均平精度が高いと、田植えを行ったあとも苗立ちが均平になり、成長のムラも無く、高品質につながります。