代掻き(しろかき)の準備

代掻き(しろかき)の準備

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【種まきから30日目頃】 種まきから30日が経つと、育苗箱の稲もだいぶ育ってきました。ここからいよいよ、稲を田んぼへと移すわけですが、その事前準備が土をかき混ぜて表面を平らにする「代掻き(しろかき)」です。

代掻きの目的と効果

代掻きは、田起こしが完了した田んぼに水を張って、土をさらに細かく砕き、丁寧にかき混ぜて、土の表面を平らにする作業です。代掻きには次のような目的・効果があります。

1. 田んぼの水漏れを防ぐ。
2. 土の表面を均して、苗がムラなく生育するようにする。
3. 苗を植えやすくし、苗の活着と発育を良くする。
4. 元肥(もとごえ)をムラなく混ぜ込む。
5. 藁や雑草を埋め込む。
6. 雑草の種を深く埋め込むことにより、雑草の発芽を抑える。
7. 有害ガスを抜き、有機物の腐熟を促進する。

牛や馬に馬鍬を引かせる男性

昔は、牛や馬に馬鍬(まぐわ・まんが)を引かせて行っていました。

柄振と代掻きの様子

代掻きは、柄振(えぶり)を人の手で押して行う場合もありますが、田起こしと同じくトラクタにロータリを装着して行う場合が多いです。

トラクタを使った代掻き

爪の並んだトラクタ

ハローは英語で、馬鍬のことです。昔の馬鍬と同じく、爪が並んでいます。

代掻き爪

この爪は、代掻き専用の爪で「代掻き爪」と言います。ロータリの耕耘爪より、やや短くなっています。

代掻きの様子

この爪は、ロータリの爪と同じように回転します。ロータリと同じく、土を細かく砕き、藁や雑草を埋め込みます。
代掻き爪が処理しきれなかった藁や雑草はレーキが鋤き込みます。レーキとは、熊手型の道具のことです。

レベラー

最後にレベラーが、土を均平にしていきます。

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