田んぼを飽水状態へ

田んぼを飽水状態へ

この記事をシェアする

twitter facebook line

【種まきから75日目頃】 夏も真っ盛りとなるこの頃、田んぼの水の管理はとても重要な作業となります。その中で、水を溜め過ぎず、湛水と落水を繰り返す間断かん水などを行い、稲刈りの前まで飽水状態を保つことが大切です。

田んぼを飽水状態にする理由

飽水状態の田んぼ
飽水状態の田んぼ

出穂(しゅっすい)40日前頃から水を抜いて、田んぼを飽水状態にします。飽水状態にするには、次のような目的・効果があります。

1.根に酸素を供給し、根腐れを防止し、伸長を促進します。
2.土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。

飽水状態の田んぼ

飽水状態とは、地表には水がないものの土には充分に水が含まれている状態。ヨウカン状で、足跡に少し水が溜まる程度です。

飽水状態の根の仕組み

地表から水が無くなると有害ガスが抜け、根には酸素が補給されて、根は地中深く伸びていきます。有害ガスがあると、根が横方向に伸び、株と株の間で肥料の奪い合いが始まります。これにより、地表部分の肥料が無くなり、肥料切れを起こす原因になります。

カエル

飽水状態は稲刈りの前の落水まで維持します。 水の管理は、稲作の半分を占めるほど大切な作業であるという意味で、 昔から「水見半作(みずみはんさく)」と言われています。

クボタのたんぼをシェアしよう!

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
ページトップへ ページトップへ